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しずまりすきとほる
時空の畔に佇み
流れゆく無常
観て居ると

行方知らずのあの方
秋の透明な風に
吹きさらしのまま
駆けて来る　薄明の途を
長く華麗な影を引き連れ

しずまりす　.... 斜光が
百万光年の
斜光が
赤々、
街道沿いの
植木を
染め

もう夕暮れ、

道端に座り
さっきまで
哭いていた神様、
その陶器の肌のような
豊穣な涙に
自らの透明な輪　.... 隣国に
敵陣営側を置くことの
不安恐怖
プーチンは歴史をトレースするだけの
臆病な俗物だ

恐怖には対話ではなく力を！
俺様に刃向かう奴は皆殺し！

彼の精神常備薬は異常な数だ
そ　.... 雪が止み
東京はいつもの晴れ
祝日の人々で
駅前は混雑している
駅前を外れ住宅街には
紅梅が満開で
そのしとやかな小さな花の房を
吹き抜ける北風に揺らしている

日常の変わらぬ光景が　.... 日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か　.... 夜、寝る前になって
やっと止まる原因不明の嘔吐感
医者はばんばん薬を処方し
私はばんばんそれを飲み
そうして実は気付いている

吐き出したいのはこの魂だ
上手く吐き出せない現状に
吐き　.... 雨の一滴が右手の甲に　落ちた
ズシリと　重たかった
ミシリと　胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって 有刺鉄線をいじっていたら
異常にこんがらがって溶け始めた
俺の熱のせいか、指先は既に燃えていた

　閉じ込められたまま閉じ篭もったまま

砂漠に墜ちたプロペラ飛行機
赤いいきもの達が列を　.... 雨が降る
漆黒のタール、銀に輝かせ
雨が降る
懐かしい匂い、散布しながら
雨が降る
遠い記憶の感触、浮き上がらせ

今宵すべてすべて静まり返り
わたしは独り寝の床を整える
未知の予感　.... あ　オチタ
あ　オレタ
あ　コロガッタ
あ　キエタ


もう　何も無い
ただ　結果だけが
自由な行為の結果だけが
ひろくひらき広がっている
高曇りの薄白い空の許
モノクロームの大　.... 詩は動いている
迎える向こうの死を前にして

絶えず絶えず動いている

暮れては明ける、
遠い山並みのシルエットのように 静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ　.... 砂漠に住んでいる
高曇りの砂漠に
暑くもなく寒くもなく
居心地のいい処だ
余計なお喋りもなく
余計な関わりもなく
足元は絶えず崩れながら
孤独に寛ぎ待つことができる

俺はいったい何　.... 光、光
光響く
この未知なる道を
僕は行くよ、
もう希望もなく絶望もなく
(夢の通い路は荒れ果てて)
逃れ去る郷愁抱き
進める限り何処までも。 独り在ることに触れいく冷気かな

気は動き沈黙のうちに充ちるもの

陶然と我独り在り静かなり 落ち葉舞うもう絶え間なく絶え間なく

鰯雲流れ流れて西へ行く

木立の間茜の光冬陽落ち 声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して 夜寒さの無音の部屋で飲む焼酎

薄陽射す花野広がる忘却の果て

ひたすらに草を食む牛只在りて 曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は　.... 雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きかけた太陽
何も変わら　.... 半球を描いて
鰯雲が流れていく
哀しい目の名無し人は
気付けば人波に逆らって
鰯雲の後を追う

途方に暮れてあてどなく
ただひたすらに勇気持ち

ＡＢ(なかほど)さんのひだかたけしさんおすすめリスト（21）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
BEFORE_AND_AFTER_SCIENCE_	- ひだかた ...	自由詩	4	23-10-28
道端の神様	- ひだかた ...	自由詩	9*	23-2-22
プーチンの憂鬱	- ひだかた ...	自由詩	5	22-2-25
祝日の今日に	- ひだかた ...	自由詩	7	22-2-11
どよめき	- ひだかた ...	自由詩	10	20-10-31
詩の言葉で魂を	- ひだかた ...	自由詩	10	20-10-12
哀しみ一滴	- ひだかた ...	自由詩	10	20-7-22
砂塵ノイズ	- ひだかた ...	自由詩	6	20-7-16
雨が降る	- ひだかた ...	自由詩	9*	20-5-9
補強	- ひだかた ...	自由詩	4	20-1-26
シルエット	- ひだかた ...	自由詩	5	20-1-9
静けさ、ちょこんと	- ひだかた ...	自由詩	16	19-5-20
記憶の奥に(改訂)	- ひだかた ...	自由詩	5*	19-4-28
walk・on_15	- ひだかた ...	自由詩	4	19-4-14
独り在る	- ひだかた ...	俳句	5*	19-1-17
夕景(改訂)	- ひだかた ...	俳句	9*	18-12-2
街角にて	- ひだかた ...	自由詩	9*	18-11-27
無心	- ひだかた ...	俳句	4*	18-11-22
大地	- ひだかた ...	自由詩	12	18-11-12
道草	- ひだかた ...	自由詩	13*	18-10-18
名無し人	- ひだかた ...	自由詩	6*	18-10-16

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