今日は見えないゴミの日だ
見えないゴミの収集車で
見えないおじさんたちが持っていく

見えないゴミのステーションで
隣の岡田さんに会ったけど
見えないので何を捨てているのかわからない
も ....
蝶々が空を飛んでいきます

信号が青に変わったので
横断歩道の白線を跨ぐ
振り返って立ち止まると
車のクラクションが鳴るので
よく見ると信号は赤だった

白い傘を差した人が歩いています ....
サナギの行列
おしなべて
コンニチハ

ウルトラ兄弟
こらえて
コンニチハ

バナナの枝房
どうもどうも
コンニチハ

洗濯バサミ
これはこれは
コンニチハ

去年の冬 ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
雑然とした東京の
とある駅前の話
そこにはリサイクルショップと
ラーメン屋しか無い
他の店もあるにはあるが
とにかく目立つのはそればかりだ
そして
そこに行き交う人々は
誰もが幸せそう ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
端的に言って金と暇がない。頭にくるほどない。ないのだが詩を読む。寸暇を惜しんで読む。詩も書かずに詩を読む。最近ほんとにほとんど詩を書いてない。とゆーか、書けない。ここに投稿してる私の詩は古いのばっかだ .... つば広き帽子を被り身を隠すべきところなき昼へ出でなむ

あの家もこの家も土購ひて植物の笑み養つてゐる

曇る日も洗濯物を干せること働きに出ず部屋にゐること

山盛りのカートの並ぶ特売日「あ ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
( L )

風邪の時はちゅうできないからね
と言って作ってくれたシチュー

( O )

もうそんな会話はしなくなったけれど
風邪をひくと作ってくれるシチュー

( V )
 ....
 Aさん(女性)
 Bさん(男性)


 2人の被験者はすでに
 遠心分離装置の所定位置にいる
 時間を流して実験スタート
 遠心分離装置は
 2人の被験者がその動きに気付かぬ位に
 ....
天ぷらを揚げているうちに
この世にいるのがわたし一人きりになった
キッチン
みんないなくなってしまった

父も
母も
あなたも
娘も
隣の中村さんも
隣の隣の西野さんも
裏の ....
『まず、ないものねだりをしないこと』http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=781&from=listdoc.php%3Fcat%3D5%26from%3D ....  蘭の会 http://www.os.rim.or.jp/~orchid/ では以前、投稿された作品について毎月チャットでおしゃべりする「まな板の上にコイ!」という企画がございました。この、いまは休止 ....   

  放課後の静まりかえった女子トイレ金魚が一つ産み落とされる

  揺れ動く尾びれ背びれに滲む跡肢体をつたう金魚群

  奔放に泳ぎまわるや体内の水槽覗き金魚と目が合う

   ....
虫歯が痛んだので歯医者に行った
虫歯を治してください
口をあんがあと開けたのはいいけれど
白衣を着たおじさんに
ここは目医者ですと言われてしまった

仕方なく
僕は自動車の整備工であ ....
ママフェット パパフェット マフェット
ママジョルノ パパロッティ タフェット

サイクリン カヌーウィン ハイキン
スケッチン フィッシン ハンチン


ヨクソダツ森ノナカデ。

 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....

目覚めましたらそれはそれは
パパもママも窓の外を歩く人も皆
片方の手に小さな人が絡み付いていまして
乳白色の柔らかそうな人が絡み付いていました

五月に入ったばかりだったので ....
つらいと言わない君が
ベッドの中
一人泣いてる

淋しがり屋の私は
そんな君のこと
ぎゅっと抱きしめる

二人でいれば
何よりも心強い
例え夜の悲しみに
のみこまれそうになっても
簡単に分け与えた
朝を隔てて越えるもの
下向きになって思う空気は
まだ近く 目の中で止まらせたままの
駅の中で

何も 言えないほどには
透き通っていた
その時間僕達の足が
誰かと  ....
(一)すべてのものは

日が翳っている
四月は末日
冷たい図書館の
その片隅で


ある日、男が生まれ
ある日、死んでいった


たった二行の
歴史書が
誰にも読まれること ....
  わたし
  ごくつぶしの耳鳴り芳一と
  反転した橋の下
  こうもりみたいな夜を過ごす
  森の、もっと森の方
  ただのニレだったという屍が
  糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚

何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚

スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソック ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見えない- たもつ自由詩803-11-2
またとない別れのために- ふある自由詩503-10-31
コンニチワ袋- 湾鶴自由詩203-10-28
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
リサイクルショップとラーメン屋ばかりの町- 紀ノ川つ ...自由詩503-10-26
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩35*03-10-24
ああ人生に余裕がほしい- 佐々宝砂散文(批評 ...7*03-10-23
- 渦巻二三 ...短歌103-10-22
風にわたって- たもつ自由詩1403-10-20
シチュー- ミサイル ...自由詩203-10-19
時間の流れを動力とした遠心分離装置の性能とその顛末- Six自由詩103-10-16
天ぷら- たもつ自由詩1403-9-17
「徹底的印象批評」のすすめ- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1403-8-21
出張金襴座談会おしかけまなコイ!原口昇平『純情猫詩篇』- 渦巻二三 ...散文(批評 ...303-8-2
赤い月- 容子短歌1703-7-16
素敵なこと- たもつ自由詩1303-7-14
タフェットの庭- EnoG ...未詩・独白103-7-14
醤油- たもつ自由詩9103-7-9
ある、朝- 容子自由詩503-6-29
泣きたくてたまらない夜には- ももか自由詩203-6-13
恐竜の背中のカーブ- 合耕自由詩503-5-13
旅路- たもつ自由詩1003-4-20
ニレ- 嘉村奈緒自由詩1303-4-19
人の脚- たもつ自由詩2103-4-2

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