(母に手を引かれて歩いていた幼い「私」は
   母になにかを言いたかった でも
   母の耳ははるかうえにあり
   声が届かない気がして
   またうつむいて 光るアスファルトを見ていた ....
たなびいていく
たなびいていく
淡紅色の欠片の群れが
空に向かってたなびいていく


たなびいていく
たなびいていく
思い出色の校門に
長いあなたの黒髪が
空に向かってたなびいてい ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。


みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。


時には おじぎまで
時には なみだまで


ボクがいる ....
閉店まで迷って
結局最初のレターセット

会った事のない相手なら
少ない情報すら
印象になるから

探していたのは
好みのレターセットではなく
わたしの分身だったのでしょう
まつげの先を黒玉に焦がし14歳が空を見上げる
来週までに国境は消すよ
さっきメールで約束をした
血潮が透ける張り詰めた頬に擦過傷みたい白い粉がふく
闇より深い両目を細めアオゾラをぐっと睨み付け ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
4本の弦を見つめるあなたの写真を見つめる4人の仲間たち 開け放たれた音楽室の窓から
合唱部員たちの歌声が聞こえる
放課後、行き場の無い僕らは
校庭の隅にある鉄棒に片足をかけたままぶら下がり
いっせいの、で誰が好きかうちあけると
やはり同じ子が ....
          キスをする


            あ。
              そうだ


          何かを
          思い出した
         ....
なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注 ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
泡だけは
沈んでけば
いーのに
未練がましく何故
昇るソレを
ボクは
見上げなくては
いけないんだろう

乳白に
ポぅくり
煙りのがまだ
軽やかだ
唇を撫でるよう
最後に吸 ....
四時半夕刻
思い立ち
洗濯機まわす

陽が伸びた
空の
視線がちょっと痛い
わかってるよもう
春だってんでしょ
湿ったシャツと
生乾きの髪を
これみよがしに
風が撫でてく

 ....
君の笑顔は椅子に似ていて
笑うと誰もが顔に座りたがる

散歩途中のお年寄りや
旅に疲れた旅人
アイスキャンディーを持っている人
ただ夕日を見ているだけの人

誰かが座ると嬉しそうにする ....
カラダならどんなふうにもなれるのに彼女んトコに帰ってくんだね

心まで見えないと言い寄る眉根 目蓋に落ちる影ばっか見てた

暗いから「貴方だけだ」と言ったのは声が少しだけ似てるらしいから

 ....
マジマジと目の無い目を剥いて来る
いくつもの腕の無い腕が迫る

からみつき離れぬ脚の無い脚
ほころびた布切れ身に纏い裸足

クメールの微笑みいっぱい湛え
絵葉書 ショール 竹細工 切り絵 ....
せーの。で言ったアナタの答えが
アタシの欲しいモノじゃ無くても
遠くに居るから大丈夫
あはは。笑うと胸の奥がちょっと湿る
大丈夫。電話だから
見えなくてヨカッタて、溜息の時のが
アタシ少し ....
もしか キミは 一歩を 踏み出そうとしたくて
そんで そん時も まだ隣いて
ボクはバカみたく つまんナイことで 大笑いで
そんな キミに気付かないなんてしてさ
したら きっと 違う場所に立つね ....
たまねぎを剥く事くらいに
泣くのは簡単だと言うクローゼ
とても静かに
自分の作った暗喩を慰めている



すり減ったローファーを履いて
路地裏でメントスを噛むクローゼ
クローゼのメン ....
                       きゃらめる 5

  よる

  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
 
  腹減ったから
  なんか 食おうぜ


って
入ったところは
今どき珍しい
換気扇が壁にひとつ付いてるだけの
けむけむの
もくもくで


ねぇ
さんにんで会うときは ....
ろうそくを
点けてと言ったら
あの娘は子供のよう
に イヤイヤをする

彼女は 言葉を
継いでいく
ケルン?
いいえ 賽の河原
わたしはモノを
食べる部分で
喋り 傷つけ くすぐ ....
サマワ サマワ サマワ 見渡す限りの 砂漠は

サマワ サマワ サマワ 風が通り 過ぎるだけ

今日も 地平の果てから 祈りの声が 聞こえる

熱い ひざしの中で


 ....
おいしそうなくもが
そらにうかんでいた
こうえんの
すべりだいのてっぺんにのぼって
つまさきだちして
すぷーんをふりまわすと
ほんのすこしだけ
すくいとることができた
おさらにのせ ....
僕は弓矢の射方もリラの奏で方も知っているが

あなたとの交わり方が分からない

妄りには唱えてはいけない異国の神の名をも洒落にするが

あなたの名を耳元で囁く手管を知らない


苔む ....
世界でいちばん
美しいお尻の持ち主の君へ。
ホントーに誇張じゃなくて
こんなに綺麗なお尻が
日本にあったんだなって思いました。
月は、恋人たちの夜をちょうどよく
照らすためにあります。
 ....
まんじゅうの中には多分



があるのだろう

だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
札幌では桜で花見と考える人は多分こっち生まれの人で多くの人にとっては満開のライラックが「心の花」でありこっちに来てしまった人はライラックを見つける度にそれを喜んでそれが段々思い入れが増していくとある日 ....    わがままなやくそくされてても
   あすになったらはぐらかされる
   おこれないことをわかっていて
   わらってごらんとえがおでいう
   たまにさみしいふりをしながら
   なみ ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- こん自由詩304-4-7
たなびいて- 霜天自由詩304-4-2
さよなら国- 望月 ゆ ...自由詩24*04-4-1
レターセット- RT自由詩2*04-4-1
ち_ょ_う- yozo自由詩204-3-31
言い訳- まんぼう未詩・独白304-3-29
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
いかりや長介- ミサイル ...自由詩1204-3-24
Stabat_Mater- たもつ自由詩1504-3-23
キスをする- yozo自由詩404-3-23
偲ばれる日々への想い_−追悼、いかりや長介−- 未詩・独白11*04-3-22
誰かの誰か- 快晴自由詩11*04-3-21
ポぅくり- yozo自由詩404-3-20
ベランダにて- yozo自由詩604-3-20
似顔絵- たもつ自由詩18*04-3-19
繁華街- yozo短歌304-3-12
アンコールの遺跡にて- 狸亭自由詩204-3-12
二人のリコーダーがドナドナを奏でるように- yozo自由詩304-3-9
いィ〜チ- yozo自由詩204-3-9
クローゼ- からふ自由詩1204-3-7
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
焼肉情事- 石畑由紀 ...自由詩604-2-26
ろうそくを点けてはいけない- クリ自由詩2*04-2-25
サマワ__〜トリビュート・さとうきび畑〜- 未詩・独白1*04-2-25
くも- アンテ自由詩8*04-2-24
Ξενο_(ゼノ)- クリ自由詩104-2-20
世界でいちばん美しいお尻の持ち主の君へ- クリ自由詩5*04-2-20
まんじゅう- たもつ自由詩1704-2-18
リラの咲く頃- クリ自由詩104-2-18
わすれしぴ(クイズ付き)- クリ未詩・独白3*04-2-17

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