稲の茎じゃないからな
くれぐれも
言っておくよ
間違って
その鋭い口を突っ立てないでおくれ

どこぞの
枝でもないからな
いいかげん
言っておくよ
くつろぐのは結構だけれど
そろ ....
 クリック。

「へえ、おまえの好みはこんな娘なのか?」
「っていうわけでもない。デフォルトの唇を少し薄くして、斜視気味にしただけ」
「ほんとに?」
「あんまり手は加えてないよ」
「なんだ ....
なぞなぞ好きの俺に

君はなぞなぞを言う

君の生き方がクイズだから

なぞなぞ考えるふりして

俺は後ろめたくなってしまう
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
 ==≠=
ハリウッド製の青い夜のもと
いつとも知れず、列車は消えるかい?

三日まえに彼女にした不思議な話を
昨日親友の口から聞かされる
 (こいつだったのか)
彼女が二日続けて同 ....
    The Short Happy Life of Steve Godd with his Ol' Lady

 彼の両目が平均の1.5倍は左右に離れていた原因は、主にコカイン中毒に由来し ....
やったあ!やったあ!
風呂だ!風呂だ!
やったあ!風呂だ!
風呂だ!やったあ!
ふろふろふろふろふろふろふろふろふ
こすれ!こすれ!こすれ!
こおおおすうううれえええ
あかあかあかあ ....
ある日の朝、僕は朝を見れなかった

その日、夕日が
毒々しい赤をひらひらと空に切り貼りして
とてもイチゴジャムだった

あの晴れの青を煮詰めてできた
ブルーベリーの闇に、
 ....
古タオルに黒マジックで
ぞ う き ん と書いた
ぞ う き ん

なので反対側の端っこには
き り ん き ん と書いてみた
き り ん き ん

家人に見せると
きりんきん では ....
平成元年五月六日午前八時三十八分
きみはこの世にあらわれた
なんて真新しい
しわくちゃないのちなんだ
嫉妬と羨望 そして羞恥から
たちなおるための時間を少し
ぼくにくれ
そのあとでなら  ....
ゆっくり ゆっくり 大きくなって
くるり くるりと まわってる
虹の川が 流れ出す

おそる おそる 空に飛ばし
ふわり ふわり 飛んでいる
私の顔も 町の風景も 写しながら

時は過 ....
○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
博士。あなたがあちらに行って何年になるのでしょう、
数えてもしかたないけれど。

あれから、人間は全く進歩しておりませんが、
技術は立派に進歩しております。
治るようになった病がたくさんあり ....
She Said She Said
「いっつも5分遅刻よ
学校に遅刻、会社に遅刻、デートに遅刻
おまけにあなたにも遅刻
何かの呪いに違いないわ」

I Said I Said
「遅れ ....
それにつけても おやつは

フランシスは、口に運ぶと クルンと自分の体を抱えた



ひとりっきりの台所で
「今日も遅くなるから」のメモを見つめながら

いつも通り


 ....
A shop clerk at the counter asked me
"By the way, have you seen any strangers?"
" ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ   (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
おとついのおかあさんは にんげんだった
たまにようじを すこしわすれた

きのうのおかあさんは にわとりだった
さんぽあるいて ことばをわすれた

きょうのおかあさんは はとぽ ....
さよならをトントン捨て
今日までのトランプで山のようだ
順番どおりに配っても
さよならトランプが山のようだ

幸せだったね、幸せだったね

トランプの数のさよならが
数の合わない神経衰 ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く

私の心の傾きが
そのまま しおりになっている

闇の海
闇の海のなやみ
闇の海のなやみの意味

いみ
意味のなやみ
あらゆる意味のなやみをのみこみ
海の波にたゆとう色好み

いろごのみの酒呑み
酒呑みのねたみの厭味
 ....
眠くて仕方が無いと母は言う
こんなに眠くて仕方が無いのは
悪いことが起きるから
それとも脳梗塞なのかしらん
雑煮の鍋を温めながら
迷信深い島の年寄りの顔になる

庭には
他の樹木とは、 ....
産婦人科から出てきたみえこが                                
あっけらかんと言った                          
「二ヶ月のなかばだって」   ....
この度は思いもかけないことでなどと
気休めを言うものではありません
死ぬことは生きている限り必然で
むしろ生きていることこそが偶然なのだと
私たちは本当は知っているからです

眼前の笑いか ....
ある乳飲み子は
愛ある母の乳を飲み
栄養の意味を知らずとも
子供に育ちゆきゆきて

ある男子は乳を忘れ
愛撫ゆえに乳首を吸い
重ねる日々に乳房を選び
ある日衰えを知ってゆく

ある ....
ふた
そう
プラスチックなあじがするから
って
となりのみしらぬおんなは
ふたをとって
ほんじつのコーヒー をのむ
またふたをする
なるほど
すこし そとにでてみる
とつぜん
そ ....
暗がりのなか
細い光に照らされて
一匹の蛇が泣いていた
目を閉じたまま
わずかに汚れた白色に
かがやきながら泣いていた


蛇から少し離れた場所に
ひとりの少女 ....
古い写真
同じ年の子供たちが
いっせいにポーズをとって
こちらを見ている
覗き返す
私と
唯一
目が合わなかった
十歳の私

偏屈な子供
いつもみんなが
ガラスの向こうにいるよ ....
ねむれ。
胎児のように、ねむるがよい。
せいけつなみなれた風景の、
すこしばかりの変化など気にせずに。

あわれなものだ。
マルチメディヤとかいうものに
おかされてゆく母胎の中では、 ....
ワイパーを身体につけたんだよ
ネジでさ、おへその穴に固定してね
勤続十五周年だもの
いろいろな人が去っていったもの
自分へのせめてものご褒美だもの

憧れていたんだ、ワイパーのある ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ウスバハゴロモ- 北村 守 ...自由詩604-1-28
Never_For_Ever- クリ散文(批評 ...5*04-1-28
なぞなぞ- 純太自由詩404-1-27
民謡- 自由詩904-1-27
銀河鉄道の夜- クリ自由詩6*04-1-27
スティーヴ・ゴッドの短くも幸福な人生〜神業とかみさんの日々〜- クリ自由詩12*04-1-27
風呂- たもつ自由詩1404-1-26
ストロベリージャム- クローバ ...自由詩2*04-1-25
ぞうきん- 小池房枝自由詩1004-1-24
平成元年五月六日午前八時三十八分- よねたみ ...自由詩504-1-24
シャボン玉- 水野 花自由詩104-1-24
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24
真冬に百合、白ければいいのに。- 佐々宝砂自由詩5*04-1-24
She_Said_She_Said- クリ自由詩4*04-1-24
カールのフランシス- クローバ ...自由詩3*04-1-23
Stranger_in_the_Night- クリ自由詩1*04-1-23
熱海- 石畑由紀 ...自由詩16*04-1-23
わすれもの。- 自由詩604-1-22
トランプ- クローバ ...自由詩4*04-1-22
しおり- 石畑由紀 ...自由詩2704-1-22
まぼろしの海辺にて - 狸亭自由詩904-1-21
眠くて仕方が無いと母は言う- Six自由詩904-1-21
産婦人科から出てきたみえこが- よねたみ ...自由詩1504-1-19
仮タイトル「おそうしき」- 山田せば ...未詩・独白1004-1-18
人間- 純太自由詩504-1-15
スノビズムでいこうぜ- バンブー ...自由詩104-1-15
ノート(夏の蛇)- 木立 悟自由詩804-1-15
視線- 岡村明子自由詩704-1-15
ねむれ- 狸亭自由詩404-1-15
ワイパーのある生活- たもつ自由詩2204-1-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79