母さん、
ほら、春の風が吹いて

そろそろ僕も
行こうかと思います

春の風は早足で駆け抜け
いつも、僕は一人残されてしまうから
風のすべてが海の向こうに渡る前に

そろそろ行 ....
一杯の珈琲から恋が生まれることがあるなら
それが一杯の中将湯であったってかまわないに違いない
もちろん玄米茶でも胃カメラでもゾウリムシでも
かまわない筈なのだがなぜか恋の原因となるのは珈琲であり ....
フィルモアSt.
ジャパンタウン もっと南の
パブ

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ウィスキー・ソーダ
オーダー ラストで

カウンター 
ひとり 黒人
ひとさしゆびを たてて

みけんに 
ち ....
頭の悪くない毎日
たまには酒を飲まない
そんな毎日


雲間にぽっくり
遺産で食ってる老人のための
きいろい雪玉のしずくの
せせらぎとなった
今宵の


(りーりーりー ....
私ノ耳ハ鋭イないふデアル
貴方ノ言葉ヲ切断シ解剖スル
私ノ指ハ尖ッタぴんせっとデアル
貴方トイウ存在ノカケラヲツマミ
冷タイしゃーれノ上ニノセル
マタ私ノ瞳ハ敏感ナ電子顕微鏡デアル ....
そんなにもあなたは甘味に飽きていたか

横にくわえてがりりとかじる
根ワサビの香りは
ぬるま湯にふやけたあなたの脳髄を
一瞬すこやかに澄み渡らせた

しかしあなたは知らないのだ
どんな ....
浜田省吾を聴いていたら 
いつものように眼から透明な液体が出てきて すっきりしてしまった

聴きながら抱いていた ぬいぐるみの感触は
このあいだ亡くした 愛するともだちの背中

愛するもの ....
頭がしゅうしゅうする
曇り空に
赤い点
落下傘が流されていく
ごまつぶのような黒い人かげ
大きな指が
垂れこめた雲に
文字を描く
地上にひしめいている
誰もが
しゅうしゅうしている ....
いずれは大河へ注ぐ源の
細い流れは
野を行く幼子のように
冬の透ける日差しの中を往く
冬枯れて覆いかぶさる
草の葉の下で
岩を乗り越え瀬を転がり
時と戯れる若者の気軽さで
ポクポクサラ ....
右から鼻血が出ると

しばらく左からは鼻血は出ない

うれしいよね
くも 
もく となり
そら 
らそ となる

36,000フィートから の ことば 

とばこ 
ですけれど

あなたへの きもち 

ちもき に 
なったとしても

 ....
アンチ・テーゼ? 最近はあんま見やせんなあ
外海まで出りゃあちったあ捕れるかも知れんけん
あんた近海もんが欲しいだら?
活きのいいのをくれっても無理なもんは無理だに

ほんじゃテーゼ ....
朝 通勤途中の人に
夜 犬の散歩をする人に
僕は 笑う

会社では
「あなたは愛されて育ったでしょ。」
と よくいわれる

僕は 生まれてすぐ人に預けられた

母に 社割で 花柄の ....
青い花を探しているのだと
そのひとは言いました

私も青い花を探していたことがあったのです

ずっとずっと昔 千年のそのまた千年も前のこと
白茶けた山脈を歩いていました
足元には雪があり ....
ひとよ、ひとよ
おちるこえのない、ひとよ
ゆびおりかぞえても、ひとよ
ねむればあける
いまだけが、ひとよ
澄みきった青空に
白い帽子が
よく似合う
まぶかにかぶった
はずかしがりや
冬の朝にそびえる
富士山 どでーん
骨壷をもうひとつと
父親は頼みました

寒い寒い一月の斎場で
白い骨になってしまった
母親を乗せた
鉄板をみんなで囲みながら

葬儀屋が用意してくれたのは
大きな骨壷がひとつと
 ....
[まめ]

こまめにつかめ
たかめをつかめ

まめにかめかめ
わかめにごまめ



[ひめぎみのかぞえうた]

いちのひめぎみ いばらひめ
にいのひめぎみ にんぎょひめ
さ ....
大根の葉の傷
葉と葉の下で 濃い緑色になっている葉

信号待ちで
隣の男性は
白髪と そうでないところ

あなたはもう白髪の生える頃だ

葉は 思ったよりやわらかくざらざらで
あな ....
しのぶと暮らしていた時
給料を貰って持って帰ると必ず神棚に給料袋を置いて「ご苦労様でした。」と言う。
それから神棚から下ろして、家計の振り分けをしてくれた。
おじさんのお小遣い、食費、光熱費等々 ....
チャットに参加している女の子の名前がすべて
昔付き合っていた女の子の名前と一致しても
慌ててはいけない
もちろんそれはただの偶然
たぶんおそらく
偶然だと思いたい

チャ ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る

”お気をつけて”

その一言だけが伝えたかったのだけれど

ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか

と ....
電力が足らないよぉ
資源が枯渇してゆくんだ
地球が枯渇してゆくんだ
だ か ら
電力に変えたい 電力に変えたい 電力に変えたい


駅のホームおじさんが傘でゴルフのスイングしてる ....
父はつまらぬ魚屋でございましたが、係累は多うございました。
たいそう古くから魚屋を営んでいたと申します。
けれども嫁はどこの馬の骨ともつかぬと祖母は母を貶めました。
わたしは母の係累をひとりも存 ....
東京駅の地下街で倒れた

「わかりますか?」と問われ

わかっているのは君のことだけだったので

「ラ・フランスは長野の特産」と、さっきわかったことを答えた。
ししゃもはいいねぇ
そういって親方は
お弁当を頬張り
しわくちゃの目尻が
太陽でいっぱいになる
まるで花筏みたいに俺たちは
カヌーで石狩川を下った
川岸の枯れ草に沿うように
滑空するように水平に飛んでいくカワガラス
めずらしそうに俺たちを見てそいつは挨拶をした
水辺に住むというだけで
 ....
芸ができない犬はだめなんですか。
いえいえ。
そんなことは言ってませんがね。
でも、そんな感じのことは言いましたよね。
いえいえ。
あなたの犬は可愛いですねと言いました。
本音はどうなんで ....

ベッドにうつぶせになって
すうっと体がのびた
魚になった気分
黒い海を
すうーっと泳いでるような気がしてたけど本当は
まな板の上で
最後のお願いをする
まず頭を切りはなすために
 ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2380)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅立つ- たもつ自由詩1603-12-28
一滴の珈琲から- 佐々宝砂自由詩303-12-28
ひとさしゆびの男- バンブー ...自由詩503-12-27
point_me_at_the_sky- 石原大介未詩・独白6*03-12-27
量子力学- 佐々宝砂自由詩303-12-27
ワサビ頌歌- 佐々宝砂自由詩1*03-12-27
枯れない- ukiha自由詩203-12-26
低気圧- 岡村明子自由詩403-12-26
雪の下- まんぼう自由詩603-12-25
うれしいよね- せんたく ...自由詩303-12-25
36,000フィートからのてがみ- バンブー ...自由詩603-12-25
アンチ・アンチ・テーゼ- 佐々宝砂自由詩203-12-25
笑う人- 山内緋呂 ...自由詩7*03-12-24
青い花- 佐々宝砂自由詩4*03-12-21
ひとよ- 半分自由詩303-12-20
どでーん- 春日野佐 ...自由詩7*03-12-20
一月八日_白山郷共同斎場にて- 山田せば ...自由詩1503-12-20
りりと☆のことばあそびうた、また- 佐々宝砂自由詩5*03-12-19
煮る- 山内緋呂 ...自由詩503-12-18
しのぶとの想い出- 冲克。自由詩303-12-18
いったい何を企んでるんだ僕のかわいい子猫ちゃんたち- いとう未詩・独白403-12-18
発車ベル- たもつ自由詩3203-12-18
きみに- 竹節一二 ...自由詩803-12-18
電力に変えたい- Monk自由詩803-12-18
ゆうこく- 佐々宝砂自由詩7+*03-12-17
わかった- 山内緋呂 ...自由詩6*03-12-17
ししゃも- 前方後円 ...自由詩2203-12-16
カワガラス- コンパス自由詩103-12-15
ワオン。- 千翔自由詩403-12-14
電気を消して- みい未詩・独白13*03-12-14

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