雨に濡れ
突っ立ってる
ひとりで
スニーカーで
交差点で
背後から
クラクションと罵声に
刺されると
笑えてくる?
笑ってないけど
笑顔を作る仕草は
カップラーメンがふやける感触 ....
そして春が来て
今年も川辺の並木に
ホタルイカの花が咲いた
日中は褐色に湿り
夜になると仄かに光った

数日でホタルイカは散ってしまう
川に落ちたものは
海にたどり着き
地面 ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
仕事で大きなミスをして
通称仏の課長に怒鳴られた
そんな日の帰宅時に
声を掛けられる


あの…すみませんが
名古屋駅は初めてなもので
エレベーターはどこですか?

案内しますよ
 ....
スリット実験のように

バーチャルゲームのプログラミングのように

ぼくの観察によって世界が現れるのなら

彼らの考えていることくらい分かりそうなものなのに


トランプのこともアメ ....
和やかな桜の下を
フイフイと狼が通り過ぎ
その背に乗ってみたいと
幼き心の子供が呟く

ただひたすらに
苔生した深い森のうろのような
陰湿な充足を噛み
ほころんだ蕾の微睡みを浴びて
 ....
ライトアップが終わると
足下の桜は消えていった

老婆は海側へと
手摺伝いに歩く

このまま
夏の花火を観たかった

美しい春の夜に
手をひかれながら







 ....
針穴に糸が通った遠い日から
ずいぶんいろんなものを縫ってきた
時には
縫われることを嫌って
ぴちぴち跳ねて
てんでに海へかえってしまう布もいたけれど

人の営みのかたわらに
一枚のぞう ....
生まれてきてからこれまでの
血の成長を袋に詰める
明日には収集車が焼却場に運んでいく
つい最近知り合ったばかりの
知遇を本棚にきれいに並べる
いつの間にか本棚はいっぱいになった
拠 ....
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう

瞬きしない癇癪持ちの貴女が白く透き通る卵を一粒一粒数えて笑うように洗ららう

氷山の如く切り立つブラウス ....
あれから10年も、と
渡辺美里が歌う
100年続きますように、と
一青窈が歌う

10年前 父が他界した
真面目で
小心で
サービス精神旺盛で
ギャグがよくすべる
そんな彼を
私 ....
失敗の多い人生を

こんなもんじゃないって

生きたこともある

コップは溢れそう

こんなもんじゃないって

もう一度思えるか


街道のハナミズキ

朝の青黒い風に揺 ....
カブトムシは前戯などしない

柔らかい部分が
甲冑の奥深いところにあるからか
ギザギザの不器用な手では
そこに届かないからか
違う違う
単に意味が無いからやらない
生殖したいだけだから ....
       ひずみの原版を
    かかえたままで いま
      息を切らしながら
       つくづく 思う
        卒寿を過ぎた
        おひとりさま

 青 ....
その場しのぎでかけたほうきのあとが
際だたせているホコリの存在

誰もいない教室で
立ち尽くしているあの子が
完璧な掃除をめざすことは
もうない

ちょうどいい汚れを残した部屋で
綺 ....
氷の針が心臓に突き刺さって苦しいと思うとき 海から全ての海水が巻き上げられてぼくの口へ吸入器のように入れられるとき きっときみはひとつの歌を口ずさむ ひとつの祈りを口ずさむ、ひとつの海の駅名を口ずさむ .... {引用=
朝がほどけると、水面に横たわり あなたは
かつて長く伸ばしていた
灰色の髪の、その先端から 
魚を、逃がす 
皮膚は、透きとおって ただ
受容する 水の、なまぬるい温度だけを
 ....
星ひとつ 星ふたつ 静かに尽きる夜

キリンは街をさまよい歩く

まっすぐな線がまだいくつも

引かれていない 幼子の 夢の灯を

螢の群れる木のように 揺らしてそっと

キリンは ....
顔  しかないあなたを覚えては
   いませんとうの昔に身体が
あることが当たり前になっていた
からあなたの膝によじ登り二の腕
にぶら下がれるほどの小さな私は
よく脱臼して整骨院に連れて行か ....
  上     が り
    潜
  ム                幸福
       度   償
          い     たい
  い       たい
い       ....
遠くにある町を眺めている

海の向こう

タバコはもう吸っていない

クジラが見えた気がした

工場からでる黒煙

憧れの場所は蜃気楼

町は僕を忘れた

スーツで泳げたら ....
こわいね
津波もこわいけど
ひとが

こわいね
一定量の空気を
うばいあうような
日々が

去年
母が逝った
でもまだ
郵便がくるんだ
転送されて

デパートの
スプリ ....
あかいあまいつぶつぶを
丸のまま吞み下したみたい
骨と皮だけの人たちが
剥き出す前歯と目玉
何かを食べているらしいのに
ぜんぜん美味しそうじゃない

地獄絵図の真ん中では
「こわくない ....
頭を空に向けて六十二度くらい傾けたまま
動けなくなってしまった

顎を前方に突き出したまま
後頭部が後ろに傾いたように
六十二度が保たれている

右足をもう少し前に出すと
バランスが良 ....
わたパチが弾けるみたいに歯が抜けていった夢でも見てるんでしょう



ポエトリィ。それは真夏の横恋慕。彼は凄腕歯科技工技師



感情に色が見えるの。おこるは青。わらうも青。これは心の ....
大きな箱だった
膝を抱えてすっぽり隠れられるほど
そんな立方体を展開図にして
悲しみの正体や理由
いちいち解説してくれるけど

「まったくなぐさめにならない」 そう言うと

 《なぐさ ....
ゆめの在りようを忙しなく描いては
愛おしく汚れて色付く指指
あたしたちは性懲りもなくなんども見つめあっては
数秒ずつの恋を終える

この世の輪切りを飾って悦に入るなよ
どんな隙間にも羽 ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
 ....
はる地球の回転が速まるせいか
わたしは立ちくらみして
光は速さをなくしたみたいになる
だからかはる 風が軽くなりすぎて
わたしの姿は光をうまく受けれなくなり
わたしの影はどこかへい ....
まもなく二番目の月が終わろうとしているこの星
の如月または衣更着のもう一枚羽織りたいくらい
の夜の気温の東アジアの日本の東京の定温は何度
ですか十八度くらいかなってそれはどこかの月の
平均です ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ペチャンコになったら- まいこプ ...自由詩617-4-14
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釧路- ともちゃ ...自由詩10*17-4-10
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借春- >゜)))) ...自由詩317-4-9
widow's_violet- mizunomadoka自由詩317-4-8
虹色のさかな- そらの珊 ...自由詩14*17-3-29
掃除- 葉leaf自由詩317-3-29
柊の実- 末下りょ ...自由詩7*17-3-29
10_years- umineko自由詩3*17-3-28
抒情- 吉岡ペペ ...自由詩217-3-25
カブトムシは前戯などしない- まいこプ ...自由詩417-3-25
染色月(三)- 信天翁自由詩217-3-24
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夜のうわずみ\朝のしたづみ/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3*17-3-14
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スプリング・ハズ・カム- umineko自由詩13*17-3-11
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逃すまじ- 坂本瞳子自由詩2*17-3-8
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ゆめゆめ- はるな自由詩817-3-1
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はるに- DFW 自由詩17*17-2-28
八番目の地球/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*17-2-28

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