穩野間(のんのげん)から底山(のやま)町への語句解説。
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「浜鬘」 地名。町内会でのみこしに無限軌道が ....
俚諺
…た、たぬひこ?
なんや、おまえかいな
もっとこっちき
なんでだまるん
こおへんときいひんの五段活用に、ばあむくうへんも
いっとこか? いちおう
でもな、
神木隆 ....
白梅/
三月の梢に白梅が一輪
打つ、打つ、秒針が打つ
朧夜の風は一握の砂
一握の砂は白梅の香
散る、散る、白梅が散る
白梅の梢に静寂が一輪
竪琴/
月の寝台 ....
わたしの 中の 美しい言葉よ
わたしの 中の 憎しみの言葉よ
わたしの 中の 哀切の言葉よ
わたしの 中の 怒りの言葉よ
わたしの 中心 全ての想いを
燦き 輝き 憤って 震えよ
燃え上が ....
多彩ないい句が出来たので
私は回って回って回って喜ぶ
市電がイチョウ並木の間を縫う様に
行けば車窓から見える田圃よ生きろと
思う、稲穂、刈田、稲雀など
季語もいっぱい
ちょっと前まではもう ....
水門が開くと 溜まり水が 一気に落ちる
白く泡立ち 轟音と共に せめぎ合って 混ざる
やがて静まり ゆっくり下る
水門が閉じると 鴨が ウグイが 水苔を食べに集い 鋭気を蓄える
....
雨のひと粒は私の涙
あの夜の排水口にするりと流れた
今日の雨は
あなたの肩を湿らせましたか
今日の雨はあいつの一滴
アパートの窓からじっと見つめる
今日は外には出ないと決めた日
傘に ....
鬼の頭に恣意的な物を感じ
旧石器時代にマユごもる私
恣意的な札ビラにも納得出来なかった
私は異常な差異を制御できず
植物が茂る秘境を目指した
「旧石器時代は植物相が豊かだったんですよ」と
....
マスカットの中には
小さな 赤い心臓が
微かに 鼓動していて
薄い 綺麗な黄緑色の中に
その心臓の赤が
微かに 透けていて
あまりに 綺麗で
ぱくりと 食べて ....
夕べのそらの木の下で
かぜふくしげみにひざをかかえた
おれの顔のちいさい一人がすわっている
きまじめな面つきの
むかしのテレビドラマのような
ひどく地味なふうていで
(なあに 貧しいだけさ ....
月夜
そのまんげつの
スーパーマーケットみたいなかなしさ
まるく あかるく
孤独で 遠い
タクシー
今すぐに運んで
わたしの足が濡れていても
乗せてくれますか?
先月末に、大学を卒業してから勤務してきた会社を退職しました。最後はグループ会社の経理をしていたのですが、丁度グループ子会社の再編が始まりバタバタしました。やっと落ち着いたところで退職できました。
....
いつぽんの川がながれてゐる。
川べりの道は夏枯れた草に覆はれてゐる。
川はゆつたりと蛇行して その先はうつすらと 野のはてにきえ
太古の記憶へとつづいてゐる と村びとたち ....
そうか
おまえもひかりが好きかあ
すりガラスのむこうに
みつけたよ
そうかヤモリくん
おまえもひかりが好きなんかあ
かなしむことはないじゃないんだよ
わか ....
赤い線が
皮膚の上に浮かび上がる
今朝
バラのとげが作った傷が
今
わたしのからだの中の
赤いこびとたちが
あたふたと
いっせいに傷をめざして
走っていることだろう
猫を飼 ....
三日前、一度だけ会った新聞記者が
病で世を去った
一年前、後輩の記者も
突然倒れて世を去っていた
彼の妻とは友達で
今朝、上野の珈琲店にいた僕は
スマートフォンでメッセージを、送信した
....
いつの間にか落ち込んで、本棚の隅に引っかかっていた文庫本を見
つけた。手に取って頁の目地に溜まった埃を払う。
金沢市片町1-1-23 07**−61−7950
古い住所のその ....
便器の渦から助けた蜘蛛に
自己満足という名をつけて
窓も餌も無い場所に張られた巣を
ぼんやりと眺め泣いている左目
むごい位置にゴム印が
落ちて居た
押すと五重塔が現れて
今を更新する
ケーキが食べたい願望を
不自然に抑圧するのも
不健康だから
五重塔のてっぺんのカラスを
目指して昇って行けば
柿 ....
背は低く小太りな体型だが胸のふくらみは予想以上だった。ワンピースの袖をずらすと右肩に刺青が施されていた。
薄暗い部屋で酒に酔っていたのでよくは覚えていないが、観音菩薩のような姿だったと思う。
....
誰が私に声をかけなかつたのかわからない。
葱の花がしらじらとした土の上でゆれてゐる。
その下に妹の骨がうめられてゐる。
捨ててしまはなくてはならない。
丘をこえて夜 ....
とがり平らぐ 氷見の海
日差しの強い昼下がり
むしむしとした汗をかき
野鳥のようにふらふらと
人影まばらな町を歩いた
不格好な縦長の寺の玄関
静かに流れる湊川
烏の佇む赤い鳥居
....
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています
何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじ ....
基準は一(はじめ)
石川啄木の本名だ
稲穂が風に揺れて
餓鬼道に落ちぬ為
私は歌を歌う早朝
オフを楽しめない
私はウルトラマンレオの
再放送しか楽しめない
保育園に通うと
芭蕉の木が ....
宇宙の武勇伝に気をとられて
鰻と共に忘れる何か
稲穂を渡り行く風
極暑が緩んだ夕暮れ
遠花火の記憶の重なり
ジミーでも思い出せない
ルーチンワーク
差の女がつい視界に入る
レジは半ズボ ....
素手でごしごし食器を
洗うようになった
ゴム手袋は着用せぬようになり
ゴム長靴はタクシー会社に
置いて来た
だって私は毒殺犯ではないのだから
湯呑やピペットは要らない
赤痢が猛威を振るっ ....
「錯乱」
しをかくひとは
胸や、胴体に肢体、に
まっくらな、まっくらな
あなが、ありまして
のぞきこむのが
すきなのです
のぞくとき、
のぞきかえされていて、
くらいあなから ....
星ラクダが膝を折り
どうと倒れた
砂漠の王は革袋の水を掌にとり
その口に差し入れる
盗まれた太陽を追い
千夜を駆けた
汗と砂で固まったターバンは
王冠となり
残して ....
――誰もが探しているものは何?
ふり返ればずいぶん
{ルビ流離=さすら}ってきたけれど
――わたしが探しているものは何?
青い光
ヨコハマの
青い光
それは観 ....
星の痛みで
香る車があった
黄泉では見るなと言われる
でも見る
「デモテープは聞くもんだろう?」
と言う異界か
詩歌を嗜む私
干し烏賊を食べる
胸の傷に拘れば
私は猫と別れざるを得な ....
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