スケッチが好きでした
絵画ではなく
スケッチが、
という人でした


鉛筆が好きでした
絵の具ではなく
鉛筆が、
という人でした


それなのに
画用紙は、嫌いだ 
という ....
自由になりたい
自由になりたい

っていうのが
口癖だったわけ

そしたら朝起きたら
翼がついてたわけ

そりゃもう嬉しくてね
飛びましたよ

ぐるぐる
ぐーるぐる

で ....
俺さ ヤキソバって肉無しでもいいと思う
わたしも
キャベツは?
キャベツは入ってる方がいいな

ん?
青のり
… … 取れた?
違う逆 あ取れた


*


ああ
空が ....
こんな夢を見た。

月が嘘であることがばれる。
NASAあたりが作ったもので、実在しないのだ。月は。
投影装置か何かが故障して、全世界にばれてしまう。
月のあたりにいろんな機械が ....
そいつは結構な男で
今は版画を作っている
中学校のとき、鉄棒で
ぐるぐると大車輪をやったときは
体育館の皆がざわめいた。

そいつは夏休み、
1枚5円の画用紙を買って
30日間、ぶっ通 ....
いつもララしてる

おねーさんのお目目は困ったくらいの蜻蛉球で
少しずつ村の人が齧っていくものだから
少しずつ世界が薄くなっていったけれども
その度に縞模様が増えていくので
おねーさん ....
  感じない掌の上に
  鳴かない鳥が
  人のように瞼を閉じる

  冷たい雨の降る
  コンクリートの上で
  静かに眠りにつく
  戯れるように
  温度を残して  ....
[へりくつのうた]


へりくつりくつ
かたっぽのくつ
へりくつりくつ
くらいどうくつ
へりくつりくつ
なんてたいくつ





[たらたらのうた]


 ....
古本屋の女主人は
若くて
美しくて
両の目の間が人より少し離れている

本をめくりながら
チラリとその方を見たりすると
何故自分が生きているのか
時々わからなくなる
友人から「いかにせん 茶飲み友だち」の上五、中七 を示されて、下五のみ、考えてみたもの。本来なら、「未句」という欄があれば、そこに出すべきものですが、ことばの面白さにつられて、付けてみました。

 ....
エレベーターに乗るとお線香の匂いがしておじいちゃんが帰って来たんだと思いました
10階にあるマンションのドアを開けるとおじさんやおばさんや知らない人がいっぱいいて
みんなでお寿司を食べ ....
朝の土手のチンピラの遠吠えから(採録)

  *

 ちょっとだけ
 オレのはなしをきいてくれ
 土手をあるいていたら
 ひとりばあさんがいたんだ
 ばあさん
 さむいのに
 はん ....
あなたは、加藤商店で
アイスキャンディーを
買ってくれました

川沿いの道並んで歩き
アイスキャンディーを食べました
おばあちゃんが待つおうちへ

「あ、おばあちゃんのがないよ」
 ....
[バリケードのこっち側]


その前日
あたしは工場で残業した
まんまるいちんち段ボールの箱と格闘して
それでもまだ働けとベルが鳴った

自転車をこいで家に帰ると
戦いは明日だと言う ....
「町田康みたいになりたい」
と言って出ていった人は
「みたいに」
と言う時点で
きっと 駄目なのだけれど

そういう私は

映画館で赤い便箋を買って
別れたい男に
「愛しています」 ....


目玉焼きは

壁に貼りついていた

白い壁に

徐々に

ずり落ちている

僕はひどく眠い

徐々に

残された時間は

もうなくなるのに

僕はひど ....
おいしい
ためいきと沈黙の時間に
脇にはベッド
シャワールームには
不思議な大きな女の子の絵が
目隠しに貼ってある
濃密な時間を過ごすための空間

おでんが冷めていく
こういうホテ ....
秘密の宝石箱はもうすっかりぶちまけてしまった

どうせみんなまがいもので
いちばん高級なやつでも貝パールに過ぎなくて
いちばん安っぽいやつはきらきらするキャンディの包み紙で
そもそも宝石箱自 ....
目を閉じて
自分の身体をなぞる
髪がある 冷たい感触
耳がある したのほうが柔らかい
眼窩がある 目が飛び出そうで怖くなる
鼻がある 少し油っぽい
唇がある 言葉が溢れそうだ
首がある  ....
ねむるためのよるに
ねむらない

とかすはずの砂糖を
とかさない
珈琲は苦いほうが目に痛い
肝油ドロップをふたつぶ口に入れて
つくりかけのシャツをつくりきる

かたづかない部屋に
 ....
灰色の朝でも、
朱色の朝であっても、
六時の時報をラジオが伝え、
その日がたとえば八月十五日朝六時のニュースです、と
個性を消した声がする。
日々つみかさねられ、くりかえされてゆく
あたら ....
夜の空の下の方に
細い三日月がずり落ちかけていた
ここからは空が下の方までよく見える

髪をふたつに束ねた小さな女の子が
泣きながらかけて来て私の横を通り過ぎた
女の子は私を見なか ....
一対五で混ぜるのよ
カナコさんは慣れた手つきで
ビンのどろりとした白い液体を
コップに注いた
それから
冷えたペットボトルを冷蔵庫から出して
ぐわぐわっと振ってから
神妙な手つきで
 ....
おはよう

冗談でしょ?

















冗談だよ

おやすみ
(百年後ニハ
 生キテイナイ)


二人連れと犬
雨上がりの夜
犬は
道端の壁やら草むらを
ジクザグにはしゃぐ
見えないものを見る
ひんやりした空気を恐れたりしない
世界 ....
追いかける夢が好き
手の届くところにあって
手をのばせない
そんな夢が好き
多くは望まない
高くは望まない
それでも
追いかける夢が好き
小さい頃 
朝起きて カーテンの隙間から一直線に差し込む光
そこが
天使が人間界に来るときの 入り口だと信じてた

夏の空が 澄んでる日
雲の上に 天使がいると信じてた
大きな雲を 見つ ....
軽トラックの荷台にかけてあった
銀色のビニルシートにしみとおったあめは
半日積みっぱなしの石油ファンヒータの箱を湿らせて
納品書と保証書を湿らせて
取扱説明書までがくたっと湿っていた

  ....
そういや私が最初に「たもつ」なる名前に目をしたのは、考えてみたら「醤油」を読んだときではなかった。

某PJでレビュウに値する詩を探していた私は、幼いが鋭い何かを感じさせる短い詩「さめ」に注目した ....
夜の憂楽町線は
疲れたメガネの顔でいっぱいで
うんざりしていたら
隣に座っていた女の人が無言で泣いていた

女の人は下を向いていて
しゃにむに手で前髪をすいている
耳をすますとポツ ポツ ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「開_放」〜ある水彩画作家の回顧展に- バンブー ...自由詩403-12-11
煙草- ミサイル ...自由詩2403-12-11
- ミサイル ...自由詩103-12-11
ゆめ。くろさわぱくり- いとう未詩・独白5*03-12-9
大車輪- コンパス自由詩203-12-8
白紙- 嘉村奈緒未詩・独白403-12-8
優しい鳥- つきのい ...自由詩2903-12-7
りりと☆のことばあそびうた- 佐々宝砂自由詩7*03-12-6
- たもつ自由詩903-12-5
いかにせん茶飲み友だち- 狸亭俳句503-12-5
お帰りだけで埋まっていく- いとう自由詩603-12-4
朝の土手のチンピラの遠吠えから- バンブー ...自由詩503-12-3
ゆうべのアイスキャンディー- サダアイ ...自由詩603-12-3
小詩集「マルメロジャムをもう一瓶」- 佐々宝砂自由詩18*03-12-3
嘘つき- 山内緋呂 ...自由詩17*03-12-3
- Monk自由詩603-12-3
「猫」という名のホテルにて- 岡村明子自由詩603-12-2
秘密の宝石箱は- 佐々宝砂自由詩3*03-12-1
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ねむるためのよるに- 竹節一二 ...自由詩603-12-1
ぼくはあたらしいか- 狸亭自由詩1003-11-28
夜の空の下の方- えのき自由詩203-11-27
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夜の散歩- 大村 浩 ...自由詩1103-11-26
好きな夢は- 春日野佐 ...自由詩303-11-26
探し物- 水野 花自由詩203-11-26
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たもつ家のほうへ_—_たもつさんの詩の印象_2_—- 佐々宝砂散文(批評 ...603-11-25
憂楽町線- 練馬区民自由詩1003-11-25

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