とり急ぎ、という言葉を初めて聞いたとき
鳥も急ぐのだと思った
正確に言うと
へえ、鳥も急ぐんだ、と思った
それはユウコの初めての言葉だった
今思えばあの頃
鳥は皆、急いでいたよ ....
午後が落ちている
歩くのに疲れて
坂道を歩く
人だと思う

エンジンの音
やまない雨の音
降り積もる
昔みたいに

曜日のない暦
夏の数日
確かに生きた
覚えたての呼吸で
 ....
今日もひとりでいたわたしが死んでゆく
春になろうとしていることを目で捉え
そして触ろうとしたあなたの髪を
さらり、簡単すぎるほど軽くすり抜ける

ねえ、どうしてこんなにたったわたしの ....
○「デマ」
人間の強さは
正しい情報を共有する力だという

○「学校一斉休校」
総理、そろそろジジババも限界です

○「濃厚接触防止」
我が家はだいじょうぶです

○「検査」
世 ....
窓のカギが開けられると
蜂が入って来た
村一番の美人である
グドルーンは
普段はスライディングタックルを
決めて男を倒してから
アド(広告)ばかり出していたのだが
今日は違った
蜂が入 ....
{ルビ散椿=ちりつばき}まばらになりて地に遊ぶ

草若し一歩一歩に{ルビ応=こた}へたり

遠足や{ルビ喝=かつ}に整ふ黄の帽子

児が母にぶらんこ押され一人旅

背を合はせしやがんで ....
過ぎてゆく疾風が眼を切った冬、春を信じてただ走る君



見られるのが嫌だなんて言わないで正しい片恋なんて知らない


あの雪で転んで笑われやけくそで手渡したチョコでも想いは ....
 
 
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ....
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
よく働いたあとの
脚はピリピリする
湯船に浸かって
レモンになるのが
たのしみだ

体は重たくある

ずっと
ずっと
考えている
考えても
答えは出てこない

には ....
 
 
苦い紙を足していく
食べ砕く
本当は駄目だって
みんながそういう話をしている
みんなは不特定多数
一様に挨拶をしていく
風に揺れて紙を足していく
誰も食べないし
砕かないし ....
 
 
水に濡れたまま
雨にうたれている
妻が傘の下からタオルをくれる
いくら拭いても
濡れタオルだけが増えていく
妻は可愛い人
こんな時でも傘には入れてくれない
濡れタオル屋でもや ....
身から出たサビにAメロとBメロをつけた。
とても醜い歌だけど、とても僕らしい歌です。
配られたカードの中にハートが2枚ありました。
ちょっと今から、君におすそわけに行きますです。
ひっ算を宙に書き、あの子は何やら計算中。
恋の公式を利用して、成就の確率を計算中。
末っ子で、鍵っ子で、角っ子で、隅っ子の僕です。
これだけヒントをあげたんだから、早く迎えに来てね。
切通しを歩いていった
母と二人で
縁切り寺もあった
夢の鎌倉で
屋台では
地球駒が不思議な同心円を描き廻っていた
眠り駒……
わたしはそこで
じぶんが自分であることに気付いた
埋めたのはどうやら僕らしい。

黴のような匂い。
どろまみれ。

Mockingbirdが鳴いて

霽渡った星空だったような
そうではなくて
一面の薄い雲に
月が透けて見えたような ....
もしも今が縄文時代で
そろそろ
肉の備蓄が切れる頃なら
僕はこの冬空の下
ウサギ狩りに出かけるだろう
男女平等が正義というなら
男たちは子宝を守れ
女たちは木槍を握れ
生きるのが精一杯 ....
バラの妖精に恋した
赤鬼の女の子
刺を角にして
ほらバラになったよ
妖精のような笑顔

今も残る鬼の俎に腰掛けて
思い出すのは
今はいない友達のこと

鬼の俎でお昼寝すれば
 ....
余寒あり{ルビ掠=かす}むる風の輪郭に

影こぼしポインセチアの散る花片

春陽や老い人の濃き杖の影

春の庭仕上げ庭師も{ルビ昼餉時=ひるげどき}

春昼に眠りて闇や今何時

{ ....
歌えない鳥が泣いていた
飛ぶことなら出来たのに

どのくらい狭い世界で
どのくらいの間
眠って過ごすのだろう

優しい言葉を持っていた
ただそれだけで妬まれて

傷だらけだねとあな ....
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
祖父の名前をふと思い出して
口にしてみると
聞こえてくる祖父の名前がある
祖父は他界する間際まで
新鮮な毛布にくるまれ
駆けつけた親戚たちは
その周りで酒や水を飲んだ
酒も水も飲めな ....
トウモロコシに憧れたので
トウモロコシになりました

さらりとそう語れたのなら
カッコいいかもしれません

でもそういうわけではなく
トウモロコシに生まれ育ち
トウモロコシになりました ....
鞄はからっぽだったから
爪先も濡れてしまったから

みんな行ってしまったから
そして済んでしまったから

明かりのつかない部屋の隅で
まあだだよ、しか
呟けないひとりの少女になる
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
あなたが触れたものすべて
花になっていく
花粉が涙にとけていく
人生は花壇を繰り返し
つくっているようなもの
 
 
墜落した紙飛行機が海に沈む
無人の自転車が男を追い越していく、と
男は置いてきた遺書の誤字に気づき
慌てて家族の待つ家へと帰る
妻は夜更けまで
サマーセーターを編んでいることだろ ....
今の今迄一緒に居たような気がするが

もう面影が思い出せない

誰だったのか

そんな風にして何と無く

かなしいようなやさしいような

記憶にならなかった経験の

ふわふわし ....
ABさんのおすすめリスト(1914)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生活- たもつ自由詩10*20-3-20
引き出し- たもつ自由詩13+20-3-10
甘いバターと春、或いは- みい自由詩420-3-10
独り言225集__- ホカチャ ...自由詩2*20-3-9
窓のカギ- 間村長自由詩320-3-8
さんぽみち- 森田拓也俳句13*20-3-5
この猫め、あたしを孤独と思うなよ- 秋葉竹短歌820-3-5
西陽- たもつ自由詩420-2-29
図星- クーヘン自由詩11*20-2-29
ひらたい生活- 田中恭平自由詩320-2-26
- たもつ自由詩520-2-25
濡れタオル屋- たもつ自由詩16*20-2-21
サビ- クーヘン自由詩6*20-2-19
おすそわけ- クーヘン自由詩3*20-2-17
ひっ算- クーヘン自由詩2*20-2-14
っ子- クーヘン自由詩3*20-2-13
三歳の夢- ひだかた ...自由詩420-2-11
DigDigDigDigDig- 孤蓬自由詩520-2-11
もしも- umineko自由詩2*20-2-11
明日香村の妖精- 丘白月自由詩220-2-10
いちご泥棒- 森田拓也俳句11+*20-2-9
- ネン自由詩1120-2-1
てくてく- クーヘン自由詩9*20-2-1
祖父- たもつ自由詩4*20-1-31
トウモロコシの覚悟- ブルース ...自由詩3*20-1-31
age7- いまり自由詩220-1-31
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
花の錬金術- 丘白月自由詩1*20-1-28
夏のコラージュ1- たもつ自由詩420-1-27
Der_Traum- 墨晶自由詩3*20-1-27

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