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謹んで僅かな菫 勤務地へ
証明を正月という日に言った
悽惨な凄い妻が萋萋と棲む
木の奥の記憶 昨日の斧を置く
横書きの下書きを上書きしてる
春先に白い ....
ヒーローは助けに来ないと悟った子
ヒーローはいい詩を書いて眠りたい
ヒーローの浪費はやまず所詮文字
もじもじしやがってこのと君の言う
ヒロインの位置は固いぞ気を強く
昔日の月が散って惜しいと思う
神さまはいつも夕暮れ時の夢
晴れた日を青いレターに貼っていた
膕で摑んだボール(或いは月)
空っぽの私ひとりじゃ笑えない
....
彗星のごとく現れ消える自我
100年をかけて1世紀が過ぎる
ヘッドライト 夜へと落ちていくひかり
肖像が宵の硝子に消えていく
あのときの写真みたいに笑いたい
僕はぼくの町を見ないで歩いてる
風に掻き消されても良かった言葉
月が居る 脳とか服の左側
この淡い色をそのま ....
{引用=この先もこれまでもみな猫の{ルビ洞毛=ひげ}※}
望むでも{ルビ希=ねが}うでもなく雲の蝉
尻取りをしたい宇宙の尻尾まで
雲ひとつぽっちゃり浮かんで{ルビ嗤=わら}わ ....
人間の 不要発明 お金だな
職場で アホな事だけ 思いつく
宝くじ 買ったその場で 捨てちった
ポリグラフ はい、はい、はい、、は 嘘ざんす
、まだ来ない 3日遅れの 知能指数
借り物の 言葉くっつけ 狂句だよ
眠ってた 福沢諭吉 利子つかず
綿密に 時間に泊まる 蝉の声
子の心 駄々洩れしてる 親の見栄
なにもかも 見透かされたよ お見合いさ
おいらも ....
水色の列車の走る音がする
たいせつな、変なわたしの恋心
夕焼けが人の涙のなかにある
何匹や尽きるまで鳴く蝉の声
得意気にスタッカートでカラス鳴く
渓谷や湧水足りず鴨歩く
やさしさは沁みる消毒液の中
おひたしやほうれんそうの思うつぼ
帰り道たまやとぽつり遠 ....
絵本の中で星を探した
月のみえない夜のかみさま
あの子がすこし泣いた日の夜
詩、書けない 念じていたら そのままだ
月落ちて 目からウロコと コンタクト
独眼竜 めだま親父は 一眼流
流された 眼球何処と コミカルに
名古屋駅 めだま親父の 御彫像(時計台)
デジタ ....
わたくしは人体模型の友人です
父さんと音楽室で餅を食う
頼もしい視力2.0の図書委員
大丈夫この学校は奇跡的
春が来て静かに笑う校長先生
恋人は路地裏をゆく冒険者
恋人の地球をはみだしがちな足
恋人の瞳で暮らす小人たち
恋人が銀河で鯉を釣っている
恋人が夕陽に向かって走り出す
恋人の心に ....
占い師のバラードで混み始める市役所
1/60億 分母そんなにいらない
猫おっかけて風になったどうしよう
「人間」だなんて、もっと軽々しい名詞でいい
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