SO SAD SO SAD
やまうちあつし

何をしても悲しい
悲しすぎて何も手につかない
俺はろくでなし
悲しむために目を覚まし
悲しみながらパンを食べ
枕を濡らして寝てしまう
いつのまにか
一匹の犬になっている
明後日の方角に
一心に駆けてゆく
気が付くと隣には
雌犬と子犬ら
一緒に来てくれたとは
俺は本当に悲しくなって
はっと目が覚める
いつものように
手が震えてはいない
西日が窓を溶かさんばかりだ


自由詩 SO SAD SO SAD Copyright やまうちあつし 2015-02-22 09:57:33
notebook Home 戻る