――誰もが探しているものは何?

ふり返ればずいぶん
{ルビ流離=さすら}ってきたけれど

――わたしが探しているものは何?

  青い光
  ヨコハマの
  青い光

それは観 ....
星の痛みで
香る車があった
黄泉では見るなと言われる
でも見る
「デモテープは聞くもんだろう?」
と言う異界か
詩歌を嗜む私
干し烏賊を食べる
胸の傷に拘れば
私は猫と別れざるを得な ....
日照りが続くと
実感するよ
僕達が
柔らかい機械
なんだってね

えら呼吸を忘れ
体内に海を抱えて
何処へ行くつもりなのかな?

いっそのこと

部屋中を海水で満たしたいな
 ....
庭のゴミが風に舞う
青嵐だ
異説に虚しい人も舞う
レイジ君が侵入して来て
大和を薄紫に変えて
持って行ってしまう
渦が私の皮膚を汚す
無視のワードが起こす風に
さらに舞うゴミ
エモン ....
街並みは 死んでいるのに
        それでも 
  救急車の サイレンが
     老残の背すじを
 しゃっきと させてくる 
 とは・・・・・・・・・
         まさに
 ....
うなじから首から目から羽を吹き血を吹きながら辿る足跡



蜘蛛は蜘蛛何も残さず何も見ず虫を喰みただ夏に凍える



ふところの火を手に結び手をひらき何も無い日をかき分 ....
パズルの誤算は予想できない
「車の入れ替えパズル」があって
極めて世俗的な
ラッキーな蚋(ブヨ)が
やって来て私は吉央と名付ける
父が風呂で吐くのは
相変わらずだが
私が玄関の戸締りを
 ....
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
メーターが振り切れそうになる
一秒当たりの時間の価値だけが赤く高騰してゆく
それはたとえ休日とて例外ではない


はずなのに
具体的に何をしてよいのかさっぱり分からない
いつもの休日
 ....
マルゲリータがあるならマルハゲリータと言うピザがあってもいいかも知れない。
もしかしたら、秋田県の男鹿半島辺りに秋田名物なまはげリータなんて言うまるで大阪新名物「面白い恋人」的な発想の土産品のピザが ....
昨日はsと池袋で会った
特にそこで何も考えることもなく
ドン・キホーテの二階で 特に
何も 考えず 人波に飲まれながら


僕は目新しいものもないような気もしたが
この人の熱気に包ま ....
棘の生えた心だ

もう、侵食されて、棘の生えた魂へ

伸びた棘を削るのは 友人
伸びた棘を取るのは 嫁
伸びた棘を刈るのは 母

周りの人に支えられる若い介護

情けな ....
ちいさな虫な俺だから

飛びまわれる範囲なんて知れている

鳥にでもしがみついて遠くに運ばれてやろうか


鳥にこころを開いて

ちんけな虫なんだから

ひとつしがみついて

 ....
ほころびた糸を
手繰り寄せて
手繰り寄せて
辿り着いたあなたは
優しさの欠片さえ与えてくれず
涙の滴さえ見せてくれず
私は渇きを覚え
希望を忘れ
堕ちてゆくことを夢見るようになる

 ....
通夜のさざなみ

鯛の骨がのどに刺さって
死んでしまうなんてね
或る死の理由が
人の口から口へとささやかれ



悲劇

重力がない世界では
シャボン玉も落ちてはこない
だか ....
{引用=たくさんの本棚に囲まれた部屋に
一つのテーブルと 一脚の椅子
灰皿には薬の抜け殻と オーダー表
鳴らない黒電話、かける機会のない大型レコード
ここに来る人は饒舌の上にある沈黙を愛した
 ....
魂の脱け殻が落ちているらしい

日常のあちらこちらに

凡人は誰も気づかずにいるから
誰も気づけずにいるから
日常はいたって平穏だ

人は生きている間にも
魂の脱け殻になってしまうら ....
片足を駄目にした熊が居たので
重い信用が必要だと思った
嗅覚の鋭い母が熊の看病をするので
私は護衛を務めて
誰も入って来れないように
牽制し続けた

私は尾崎を歌う
ストレス解消に
 ....
駅が好きだ

旅行者がいる
外人がいる
妙齢ご婦人の三人連れ
急いでいる人
見上げる人

せわしなく
人が動く
何かの目的に
人が動く

あなたと

待ち合わせたことも
 ....
10代で死にたいって言ってたお前
幸せそうでふざけんなよ

あの子が全部 うまくいくの 知ってるから
そんな奇跡を願ってる自分が嫌い

近況報告でマウントし続ける
お前の背中 ....
考えてみたらあたりまえだけど
詩をかくひとにも
なにかしら毒のようなものをまとう
ひとがいた

目立ちたいひと
偉くなりたいひと
人を貶めたいひと

なんだか
スンと
さみしいき ....
詩は自由が命!
自由がなくなったら
死ぬ
書きたいことを
書きたいように
書く
ただそれだけだ!
だが
これが僕には難しい
尿が漏れるのと
音が漏れるのは一緒なのかもしれないと
木田さんは考える
母と姉がストックホルムへ
旅立った後に
木田さんは哲学者
木田元になった
パブロフの犬みたいに
唾液も漏れる
 ....
助手席に猫がいる
仕事を終えて帰ろうとすると
どこからかやって来て
そこへ座る
猫といっても猫らしくなく
長靴など履いて
シートベルトもきちんとしめる
近くの事務所に勤めているらしいが
 ....
私は妙好人ではないけれど
生駒山の山上で夕陽を見て単に
西の方角に西方浄土があるとか思わないけれど
阿弥陀如来の本願を壮大な『ストーリー』とかと
言う奴に共感は出来ないけれど
ただ、南無阿弥 ....
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森が深まる
樹々が茂り
鳥の声も聞こえてくる
のぼってものぼっても
いつもの二階にはなぜかいっ ....
私の家には
借りてきた猫がいる
私が生まれる以前から
それどころか
祖父の代よりもっと前から
この家に居座っているのだけれど
どこかから借りているものらしい
そのくせすっかり家族の一員で ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)

遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
【チンダルのはしご】








●●●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●われ
●●●●●かい無
●●●●つまりは
●●●てがかり無
●●いままで苦 ....
私の部屋にテレビが入れられると
彫刻家も入って来て
ショックだった
甘すぎる彫刻家に
肉を食わせて懐柔すれば
調子に乗って恋人の
シイちゃんまで連れて来て
いい詩に反対する

宇宙で ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2384)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉の船_―横浜詩人会六十周年に寄せて―- 服部 剛自由詩918-8-8
干し烏賊- 間村長自由詩11+*18-8-6
えら呼吸は忘れました- まいこプ ...自由詩218-7-1
庭に舞うゴミと回想- 間村長自由詩2*18-6-30
消失- 信天翁自由詩318-6-30
むこうへ_むこうへ- 木立 悟短歌918-6-18
ラッキーなのは- 間村長自由詩8*18-6-17
さよなら- たもつ自由詩2518-6-8
潤い- 本田憲嵩自由詩318-6-5
男鹿半島冬景色- TASKE自由詩218-6-4
そこは時々、池袋- 番田 自由詩518-6-4
- 暁い夕日自由詩14*18-6-1
ちんけな虫- ペペロ自由詩218-5-28
糸屑め- 坂本瞳子自由詩4*18-5-27
ふたつつむじのゆくえ- そらの珊 ...自由詩19*18-5-26
コト、たりない- 為平 澪自由詩918-5-23
花は- こたきひ ...自由詩218-5-21
デントヘルス- 間村長自由詩4*18-5-21
- umineko自由詩13*18-5-21
サボテンさえ枯らすような生活を送っている- 藤沢自由詩218-5-21
こおり/朝の空/鏡- 田中修子自由詩12*18-5-20
私論- zenyama太 ...自由詩218-5-14
哲学者- 間村長自由詩7*18-5-13
猫次郎- やまうち ...自由詩6*18-5-10
南無阿弥陀- 腰国改修自由詩1*18-5-6
階段の森- 塔野夏子自由詩11+*18-5-5
借りてきた猫- やまうち ...自由詩3+18-5-5
名も知らぬ国- 田中修子自由詩15*18-5-4
即興ゴルゴンダ三部作【嗚呼__夢よ_うつつよ】- るるりら自由詩1018-4-26
寝入って仕舞った様だ- 間村長自由詩418-4-25

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