草を刈る
草を刈る
草を憎しと
草を刈る

草を刈る
草を刈る
作物を愛しと
草を刈る

どちらでも力はでるし
同じ作業だ
でも
全然ちがう

身体に蓄積する
疲れが違 ....
駄々をこねて
手に入れたものは
すべて行方知れず

罪の数と罰の数が
同じでないと知ったのは
ずいぶん後になってから

誰かのために摘んだ
花の毒に侵されて
薬指を枯らした
 ....
○「他生の縁」
登山道で
交わすあいさつも
他生の縁
山小屋で
同室になるも
他生の縁
洋式トイレで
尻つけ合うも
他生の縁

○「下山途中」
冷たい雨に降られて
飛び込んだ ....
{引用=まなざし}
鉄鋼団地公園の横
線路に突き当たる一本路で車を止めた
遠く路幅いっぱいに電車が駆け抜ける
一枚の幕 昔の映画のフィルムみたいに

時間について考えた
わたしは今という ....
わたしは箸を置いた
箸はわたしを置いた
わたしと箸は同じ置かれたもの同士
夏休みの端に腰掛けて
初めての話をした
眠たい話をした
存在に挨拶をする
挨拶は水のように沈黙する
や ....
我は燃え盛る火の玉
より良い人生を送りたいという願望の権化

願望が強いほど 不安や緊張は大きくなるが
それらをいじくらず あるがままに感じつつ
突き動かされるように 努力前進
怠けること ....
後悔しても
後悔を味わう

未来の今に
今を生きるために


その人のその時を
私が生きることは出来ないので
私は私の今を生きる
誰のものでもない
私の人生を生きる


 ....
たどたどしい指が生み出す
バッハのプレリュードを
小さな鉢植えに収まったサボテンだけが
棘をかたむけて聴いている

他の観葉植物は枯れて
手元に残ったそれは
巣立っていった息子が置いてい ....
裏路地、提携する眼
蔓延る窓
分裂する窓
その狭間で女は窓を拭き続ける
手にしたウエスは適度な温度を保ち
それはまた彼女の無口だった

無口の中には一人の海がいる
私と私たちは ....
生まれ変わって、小さくなって、街でかわいい服を少しだけ買って、少しだけ仕事して、たまごボーロ分け合って食べて、少しだけの恋愛があって、少しだけ争いと仲直りがあって、春が来て夏が来て春が来て冬が .... 未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる

オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
 ....
○「今日」
年を取ると
今日が「何日」というのを
言えなくなる

○「人生の季節」
若いときが
さまざまな人との出会いを通して
人生を豊かにしていく季節なら
老いたときは
さまざま ....
雨の気配を感じて手のひらを空へ差し出す

つるりとして
なだらかな
わたしの丘に
今日の雨粒が流れたら
くぼ地の枯れた水路が
一瞬よみがえる
かつて
そこへ流して遊んだ
笹の葉や
 ....
キュウリの青さ、私のアホさ
イメージは鮮烈なのだが水分が多い
こぼしてしまった醤油に漬けて

星の明るさ、私の悪さ
かたじけなかった光線を
分裂する前に結んだ

どぶ川でスイミングする ....
○「表現」

全裸の女性とビキニの女性とでは
どちらがより興奮するであろうか
僕は後者であろうと思う
それは後者の方が
より強く想像力が働くからだろう
表現も似ているのかもしれない
僕 ....
ホソカミキリムシよ、
君はぼくのひみつの友達、その一人、
君もまたいつの日かのぼくに似て、その身動きはまったく取れず、
やがて本格的なスピードで走行され始めてもなお、けっして振り落とされまいと、 ....
秒針が力なく明日を告げる、残骸だらけの街を抜けていくと海があるはずだ
けれどもあなたは空気の抜けた風船、口づけても口づけてもすうすうと抜けていく
今日のために買った靴を捨て 鞄を捨て 指輪を捨 ....
 あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか ....  俺が先に見つけた
       緑
       の
    たぬき
       が
 そこに居て
 4分待ったよ
 あと少しで
       捕
       ま
      ....
人は誰も
すれ違う形だけが
覚えられている

心に 微かな
気持ちの悪い風がぶつかる
憎しみのファンタジー ショーケース
エナジードリンクのプルタブを
プルしたら? 甘ったるい共感性と ....
吾輩は猫ニャンである
親分はいつも二階の自室におる
階段を駆け上り
ドアに体当たりすると
中に入れてくれる

なのに
体当たりしても
飛びかかっても
ドアが開かない
何度も何度も
 ....
日曜日の夕方
猛暑です
私がどこで何をしていても
ここは猛暑です

この世に参加して随分経ちました
参加賞を貰いましたか
まだですか
もうぼろぼろですがいつもポケットに入れています
 ....
部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教え ....
 真夜中に点灯した冷蔵庫の奥であらゆる向きに齧られたチー
 ズケーキが発見された\反射的にわたしもかじりつき\素早
 く体温を加え咀嚼を開始\ねっとりうっとり\うまれるチー
 ズケーキのかがやき ....
夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして

遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く

群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい

花火が街を照らす間に ....
吾輩は猫ニャンである
名はレンである
兄ニャンの
蒼い目をした白ニャンは瑠璃
妹ニャンの
吾輩と同じキジトラは摩耶
何故に吾輩だけは
片仮名ニャのか

親分は言った
流行りの映画か ....
願いが叶わなかった日
遠く、命の向こう側から聞こえてくるのは
ニイニイゼミの声
毛穴から染み入り、毛細をとおって
脳内に聞こえてくる

頭上を爆撃機がかすめて飛んでいた
なのに街は箱庭の ....
線で満たされていく
形ばかりの電話帳と
電話帳ばかりの形
ただ笑い続けるコップが
羨ましかった
助走
午後に向かって
身体や言葉から
剝がれていく
ちぐりすからの手紙が届く
 ....
曲げた躰をハートの形に触れ合わせ
あおく短い空を翅ごとに掴む
 (静かに震えながら)
何を見ている
何を感じた
 (水と血が滲じむと)

小川に沿って気流が乱れ
深い茂みが盛り上がる度 ....
雨は涙ににていてね
いつかこぼれるものなのよ

どんより空を見てごらん
うるむ瞳にみえるでしょ

雨は涙ににていてね
とまらなくなるものなのよ

空がわんわん泣くのなら
今はいっし ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
草を刈る- 日朗歩野自由詩11*23-7-24
此処- 夏井椋也自由詩8*23-7-24
独り言7.23- zenyama太 ...自由詩3*23-7-23
惚けの呪法- ただのみ ...自由詩5*23-7-23
名残り- たもつ自由詩5*23-7-23
FIREBALL(ファイアボール)- ひろのふ自由詩2+23-7-22
※五行歌_四首「後悔しても_後悔を味わう」- こしごえ自由詩8+*23-7-22
夏の日のプレリュード- そらの珊 ...自由詩11*23-7-21
裏路地- たもつ自由詩7*23-7-19
プーチン来世- 片野晃司自由詩11+23-7-18
食卓に朝を置く人- 夏井椋也自由詩14+*23-7-15
独り言7.14- zenyama太 ...自由詩5*23-7-14
手のひらの丘- そらの珊 ...自由詩19*23-7-12
キュウリのおいしさ- 黒髪自由詩5*23-7-11
独り言7.11- zenyama太 ...自由詩9*23-7-11
ホソカミキリムシマン- 本田憲嵩自由詩823-7-10
風船- はるな自由詩523-7-10
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-10
声どろぼう- 野澤 尚 ...自由詩223-7-9
人ケース- 野澤 尚 ...自由詩223-7-9
吾輩は猫ニャンである_其参- 銀薔薇自由詩3*23-7-9
日曜日の夕方- 空丸自由詩1523-7-9
集落- たもつ自由詩23*23-7-9
チーズケーキとリルケ- soft_machine自由詩11*23-7-8
車輪の詩- ミナト ...自由詩6*23-7-5
吾輩は猫ニャンである_其弐- 銀薔薇自由詩2*23-7-5
- 山人自由詩13*23-7-5
加速- たもつ自由詩3*23-7-5
蜻蛉- soft_machine自由詩523-7-4
雨について(母から子へ)- TwoRivers自由詩11*23-7-3

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