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バラの妖精に恋した
赤鬼の女の子
刺を角にして
ほらバラになったよ
妖精のような笑顔

今も残る鬼の俎に腰掛けて
思い出すのは
今はいない友達のこと

鬼の俎でお昼寝すれば
 ....
あなたが触れたものすべて
花になっていく
花粉が涙にとけていく
人生は花壇を繰り返し
つくっているようなもの
がらにもなく
人間を信じてしまったのです
終わりにひとこと
祝辞をと開いてみたら

伸ばしているだけで
時は過ぎて

栞の花びら一つ掴めず
風にさらわれ

終わりにと
終わりに
ただひとこと

そう思っているうちに
 ....
夏の陽が透ける
柳の梢を見ると
春の桜も紅梅も
心の梢に消えず
秋の時雨を飲み
葛の眺めに風畑
冬の雪雀は凍え
霰の豆を追掛る
楮で言葉の敷布を漉く
ゴマを焼いて墨を頂き
獣の命を筆にする
雨畑の水は鏡のよう
自然の魂と動物の魂
落款だけは私の血を捧げる
宇宙に置かれた墓標には
時間の誕生日と感謝の文字
 ....
夏の妖精は低く咲く
白いサルスベリのような
日傘の下で見えるように
声を殺した涙のまま
たたずんで見て欲しい

ミツバチに運ばせる
金色の花粉は言葉の卵
ベンチ背もたれに隠れ
 ....
黄色い蝶が止まり
羽ばたいて蜜を吸う
いや違う
あれは花
黄色いリボンの麦藁帽子で
妖精がちょこんと座ってる

宇宙が見える真夜中の空で
雨の井戸を掘る妖精
乾いた畑にはしぼんだ ....
誰か呼んでる

私を呼んでいる

葉の音

羽の音

風の踊り場のような森


光をためる小川

柔らかな太陽

優しい月のような太陽


津波のように
 ....
宇宙の公園にいるみたい
あなたのまわりに
星だけが浮いている
すいこまれてしまいそう

あなたは優しくささやいた
ずいぶん待たせたね と
その言葉だけで
私はふるえがとまらない
 ....
赤い糸で仮縫いされた想いは
たぶんジグザグになって
ゆっくりと遠回りして
あなたに向かっていく

蛍が宇宙の渚で
ゆらゆら揺れながら
天をめざして昇っている
星に生まれ変わりたいと ....
AB(なかほど)さんの丘白月さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明日香村の妖精- 丘白月自由詩220-2-10
花の錬金術- 丘白月自由詩1*20-1-28
死んだ妖精- 丘白月自由詩320-1-17
時間のしわ- 丘白月自由詩1*19-12-11
真仮名に腰を下ろして- 丘白月自由詩219-11-25
文房四宝- 丘白月自由詩119-8-24
サルスベリの妖精- 丘白月自由詩119-8-1
きゅうりの妖精- 丘白月自由詩119-7-29
種が先か花が先か- 丘白月自由詩319-7-28
宇宙で待つように- 丘白月自由詩219-7-25
仮縫い- 丘白月自由詩219-7-6

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