帰りたい
いつでも居たい
どこかにあると思いたい
ふるさと



ポン柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる
オカリナふいた

しあわせ

しあわせ

星空に光

ふつうに
ふつうに

星空に光

みつけた

みつけた

まえからあった


濁りあるから

こそ光
 ....
もしもこの泉が
涸れているのだとしたら
埋めるでなく
掘り返すでもなく
周りに木を植えようと
思う
わたしのなかから
遠い声がする

ふるさとよりも
遠いところから

その声にさそわれて
わたしはどこかへ
帰りたくなる

子供の姿に戻って
犬の姿に戻って
蝶の姿に戻って
そ ....
詩はいつも

説明不足の

ひとの確信

だから全く誤解も生じよう

正当化にうずうずもしよう

声があってもそうもなろう


詩はいつも

こころの数だけある

こ ....
めんたまがね、
まわれば
ゆびのさきまわる
あたまのなかで
いろがまわる
からだのなかを
ぐるぐると、まわる
まわる
いろはにつられて
ことばもまわる
みんなつられて
くるく ....
五年前同業他社に転職したOが会社を年末にやめたらしい。

うちにいた頃のOは売上の大きなお客様をもっていて、こどものような勘違いをおこしていた。うちの会社の看板で営業していただけなのだが実力のない ....
ジャズの{ルビ老舗=しにせ}・ドルフィーで
朗読会の司会をした

詩人達は{ルビ数珠=じゅず}の言葉を…{ルビ紡=つむ}ぎ
休憩時間に賑わう
暗がりの店内に紫煙はたゆたう

カウンターの ....
君という花に水遣る。雨の日は心安らぐ歌を贈ろう。 深く眠って目覚めた朝のゆびさきは
少しまだ透明がかって
夜が
見えかくれしている

動いている心臓は赤い磁石
覚醒してゆく時間に
わたしのかけらを
元在った場所に吸い寄せて

願っ ....
海月の
ほねを喰み
みずになる
こえを束ねて
輪郭を増す
つきの舟
波のくだける音が
燃えうつり
粟立つ
膚はひえる

仰向けに
こおりつく花の
かおりを
弔ってみ ....
唾を唾で
瞳を瞳で抑えながら
においの無い人ごみは
鉄路に影を残してゆく


ひと粒の胡椒が
紙の上を転がり
拾おうとするたびに終わり
つまんでは落とし またはじまる ....
妖怪を詰め

妖精を詰め

見たこともない色彩のスペクトルよ

野性と滲み

偶然と繊細

子供が死んでも世界は音さえしない


米中の大量破壊兵器

目ぢからだけで戦う ....
片目を射抜かれたので
精肉部門に逃げ込んで
働かせてもらうことにした
精肉部門では隠れてカイコを
飼って居た様で
絹糸を秘かに作って居ると言う噂だった
私はシルクロードに居る様な気分で
 ....
忘れっぽいので損をしている気がする。
すごく良い言葉を思いついたのに忘れてしまった。
その忘れてしまった言葉で良い詩が書けたはずなのにと悲しくなる。

だけど、忘れてしまうからこそ思い出すこと ....
浮上した潜水艦で灰色の海原をゆく

索敵されなければ帰れるかも知れない

よくある話だ

紛争地帯から戻ってきたカメラマンが

青信号の交差点で車に突っ込まれるなんて

たとえ港に ....
やあ、とふらり訪れ
古書店のカウンターに
腰を下ろし
ぶれんど珈琲を一杯

久方ぶりの店主の友は
外出中だけど
カップが空になる前に
間に合うかな?

じっくり苦みを味わうひと時に ....
澄んだ水の声で生じる
さらさらと1/fのゆらぎ


無温のかげろうのように薄い
そのようにしおらしい
そのように細ながく伸びている
柔木


けれ
ども
ふざけ半分でからませあ ....
ほんのりが合間を縫ってココアを持たせた
降らない結晶を望みながら 
20年前の手の艶やかさを思い出しながら
ハンドクリームを細かい溝に落としてゆく
心は歳を取らない
鎧の全ては時間に ....
甘酸っぱい何かを
めくるめく味わいに替えるために
必要な甘露

葉脈に吸い込まれた
小さく白い卵
底から何が 産まれ出るか
分からないのに

怖くは無いのか
逃げたくはならない ....
左利き用のギターを右で弾く君のピアスが揺れる夕暮れ 息に揺らぐ火のなかから
手をつなぐ手は現れて
熱から蝶を持ち上げて
小さな火傷を増してゆく


ひかり 涙 ひかり 涙
好きなものを嫌いになる
内と外 ひとりのひと ....
俺前後の年代の夫婦率が高かった

桑田佳祐のコンサート

ダメもとで申し込んだら当たった

一人エントリーが競争を回避したのかも

京セラドームはひとひとひと

開演まであと20分 ....
いや、むしろ語れないほうがいい。
あの空をみる
黒水晶の
あの空をみろ。
蒲公英の繊毛には色がある
白色は視覚化されるが
赤、青、紫、橙は花の妖精しか見ることができない
その色によって着地点は既に決められている

人間の心も同様である
人間の妖精は太古に滅んだ
 ....
吐き出すだけの私だ。
ゴミ箱は逆に溜め込むしか能がないが、
誰かに空にしてもらえない限り、役には立てぬ身だ。
明日誰かの役に立ちたいと思うがために溜まった思いを吐き出す必要が私にはある。

 ....
台風のあと散らずにいた
白い小菊の花びらの中に座り
濡れた髪など乾かしながら
やっとひとごこちつく
清涼な香りに
生き返るここちする

草むらで横たわった猫は
生き返らなかった
その ....
ジョン・ケージのような一陣の風が
時折吹き抜ける早朝に
雨は既に止んでいた
誤算を重ねて扉が鳴る
別にゴジラがいるわけでもなかった
父と母が降りて来る
バナナを食べる父
私はバナナを決し ....
投票の後に
プロジェクトAばかりを
見て居た
でも私は
プロジェクトAの見栄や
プロジェクトAのワイルドな間を
厭うので
プロジェクトAそのものを厭う
空と海を見つめると
雨が落ちて ....
ひと晩中
雨が降ってる

長い夜を
長い雨が
覆い尽くして

時が
止まったみたい

許すよ

とか

許さないよって秋の会話が
心の中に始まって

私は目の前が水浸 ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ポン柑- もっぷ短歌518-1-22
オカリナ- 吉岡ペペ ...自由詩518-1-21
植林- 天竺葵自由詩418-1-18
遠い声- やまうち ...自由詩9*18-1-13
詩はいつも- 吉岡ペペ ...自由詩518-1-12
詩はあうとではない- ツノル自由詩5*18-1-7
度量について- 吉岡ペペ ...自由詩218-1-6
詩とジャズの夜_―ドルフィーにて―- 服部 剛自由詩3*18-1-5
君という花に水遣る。雨の日は心安らぐ歌を贈ろう。- 北大路京 ...短歌318-1-4
新しい年- そらの珊 ...自由詩20*18-1-4
雪平線- むぎのよ ...自由詩618-1-3
筆と響き_Ⅱ- 木立 悟自由詩718-1-3
反戦のスペクトル- 吉岡ペペ ...自由詩418-1-3
1998年- 間村長自由詩12*18-1-2
すごく良い言葉を思いついたのに忘れてしまった- 水宮うみ自由詩4*18-1-1
最果てに- 吉岡ペペ ...自由詩618-1-1
古書店のカウンターで- 服部 剛自由詩317-12-28
柔木- 本田憲嵩自由詩517-12-20
ココア色の雪- 朝焼彩茜 ...自由詩1317-12-19
檸檬玉- 藤鈴呼自由詩1*17-12-19
左利き用のギターを右で弾く君のピアスが揺れる夕暮れ- 北大路京 ...短歌117-12-19
宙とひとり_Ⅱ- 木立 悟自由詩517-12-18
がらくたライブ- 吉岡ペペ ...自由詩217-12-18
馬鹿でも詩話かける- ツノル自由詩317-11-27
ふわりの旅路- 白島真自由詩17*17-11-11
ゴミ箱の一生- マリア・ ...自由詩317-10-30
花暮らし- そらの珊 ...自由詩17*17-10-30
早朝- 間村長自由詩1017-10-30
溺死(居る、入る)- 間村長自由詩6*17-10-29
水と水の間- ガト自由詩4*17-10-19

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