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この船は
すばらしく安全だから
お金持ちの人も
貧乏な人も
みんな乗るといいよ

僕らが
永いことかかって造った船だけど
黒い人も
白い人も
乗るといいよ
でも、たくさん乗ると
 ....
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに

浮揚している
空虚な意識を投げ込んで

思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく



   ....
息をするのはむずかしい
顔のまわりにある空気をすすっと鼻の中に集めて
ぐっとおなかに力を入れて 一気に肺まで落とすのだ
わたしはあの 空気がすーんと体の中を走る感覚が怖い

道を正しく歩くの ....
新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか ....
さかなによく似た
君に寄り添って

みたこともない海の
話をする

あなた だってそうでしょう?
本物じゃない

ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って

途方に暮れた
 ....
いつかわたしも
潮風になる

いいえ、
それよりもっと目立たない
砂の声かもしれません

潮風が
きびしいながらも心地よいのは
おそらくそんな
匂いのせい



わ ....
胸を小分けにして笑う
そのうち一つに
また今度を添えて
空に指をならす

ひそひそ声が聞こえても
隕石を夢見ても
昇らない場所を守る
私の

手の中で回る軌道
見つめて
後ろ髪 ....
今年の初雪に白く染まった林檎畑
ついこの間 葉にしがみつき隠れていた
とんぼも地面に落ちて
死骸になってしまっただろう
あれはまだ私がずうっと若い頃

バシャバシャという音が
霜の降りた ....
普通の夫婦が繰り広げる
かなりみだらな会話
頬を染め聞き入る女中
わたし結婚はしない
お人形の王子がいるから
王子がいれば幸せだから
でもお人形の王子との暮らしは
ちっともみだらじゃない ....
流れる水辺にあって、冬の光が
点っている。てらてらとここは
静か。見えないものに、触れた
ことのない。めくらの。薄く紅
挿す頬のあどけない。水掻きの
広く、長い指の掬えない。指間
指間から ....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない

(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
突然の冬
昨日までの秋はかわいそうにいなくなって
星がきれいだった
そらは昼も夜もすっかり晴れていて
今日はあなたの誕生日だった

あなたのとなりでおめでとうと言えないのがさみしい
おめ ....
つまずきなさい、
何度でも

ほんとの意味のつまずきに
出会うときまで
何度でも



傷つきなさい、
何度でも

深手のつもり、で
いられるうちに
癒しのすべが
 ....
先生
今年も忙しさに思想が流されてしまう
そんな季節が来ましたね
あなたは貴婦人だったり豪傑な男の人だったり
駆けだしの幼い人だったり するのだけれど
先生は 忘れた頃に
夢枕にきりりとた ....
必要としていたものを
今日捨ててしまったことを
ここに笑おう、額のしわが増えてる
どうしたってこんな寒空のなか
向かわなきゃならないことを
ならなくなったことを笑おう
仕方ない ....
わたしはタクシードライバーだから
金曜日の夜は大忙しだ
居酒屋からラブホテルまで体を送り
今度はラブホテルから自宅まで
同じ体を運びこまされなければならない

彼らが出ていっている間
わ ....
飛び出しそう
遥かな世界へ
じめじめした下水道から抜け出して
身包み剥がされても
最後の1本になっても
自分に嘘をついても
コンタクトが割れても
従順なその姿は変わらない
栄養満点で
 ....
奨学金の返還誓約書を提出しなきゃいけないとかで
今日、はじめて三号館という建物の七階までのぼって
はじめてそんな高い場所からこのキャンパスを見おろした

僕は、
四年もこの学校に通って
そ ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
カレンダーをめくると
またひとつ昨日がふえる
そうして明日が
ひとつ減る


わたしに数えられる
昨日と明日には
限りがある

なぜならわたしは
消えていくから


こ ....
きょうさあ
ほいくえんつまんなかったねえ

おもいついてためしに
ぼくがいえば

すこしだまったあと

おもしかった
ほぃこえん

ふすまかどこかをじっとみつめて
ひらいた
 ....
夕焼けは音を消させたみたい。
ついで、砂場のスコップも、ブランコの揺れも。
寂しいなら帰ればいいのに。


雲を眺めてるんだ
オレンジっていう色らしい
いつかのやさしい声はもうきこえな ....
一玉35円の「ゆで」と書いてあるうどんを買ってきて

愛用のチャルメラ専用なべに水を注ぎ

ちわちわ言ってきたところに

かつお風味的なものを

小さじ 1

更に「だし入り」と書 ....
言えないことがある
言わないことがある
それは男と女だから
話せないこともある
それはつらい
それはずるい
ふたりにしかわからないのに
あなたにだけは言えないから
世界中誰に話しても
 ....
十月の林檎畑は小春日和
はしごの上に立って
林檎の葉をとり
少し位置をずらして
枝の下の黄緑の部分も
赤く色づくように作業する
手間をかけただけ
儲かるものでもないけれど
まんべんなく ....
君の瞳を見つめられるのも
これが最後なんじゃないかと思った

怖かった

子供みたいにぺろぺろあめを舐めて
笑っている君はこれでおしまいなんじゃないかと思った

怖かった

泣いて ....
降りはじめた
雨に

傘をさすことにも
傘をささないことにも
正誤はないよね

どちらもきっと
雨だから

雨に
なるから


つちに濡れたほこりも
ほこりに濡れ ....
コンテを
やっとにぎって
色鉛筆
つかんで
ちいさな
ちいさな
キャンバスに
なんじかんもかけて
きみがくれた
ぷれぜんと


手術の日から三年
かたつむりのように
きみは ....
冷え切った肌寒い朝に
わたしは毛布にくるまっては
冷え切った足先を
ぬくめる

例えば死というような
ことばの冷たさは
毛布にくるめても
いつまでも温まらない

エアコンやヒーター ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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