きみが眠っている間に、
きみをゆるめる。
きみは包帯に巻かれていて、
包帯はとてもきつく巻かれていて、
ぼくはいつもゆるめたくなる。
自分がきらいで、
自分 ....
ゆきやないさむくはないしあつくもない轟音のジェットいちおの平和

故郷たち叱られ和創る神々のいかり静かに血潮が騒ぐ

たからかに踊る琉球舞人は永遠を知り愛をおしえる

打つ巫女の挫恩のおと ....
大人は大概
子どもに無理に
ピーマンを食べさせますが
実際のところ
ピーマンの栄養価なんて
たいしたことはありません。

だというのに
子どもが美味しいと思うはずもない
緑色してひど ....
ここをまっすぐ行くと自由になれる
そう言われて
僕は街灯の下に立っていた

街の光は
人々を魅了し
増えていった

僕の後ろには
小さな明かりの
小さな町

僕は本当に
これ ....
僕は菌の研究してる。

よく顕微鏡でかわいい菌たちを眺めてる。

いつもと表情が違う、いろいろ考える。

菌が生きてる器の中は雑菌がいなくて、

かわいい奴らのキングダム。

器の ....
泥を
振り払おうとする腕こそが
いつまでも拭えない
泥かもしれない

確かめようの無いその有様を
透明である、とは
誰も語らない

そこでまた
ひとつの泥の
可能性が
散る ....
砂丘に洗濯機
ウィリーは素朴
上手に筋肉
そのまま届きそうになり
春子、帰宅
ジャングルジムから
人の匂い
道路は名前
生きることは
重力の淋しい過程である
という前提にたつと
 ....
空の種族が おとした
羽根を ひろいながら
あるいている 一千本
あつめたら つばさと
交換してくれる 約束
告げることもなく
終わるものの
西日に照らされる
影のかたち

騒がしく
鳴り続けた夏が
ひとびとの胸に刻まれる
記憶のかたち

あの角にはたしか
食堂があったはずだ

なぜ ....
さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている

 ....
                07/08/27


易しいお刺身の作り方入門
元板前の9さんが考案して
活き作りに挑戦できるのだ
誰だって活き作りは冒険だ
お刺身は息の良さが建前だ
 ....
 DIVA




 響きのないところに唄は産まれ
  伝えようとしている。

 幾つかはこぼれ
  すでに無くなったのだとして、


 ひとつひとつ、
  朝日に撫でられて ....
*

切り傷から咲いた花が

たちあがる

*

地下鉄で
音が 途切れた

窓は
暗い地下室を

映す為にある。

イヤホンで振動するのは
微かな
電車の心音
 ....
  
 
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ....
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
帰り道が
どこにも
繋がっていなければ
いい

口笛は
誰にも
聴こえなければ
いい

信号が
ずっと
青のままだったら
いい

買ったばかりの
スニーカーを
居酒屋 ....
「ラブアンドピース」緑川ぴの
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=128847


アオザイの揺らめきはあのときのままではない。アオザイは民族衣装なので ....
きみは旋律だ
最初の旋律であり
最後の旋律そのものだ
目を閉じて思い描く光り輝く十字架だ
書き尽された全ての文字を初期化する黙示録だ
星間を行き来するめくるめく通信だ
都市を跳梁するしなや ....
シャーペンの最後にいつも残る

出てこなくなった7ミリメートルは

言えそうで言えなかった言葉

書けなかった最後の言葉




捨てられずに残していたら

いつ ....
いま おれ
日本語じゃない言葉で話したい
誰も知らない言葉で話したいよ



ハロー かみさま

そして グッドバイ



歌うように吐き捨てて
そしたら
ひと ....
宇宙が
ほんとうにあるとして


その一番果てに
宇宙の端から端まである
途方もなく巨大な滝が
流れ落ちているとして


そんな
宇宙の果ての滝を想像しながら
いま
おれはカ ....
そう厚くない 空の層から
シャワーは今日もふる
せせらぐのは 大気の雑踏内を
散歩するようなきもちにして

{引用=がくぶちに青から赤
藍から藤へと染めこんで
雨が恋する}


さ ....
つぶれたステーキハウスの駐車場に
制服を着た男の子と母親らしき人が立っていた
二人でじゃんけん遊びをしていた
昨日も同じところにいるのをバスから見た
違う遊びを楽しそうにしていた
毎日あ ....
今夜半過ぎ
関東から東海地方にかけて
優しいものが降り積もるでしょう
と、予報士は言った

翌朝
優しいものは降った様子だったけれど
予報どおりに積もってはいなかった

私たちは ....
 世界は止まっているんじゃないかと思う ラジオをつけてみる よかった 世界は動いている
 灯りは消灯だけだ ブルーメタルのMDコンポに浮かんでいるデジタル文字が網膜に焼き付く
 世界はラジオを通し ....
弟はいつの間にか
僕の背を追い越していた
身長をたずねると
三メートル五十七センチ
と言って悲しそうにうつむく
明日になれば
弟は遠いところに連れて行かれる
多分頭のてっぺんも見えないく ....
同期の桜が散ったから、夏
些細な変化は時計によく似ている
受付の女の子は
朝からずっと
体温計を口に咥えたまま
お客さまの顔を忘れ続けている
(ところで、その娘の名前が思い出せない)
喫 ....
 
採石場の跡地を
ヒトコブラクダが
ゆっくり歩く
かわいそうな気がして
コブをもうひとつ
描き足してあげた
耳の奥を覗くと
夜が明けるところだったので
慌てて帳面を閉じた
 
  タクシーに乗って
  道を歩く

こんな時間までお仕事ですか?
運転手が尋ねるので
ええ、まあ
と答える
今日は暑かったですね
暑かったですね

  本当に暑かったのだろうか
 ....
            2007/06/05

かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ゆル。_」- PULL.自由詩14*07-9-13
おきなわ- 紅山「そ ...短歌307-9-13
ピーマンの教え- 亜樹自由詩107-9-13
自由の街- ニコ自由詩207-9-13
顕微鏡- 短角牛自由詩3*07-9-11
透いてゆく- 千波 一 ...自由詩22*07-9-11
ウィリー、ウィリー、きみの名は- たもつ自由詩4*07-9-9
そろもん(黙契の話)- みつべえ自由詩407-9-8
冷やし中華終わりました。- 小川 葉自由詩6*07-8-30
やさしみ- 望月 ゆ ...自由詩42*07-8-27
やさしみ- あおば自由詩5*07-8-27
赤光- 石田 圭 ...自由詩2907-8-21
地下鉄- 佐藤伊織自由詩2*07-8-15
その海から- たもつ自由詩2207-8-14
ぼくたちが童貞だったころ- 大覚アキ ...自由詩807-8-10
今夜、浄正橋あたりで- 大覚アキ ...未詩・独白407-8-9
「ラブアンドピース」に対する異議申し立て- 佐々宝砂散文(批評 ...20+*07-8-8
きみは止むことのない旋律で世界を奏でよ- 大覚アキ ...自由詩407-8-7
7ミリメートル分の言葉- むむ自由詩1107-8-1
ハロー、グッドバイ- 大覚アキ ...自由詩407-8-1
スペース・ヌードル- 大覚アキ ...自由詩507-7-9
つゆむらさき- 唐草フウ自由詩13*07-7-3
じゃんけん- たもつ自由詩707-6-29
坂道- たもつ自由詩1607-6-24
思い出す- はじめ自由詩907-6-17
てっぺん- たもつ自由詩1407-6-12
考察_〈会社にて〉- Tsu-Yo自由詩407-6-12
- たもつ自由詩2407-6-10
- たもつ自由詩1607-6-6
東京パック- あおば自由詩28*07-6-5

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