あゝ、それにしても
時代の騒音は
どうしてこんなに胸に残るのか

夕べ、楽しい
笑顔の写真をみた
懐かしい、カーニバル
踊り狂った
ふたりの距離は
どんな不幸も忘れさせてくれ ....
夜寒さの無音の部屋で飲む焼酎

薄陽射す花野広がる忘却の果て

ひたすらに草を食む牛只在りて
ひともよわい生き物です

それは死にたくなるからではありません

生きようとするからよわいのです


星空に

まるで影絵のような

時を

見上げます

不協和音と
 ....
今日もまた夜が来るのだろうか
誰にもわからない

今夜 タルラー・バンクヘッドと酒を飲む
安い酒しか用意できないかもしれないが
彼女は喜んでくれるだろうか

歳をとった僕は 何をしている ....
チーズを食らうように
女を抱いた後
俺はなぜか
冷たい海にすむ
尖った魚じみて

触られたくなかった

愛があれば
離れたくないのならば
愛がないのだろう

深まりゆく秋
レ ....
昔々、空が有象無象に充たされつつあった時
彼女は心の欲するままに転げ落ちました

   * * *

先生、量子宇宙の話をしてください
物質の成り立ちを
電子の軌跡が尊いとする根拠を
 ....
雲のなかの金属たちは
艶やかな焔となって、

夕暮れに言葉は燃えた
頬を赤らめるしかなくて
赤々と燃えた

だが街は暮れていくばかりだ
街頭の影が背伸びをしても
たしなめる者もいなく ....
老いた虎がいる
四肢は痩せ、臥せっている
しかし、その眼からは咆哮がのぞく

虎よ、虎よ
わたしはおまえになりたかった

虎よ、虎よ、おまえは
無駄や無理や、と吠え
わたしの頭をね ....
手紙がある

うす桃いろの
手ざはりのよい 小ぶりな封筒の
崩した文字の宛て名も品が良い
封を切つて なかを開けるに忍びなく
窓際の丸テーブルに置かれてゐる

さて 何がか ....
命を頂いて生きている
だから頂きます、というらしい
けれどそれはそんなにありがたく
罪深いのだろうか
鶏が産み落とした精の無い
卵をいくつも使ったケーキは
悪徳の味がするのか
命を失った ....
薔薇園の香りを吸って幸福感人々が持つ美を引き上げる

自宅から歩いて五分の公園に遊具も多く人気が高い

夏になり経験のないことしたい短い夏が僕を焦らせる

古民家が密集する地区迷路のよう近 ....
光に


見捨てられても


「黄色い傘」

きいろい傘が咲いていて
わたしのうえに 屋根になっている

かさついた
この指は
皿を洗い刺繍をし文字を打ち

自由になりたくて
書いていたはずの文字に
とらわれ ....
曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は ....
目を離した隙に
幼い子供は大人になってしまい
取り返しのつかない歳月は
アルバムの中に閉じられた

明日へとかかる橋の欄干に寄りかかって
遠くに見える昨日の夕陽は
泪に霞んでしまう

 ....
帰り道に空になった弁当箱に納めたのは月でした
夜の道路にころりと落ちて悲しくて
これでは死んでしまうと思ったので
それにしても十月は騒がしく
息は
吐かれるのを忘れられたまま
コン ....
みたこともない  
みなみのくににむかって
いっせいに とびたつ とり

ないかもしれない
あした にむかって
ゆめを 放つ

たどりつけるのかどうか
じつはわからない
ふゆのむこ ....
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか

町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ....
一羽の鳩は飛びゆき
一羽の鳩は堕ちゆく

空を見上げる子らは
羽ばたきしか知らず
星のかがやきに浮かれ

草葉の陰に横たわるものは
人知れず退場するだろう

さめざめと僕はたたずみ ....
地球儀を回して世界一周し少年はもう老いてしまった

そっと咲く花より花壇のなかに咲き競いあいたい女でいたい

人混みの人の匂いを避けたくて空いた電車を待ち続けてる

肌に薔薇彫っているのに ....
美しいもの。

鉄塔のあいまからこぼれ落ちた夕暮れ、
逆光のなかに貌のない雑踏、
砂時計をころがす赤児、

美しいもの。それは指揮者のない調和、
影のない演奏の旋律。
常夏の陽が波にとけ
波の子生まれ遥々と
この島国へ流れ流れて
夏を運んで、春を流して

波の子ゆすら
ゆすら、すら
鰯の群れや鯨の髭を
気ままにゆらし
ゆすらすら

浜辺に埋め ....
例えば僕がこんな夜更けから
突然珈琲を淹れだしている今、
君は同じ国の中で
ところで何をしているんだろう
などと思う

君が誰かを強く想うとき
僕も誰かを強く想っていて
二つの想い ....
何物かからのご加護にあずかっている

そんな感受性は失言かウソだ

浅すぎてポンプでも吸えない

何物かのご加護などないのだ

ただひとびとと生きていくだけなのだ


価値観やレ ....
白鷺が
橋の欄干に立つ
切り取られた
わたしの
瞳のひかり

羽ばたきが心を
さらいゆく

橋の上の肉体は
ただわたしを見上げて
心ここに在らず
遠く遠く浮遊する
時すらも置 ....
仕事先の街に早く着いたので、適当な店を物色して早めに昼を済ませようと考えて、駅ビルにある飲食店街を覗くと、ピークを避けようと早めに昼飯をと考えた人たちでなかなかの賑わいだった。

どうしたものかと ....
絶望ノートを拾った
絶望的な内容が書かれていた
ゴミ箱に捨て駅に急いだ
大人のサリエリは既に有名人で地位もあり多忙でした。

わかってください。

私たちのモーツァルトは、弱々しいのです。
私たちのモーツァルトは、貧乏性なのです。
私たちのモーツァルトは、、情 ....
てき
、とうに

いぎょう

てみる

そうでないと長い長い長〜い1行が点も丸もなく延々に続いていくだけだから
いい意味での適当にちゃんと聞きました(きっぱり)
撤回する気もない ....
責任感という言葉、または漢字で書いた字面にどういう印象を持つだろうか?何かお硬いような、厳然とした感じを受けるか、或いは何か正義感や道徳観に通じるものを感じるだろうか。

前回、詩や詩作と責任感や ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の砂漠- 秋葉竹自由詩918-11-22
無心- ひだかた ...俳句3*18-11-22
星空に- ペペロ自由詩318-11-21
タルラー・バンクヘッドと酒を飲む- 小卒自由詩218-11-21
チーズ- ゴデル自由詩3*18-11-20
認識に関する一つ目の切片と七つの瞼- 自由詩2*18-11-20
炎色- 新染因循自由詩5*18-11-18
虎よ、虎よ- 帆場蔵人自由詩4*18-11-17
秋にとどいた手紙- 石村自由詩19*18-11-16
シュガー・ブルース- 帆場蔵人自由詩818-11-16
古民家- 夏川ゆう短歌318-11-13
- 悠詩自由詩318-11-12
ちいさなちいさなことばたち_二- 田中修子自由詩1418-11-12
大地- ひだかた ...自由詩1218-11-12
やがて沈む夕陽に- こたきひ ...自由詩618-11-12
- はるな自由詩818-11-11
球根- Lucy自由詩21*18-11-11
伝えられてきた言葉- 帆場蔵人自由詩5*18-11-11
- 帆場蔵人自由詩418-11-11
地球儀と地球- こたきひ ...短歌418-11-11
美しいもの- 新染因循自由詩818-11-8
波の子- 帆場蔵人自由詩7*18-11-8
道標は光の先- 三月雨自由詩6*18-11-8
我、ひとびとと共に- ペペロ自由詩118-11-7
生命- 帆場蔵人自由詩618-11-7
ラーメン奇譚- 腰国改修散文(批評 ...4*18-11-7
絶望ノート- 腰国改修自由詩3*18-11-2
●___貴方の(私の)挑発的な作品との接し方___●- 足立らど ...自由詩2*18-11-1
●_赤は止まれ、黄は注意、青、進め__●- 足立らど ...自由詩2*18-11-1
詩と責任- 腰国改修散文(批評 ...3*18-11-1

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