警察に殴られた
その眼つきは何なんだと言われて
思い切り殴られた
だから殴り返してやった
煙草を取り返して ついでに拳銃を貰った

白い自転車にまたがって 急な坂を転がる様に下る
ブレー ....
含んで、しまえば

丸くなるよ


抱き締めれば

角は、
取れて行く


そうやって地球は

丸く、なったよ


そうして世界は

愛を、見つけたよ
 BarRayRayは、
 レイ・ビルディングの最上階にカウンターだけの小さな店を構え、
 れいれいが店を仕切っている
 れいれいはオカマだから
 ママなのかマスターなのかよく分からぬが
  ....
隔たりを埋めるために

どこまでもどこまでも下ってやるんだと思っている

今数々の生き物たちと別れを告げて

新しい出会いと別れという

いわゆるお涙頂戴を繰り返しながら

たまに ....
土星のお姫様は
ある夜の街角で
覗き込んだ望遠鏡のガラスに
自分の故郷が
小さく映っているのを見て
自分が記憶喪失であったことを
思い出した
と言った

それから
生のレモンにむし ....
              2002/02/05
だめだ!だめだ、だめた!
絶対にダメだ!
どんなに懇願しようが許さねえ
たとえ明日地球が無くなるとしても
娘はやれねえ。

だめだ! ....
僕は男だから
産む痛みを知らない
同じくらいに
産まない痛みを知らない
痛みなんて知らない
ここは戦地ではないから
僕はあなたではないから

幸せになる方法を知らない
幸せにする ....
後ろ向きの少女


ただ微笑を残して 愛を夢見たまま


まだ世界を知らな過ぎる子


誰もが彼女に気付かずに通り過ぎていく


皆 未来に向かっているから




 ....
冬が終わりそうなので
ひだりの方を向いたら
そこにはひだみがいた

ひだみと名づけられたひだみは
自分が何であるのかわからないので
大そう困っている

僕もひだみと言ったものの
ひだ ....
こころを動かしたいとき
いちばん大きな目で見つめると
願いを叶えてくれた。
僕らの先生は
車椅子の中で目を覚ますと
もう笑顔になっていた


なにかの手に引かれながら
鼻をつまんで
 ....
天井が
少し低くなりました

心の一部が
ぬけて
上に上に
あがっていきました

「またお前は自分を
殺しちまったんだよ。」

そう言ってそれは

天井に染み込みました

 ....
上司のお母さんが亡くなったので
お通夜に行くことになった
周りの人の香典をいくつか預かり
初めての列車に乗った

これから何度乗る機会があるのだろう
列車は住宅街を抜けるように走った
民 ....
一般的な愛の言葉を
たくさん嘔吐したら
希望が残った
それは嘘で
反省が残った
二日酔いの朝と
一緒ですね
1.

男の精液ってさ タンク一杯の梅酒みたいだよね


タオルを集めていると香恵ちゃんがつぶやく


なにそれどういうこと

上の部屋に オーナーがおいてった梅酒があるんだけど
 ....
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。






道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
 ....
思い出は語り部
小さくなった夕の背で眠りについた
子守唄を
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
エレベーターの中で
「開」というボタンを押すと
涙が止まらなくあふれ出た
何かを受け入れるということは
何かを拒絶することと同じくらい難しい
一人またひとりと乗り込む人を
か細い指で支えな ....
家に帰ると門が壊れていた
妻と娘が代わりに立っていた
家の中では妻の短大時代の
同級生だった山本さんがいて
食事の準備をしていた
十年ぶりですね、と言って笑った
煮物の味見をしてあげた
 ....
はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
さようなら
冬の中では決心も幾分
凛としている

さようならを投函しようと思うのでした
さようならを投函しようと思うのでしたが
ポストの投函口は
市の条例とかで封鎖されてしまい
更には ....
どんな たくらみが
わたしを 必要とするのか
無私であるならば
心から よろこんで
裏切られもしよう
改札口の向こうで
ピアノに蟻が集っている
きっと甘いんだろう

ハモニカを忘れてきた駅員が
時刻表に小さな落書をする
間もなく秋が来るのに
量が足りてないのだ

まだ君と僕とが出 ....
 
電話ボックスの中で膝を抱えていたね
名も知らぬ群青の子


あの人に前髪を触られたい
そうして
あの人は鶏頭の花に口を寄せるんだ
あたしは
まだよちよち泳ぎながら
アールとエル ....
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、え ....
揺りかごから墓場までほとんど至れり尽くせりのこの国で
神の子イエス・キリストの名前を
ちゃんと知っている人がどの位居るのかは解らない
それでも全ての国民が義務教育を受けて居るはずの現在
日 ....
テネシー州都ナッシュビル
カントリーミュージックの世界首都
グランド・オール・オープリーに群がる
世界中の子供たち

空気の抜けた自転車達が
子供を乗せて
空を飛んで駆けてゆく
ペ ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....

魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく


飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
 ....
エゲレスで
イエローファット病が流行ってからは
刺繍入りのコルセットなんて、とか
上等の砂糖菓子なんて、とか
囁かれてしまって
女たちはとても恐れた

個体によって差はあるけれども
た ....
AB(なかほど)さんのおすすめリスト(2384)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
太陽を盗んだ男- 虹村 凌自由詩3*07-3-10
sweets(角)- 山中 烏 ...自由詩7*07-3-10
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マントル- 石田 圭 ...自由詩3007-3-5
ワールズエンド・スーパーノヴァ- Six自由詩4*07-3-5
ワールズエンド・スーパーノヴァ- あおば自由詩15*07-3-5
花束- たもつ自由詩3507-2-28
後ろ向きの少女- 自由詩107-2-27
ひだみ- たもつ自由詩1007-2-24
生人- 石田 圭 ...自由詩2107-2-24
叱咤- えいぼる自由詩4+07-2-21
迷信- たもつ自由詩907-2-21
おはよう- Six未詩・独白407-2-20
よるにとぶふね- haniwa自由詩14*07-2-19
「_おやすみさん歌。_」- PULL.短歌9*07-2-16
背中の曲がった_おばあさまの- ひより自由詩3*07-2-16
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15
エレベーター係- Tsu-Yo自由詩1807-2-9
- たもつ自由詩1307-2-4
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
投函- tonpekep自由詩11*07-1-13
そろもん(友情の話)- みつべえ自由詩407-1-13
制度(駅の周辺)- たもつ自由詩1707-1-13
くろひとえ- ピクルス未詩・独白8*07-1-9
美しいミサイル- いとう自由詩3107-1-5
*埴輪とクリスマス*- かおる自由詩8*06-12-23
埴輪とクリスマス- あおば自由詩5*06-12-21
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
飼育係、或いは荒廃- 吉田ぐん ...自由詩1506-12-14
イエローファット病- 嘉村奈緒自由詩806-12-12

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