ビ              る
|              れ
チで履くサンダルのビーダルと呼ば

可              ア
能              の
性程度に ....
四月に降る湿った雪を眺める憂鬱は
終わらない梅雨を眺める憂鬱に似ているのかもしれない
月日は愚直に戻らないが
季節はマンボのステップで
なんて陽気な気分ならいいけれど
四月に降る湿った雪を眺 ....
∇茶摘み歌 服だぶだぶの 少女かな

 入院した母の代わりに、少女が母の着ていた茶摘みの支度をして、茶摘みに精を出している。
 スピーカーからは、村中に茶摘みの歌が流れている。

♪ 夏も近 ....
そんな時は 薬を一錠多くのみ
明日の仕事に備えたほうがいい
働くといっても 決して無理はせず
職場で働いているふりでもすることだ
あまりにも生真面目な僕たちは 休んでしまうと
小さな そして ....
そのみえすぎる目で満開の桜の花の下をみて
ひとがみてはいけないものさえみたくせに

あなたったら全然気づかないんだから鈍感でもう
待ちくたびれてあたしとっくに腐っちゃったのよでも
きらきらと ....
驢馬の群れを率いて仏壇街道を行くと
息が弾んで来て
その息が良かった
驢馬を連れてのモンスターハントは
あまりうまくいかない
ライバルのハンターたちが
とってもモダンで
私を上回るやり方 ....
僕の部屋の片隅に
久しく再会した
幼稚園の頃の先生が呉れた
ご主人の形見の下駄が
置いてある

夜の部屋で、ひとり
黒い鼻緒の下駄を見ていると
あの大きな背中と共に
からん、ころん、 ....
目を覚ました
しとしとと音がしている
しずかな朝の、
雨音の音階を調律するひとがいる
誰だ。
調律師は物憂げな顔で指先を動かす
ふと音がなめらかに
なったかと思うと
その指先は ....
霊的なこと以外は、妄想であったりふたしかなものだと痛感しています。
私が彼女と別れたのもそれに気づいたからでしょう。気づいたというか、確信したから。確信というより、思い出したから。
私は女の子が好 ....
土産選ぼう慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
手続き検査も慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
明るいけれど暗いのだ
VHSの画像のようだ
他国語集う多国語は
VHSの早送りだ

雲の ....
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあきのかぜ
さんがつのあおいそら
にくらしいえりくび
とり いきているとして
すとうぶ もやせ
くえ
いい ....
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに

もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ....
埃を被った地球儀に
息を真っ直ぐ吹き込むと
海が捲れて地面に落ちた

もう線香は消えたのに
祖父の口は真一文字のままで
煙だけが漂っていた

ユーゴが描かれた地球儀なんて
誰も使わな ....
空が綺麗な青色をしていました。
なんだか、得をした気分になりました。

空が綺麗で、それに何の意味があるだろう。
と思うけど

意味を付けるのは自分であって
元々、空に意味なんてなくて
 ....
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いは ....
木の椅子に座る
カウンターに休む
ブレンドを頼む
眼を閉じて一口
珈琲屋に行ける
珈琲屋に行けるのはいつだ

黒砂糖が光る
いれないけれども
賛美歌が流れる
知らないけれども
珈 ....
郵便受けに 虹が光っていた
空に沈んでしまった
まほろばからの便り

封筒に眠る妖精を剥がすと
中から懐かしい花のかおりが

≪こんなにも甘やかな手紙が
かつてあっただろうか?≫

 ....
さっきのバスに座っていた女は美しかった
この夕焼けとどちらがより美しいだろうか
空にひとつかみの鳥がばらまかれた
部屋に入れば祖母の匂いがした
人攫いが家に来た
     革靴はいて背広着て
     お父ちゃんを借金のかたに連れ去った

人攫いが家に来た
     病気ばかりする子はいけないと
     私を家に帰しに来た

 ....
お国のためにと兵隊さん
家族の写真を首からぶら下げ
敵国目指して進めや進め

かたや敵国兵隊さん
家族を守るためならば
命なんぞ惜しみやせんや

大事なものは皆同じ
失うものは二度と ....
もうすぐ春が
来るの、来るのよ
春爛漫

そう今年の冬も
生き延びて、生き延びた
地を這う草のように
ねめつけられても
まだ死なない
虫のように
時給1,200円で
夢があるね( ....
うどん屋でせき込んでいた私は
知覚過敏を発症して
寝込んでいた
特権化されぬ
市場化されぬ我は
コロッケをパンにはさんで食べていた
門の周囲には魔物が潜む
魔物たちに私は揉まれても居たが ....
生まれる前の闇に
ぽつ、ぽつぅんと
浮かんでいる
光の結晶たち

(すっかり消費されてしまったね)

アタシの葉脈を
衛星軌道上から観察した彼が
火曜日の声で呟く

(きっと
 ....
火を盗ってきたから
ここで炎が燃えているのだと
プロメーテウスは言うのだけれど
プロメーテウスはおバカさんだから
火から離れて星を見ている

もちろん星はたいてい火なのだけれど
そうじゃ ....
誰かに優しくできないのを時代のせいにしないでよ
誰かに優しくできないのを社会のせいにしないでよ
みんなが幸せになれる世界が一番いいに決まっている

正しいとか間違いとかそんなのは関係なくて
 ....
 ふたば

冬の午後
水に挿した豆苗を見ていた
光を食べたその植物は
飛べない二枚の羽を
明日へ広げる


 さよなら

星はどこへ還るのだろう
色あせていく夜空
朝の襲来
 ....
彼女がその上半身に密着していたセーターを脱ぎ始めたら
火花のように星星が流れ出てしまった
彼女がその束ねていた黒髪の水門を解いたら
波のように夜が溢れ出してしまった
詩集を本棚から探していると 中指に小さな棘が刺さった

複雑に絡まった女同士の{ルビ霊=ち}を
読み解く方法があったなら 私は重荷を捨てて
やすやすと違う名字の人と 暮せただろうか

古家 ....
カバンに詰めた記憶

ループのなかのスイッチ

そのスイッチにつけたカバン

それが書き込んだ記憶で

動き出すプログラミング


繰り返して生きている

心臓、血液、

 ....
キーツが本の中から語る
細い川の流れが、視える

道を歩くわたしの影にも
細い川の流れが、視える

時代も国も
異なる二人の間を
結ぶ
ときの川のせせらぎに
耳を澄まして歩けば
 ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チンダルのはしご/即興ゴルコンダ(仮)時間外- こうだた ...自由詩3*18-4-10
ウイスキーを飲みながら- ただのみ ...自由詩10*18-4-8
茶摘み歌- オキ自由詩1*18-4-8
そんな時は- 鶴橋から ...自由詩218-4-8
桜の樹の下では- 佐々宝砂自由詩6*18-3-23
収入- 間村長自由詩5*18-3-23
下駄の音- 服部 剛自由詩8+18-3-22
雨の日と月曜日は- かんな自由詩10*18-3-21
明日のテーゼ- ペペロ自由詩518-3-21
伊丹発鹿児島行- 朱い狐自由詩218-3-14
あかいてのまあち- 若原光彦自由詩218-3-3
かたまり- はるな自由詩1318-3-1
地球儀- じおんぐ自由詩318-2-28
ロジック- そらいろ ...自由詩318-2-28
ララバイバイ- ミナト ...自由詩318-2-27
珈琲屋に行ける- 朱い狐自由詩318-2-25
雨上がりの- ヤスヒロ ...自由詩318-2-23
- Yurodivy自由詩418-2-22
ひとさらい- 為平 澪自由詩2*18-2-22
- 櫻花 葵自由詩318-2-22
感性・わーきんぐ・ぷあ〜アタシ明日も、働きます- うめバア自由詩418-2-22
特権化- 間村長自由詩5*18-2-21
Alpha- もとこ自由詩15*18-2-21
プロメーテウスのおバカさん- 佐々宝砂自由詩7*18-2-17
いいに決まっている- 1486 106自由詩618-2-7
のびていく豆苗の先はどれも、ふたば- そらの珊 ...自由詩16*18-2-7
セーター- 本田憲嵩自由詩518-2-3
- 為平 澪自由詩218-1-29
ループ- 吉岡ペペ ...自由詩318-1-29
足音- 服部 剛自由詩918-1-25

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