土産選ぼう慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
手続き検査も慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
明るいけれど暗いのだ
VHSの画像のようだ
他国語集う多国語は
VHSの早送りだ

雲の ....
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあおいそら
にくらしいえりくび
とり いきているとして
すとうぶ もやせ
くえ
いい ....
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに

もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ....
埃を被った地球儀に
息を真っ直ぐ吹き込むと
海が捲れて地面に落ちた

もう線香は消えたのに
祖父の口は真一文字のままで
煙だけが漂っていた

ユーゴが描かれた地球儀なんて
誰も使わな ....
空が綺麗な青色をしていました。
なんだか、得をした気分になりました。

空が綺麗で、それに何の意味があるだろう。
と思うけど

意味を付けるのは自分であって
元々、空に意味なんてなくて
 ....
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いは ....
木の椅子に座る
カウンターに休む
ブレンドを頼む
眼を閉じて一口
珈琲屋に行ける
珈琲屋に行けるのはいつだ

黒砂糖が光る
いれないけれども
賛美歌が流れる
知らないけれども
珈 ....
郵便受けに 虹が光っていた
空に沈んでしまった
まほろばからの便り

封筒に眠る妖精を剥がすと
中から懐かしい花のかおりが

≪こんなにも甘やかな手紙が
かつてあっただろうか?≫

 ....
さっきのバスに座っていた女は美しかった
この夕焼けとどちらがより美しいだろうか
空にひとつかみの鳥がばらまかれた
部屋に入れば祖母の匂いがした
人攫いが家に来た
     革靴はいて背広着て
     お父ちゃんを借金のかたに連れ去った

人攫いが家に来た
     病気ばかりする子はいけないと
     私を家に帰しに来た

 ....
お国のためにと兵隊さん
家族の写真を首からぶら下げ
敵国目指して進めや進め

かたや敵国兵隊さん
家族を守るためならば
命なんぞ惜しみやせんや

大事なものは皆同じ
失うものは二度と ....
もうすぐ春が
来るの、来るのよ
春爛漫

そう今年の冬も
生き延びて、生き延びた
地を這う草のように
ねめつけられても
まだ死なない
虫のように
時給1,200円で
夢があるね( ....
うどん屋でせき込んでいた私は
知覚過敏を発症して
寝込んでいた
特権化されぬ
市場化されぬ我は
コロッケをパンにはさんで食べていた
門の周囲には魔物が潜む
魔物たちに私は揉まれても居たが ....
生まれる前の闇に
ぽつ、ぽつぅんと
浮かんでいる
光の結晶たち

(すっかり消費されてしまったね)

アタシの葉脈を
衛星軌道上から観察した彼が
火曜日の声で呟く

(きっと
 ....
火を盗ってきたから
ここで炎が燃えているのだと
プロメーテウスは言うのだけれど
プロメーテウスはおバカさんだから
火から離れて星を見ている

もちろん星はたいてい火なのだけれど
そうじゃ ....
誰かに優しくできないのを時代のせいにしないでよ
誰かに優しくできないのを社会のせいにしないでよ
みんなが幸せになれる世界が一番いいに決まっている

正しいとか間違いとかそんなのは関係なくて
 ....
 ふたば

冬の午後
水に挿した豆苗を見ていた
光を食べたその植物は
飛べない二枚の羽を
明日へ広げる


 さよなら

星はどこへ還るのだろう
色あせていく夜空
朝の襲来
 ....
彼女がその上半身に密着していたセーターを脱ぎ始めたら
火花のように星星が流れ出てしまった
彼女がその束ねていた黒髪の水門を解いたら
波のように夜が溢れ出してしまった
詩集を本棚から探していると 中指に小さな棘が刺さった

複雑に絡まった女同士の{ルビ霊=ち}を
読み解く方法があったなら 私は重荷を捨てて
やすやすと違う名字の人と 暮せただろうか

古家 ....
カバンに詰めた記憶

ループのなかのスイッチ

そのスイッチにつけたカバン

それが書き込んだ記憶で

動き出すプログラミング


繰り返して生きている

心臓、血液、

 ....
キーツが本の中から語る
細い川の流れが、視える

道を歩くわたしの影にも
細い川の流れが、視える

時代も国も
異なる二人の間を
結ぶ
ときの川のせせらぎに
耳を澄まして歩けば
 ....
帰りたい
いつでも居たい
どこかにあると思いたい
ふるさと



ポン柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる
オカリナふいた

しあわせ

しあわせ

星空に光

ふつうに
ふつうに

星空に光

みつけた

みつけた

まえからあった


濁りあるから

こそ光
 ....
もしもこの泉が
涸れているのだとしたら
埋めるでなく
掘り返すでもなく
周りに木を植えようと
思う
わたしのなかから
遠い声がする

ふるさとよりも
遠いところから

その声にさそわれて
わたしはどこかへ
帰りたくなる

子供の姿に戻って
犬の姿に戻って
蝶の姿に戻って
そ ....
詩はいつも

説明不足の

ひとの確信

だから全く誤解も生じよう

正当化にうずうずもしよう

声があってもそうもなろう


詩はいつも

こころの数だけある

こ ....
めんたまがね、
まわれば
ゆびのさきまわる
あたまのなかで
いろがまわる
からだのなかを
ぐるぐると、まわる
まわる
いろはにつられて
ことばもまわる
みんなつられて
くるく ....
五年前同業他社に転職したOが会社を年末にやめたらしい。

うちにいた頃のOは売上の大きなお客様をもっていて、こどものような勘違いをおこしていた。うちの会社の看板で営業していただけなのだが実力のない ....
ジャズの{ルビ老舗=しにせ}・ドルフィーで
朗読会の司会をした

詩人達は{ルビ数珠=じゅず}の言葉を…{ルビ紡=つむ}ぎ
休憩時間に賑わう
暗がりの店内に紫煙はたゆたう

カウンターの ....
君という花に水遣る。雨の日は心安らぐ歌を贈ろう。
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
伊丹発鹿児島行- 朱い狐自由詩218-3-14
あかいてのまあち- 若原光彦自由詩218-3-3
かたまり- はるな自由詩1418-3-1
地球儀- じおんぐ自由詩318-2-28
ロジック- そらいろ ...自由詩318-2-28
ララバイバイ- ミナト ...自由詩318-2-27
珈琲屋に行ける- 朱い狐自由詩318-2-25
雨上がりの- ヤスヒロ ...自由詩318-2-23
- Yurodivy自由詩418-2-22
ひとさらい- 為平 澪自由詩2*18-2-22
- 櫻花 葵自由詩318-2-22
感性・わーきんぐ・ぷあ〜アタシ明日も、働きます- うめバア自由詩418-2-22
特権化- 間村長自由詩5*18-2-21
Alpha- もとこ自由詩15*18-2-21
プロメーテウスのおバカさん- 佐々宝砂自由詩7*18-2-17
いいに決まっている- 1486 106自由詩618-2-7
のびていく豆苗の先はどれも、ふたば- そらの珊 ...自由詩17*18-2-7
セーター- 本田憲嵩自由詩418-2-3
- 為平 澪自由詩218-1-29
ループ- 吉岡ペペ ...自由詩318-1-29
足音- 服部 剛自由詩918-1-25
ポン柑- もっぷ短歌518-1-22
オカリナ- 吉岡ペペ ...自由詩518-1-21
植林- 天竺葵自由詩418-1-18
遠い声- やまうち ...自由詩9*18-1-13
詩はいつも- 吉岡ペペ ...自由詩518-1-12
詩はあうとではない- ツノル自由詩5*18-1-7
度量について- 吉岡ペペ ...自由詩218-1-6
詩とジャズの夜_―ドルフィーにて―- 服部 剛自由詩3*18-1-5
君という花に水遣る。雨の日は心安らぐ歌を贈ろう。- 北大路京 ...短歌318-1-4

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