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繁みの間から語りかけてくる友だち

幼いころに拾い集めたら
食べるとどもりになるよ
あの子はきっと
食べたんだよ
という子がいた

友だちの中にひとり
どもる子がいた

きみはド ....
それってクセなの?

来週も同じことしたらちょっとだけ許さないから
なにも残っていないなら
音だけでいいから
言葉をください

やさしい意味などいらないから
くるしい意味などいらないから
せめて誠実な音声を
聴かせてください

差し障りなく
 ....
おい俺は墓標を背負ったまま腰抜かしたぜ
さっき
久しぶりにここに来たらなんと
6年もたってやがる

6年かよ
6年つったらあれ
なんだ
まあ
けっこう長い
梅干し漬けてたらかなりい ....
大事なときはいつも雨降りで
嫌いなものが余計に深くなってしまう
そのうち使うと隠し持っていたけど
水溜りしか突かなくなった水玉の傘あげる

一人分のスペースでは手前しか考えられないし
誰か ....
産声のなかで
ひとりの娘が母に変わる日は
生命にまつわる大切な記念日
わたしのためには
何にも起きたりしない平凡な日でも
見知らぬ誰かには
たったひとつの日

雑踏のなかの
あり ....
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ

だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ

わたしの
些細な何かをひとつで ....
名前とこのからだを
引き受けたときから
ぼくは舞台の主役になった

科白は自分で決めているようで
多くの出演者に
気配りしながら
作りあげていく

嫌われたくなくて
意見を言わない ....
むもくてきな独り言
ついに剥奪された虹
爪にかりかり 梅干
関与 火の鳥 カン

かまざりし 草々庫
ライオン折り紙 河
身持ち崩すちりとり
月 落としても 朝
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている

陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ

風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ  ....
泣かせたくなんかないよね
涙ぽろぽろ流してさ
つらそうな顔なんて
見たくはないよね

それでも
厳しく言わざるを得ないときがある
無慈悲を装うべきときがある
心を鬼にして
冷 ....
必要なことばかりが
もてはやされて

気がつけば
必要なことだらけ、の
世のなかになった

あそびのない遊びが
その象徴

幹も根もない言の葉が
その象徴

明るく軽 ....
公園の散歩道で
不意に
蝉の合唱に包まれる

ぼんやり
考えていて
身体にバリアーができて
今まで蝉たちの声を遮っていたのか

木々を見上げる
どの枝で鳴いているのか
蝉は見つか ....
かなしいことがあるのだ
だから黙っているのだ

言えないことがあるのだ
だから扱いづらいのだ

当然の怒りを、されど我慢しているのだ
きっと理解してもらえないのだから

どうにもなら ....
あの子がゴミだって捨てちゃったもろもろを

一ヶ月くらい水車の横に隠しておいて

さざなみがつくる境界線のもっと向こうまで

もういいやってなった一歩手前まできたら

僕ん ....
ころころ月が 指うえアソブ
あんなに雨だれ 聴いたのに
覚えているのは 風の事
吹いた過ぎたと つかえた胸に
爪たて 口たて 脈をうつ

風車は どちらさま
残したわだち 戻らぬ見返り
 ....
たなについたとたん ゆれおちるいた
くずれたものはない おとしたものも
のせられなかったゆびが ただおちて

おこごとはよわくはげしくみみなりに
ちらかってはばかって くしゃくしゃ
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時 ....
団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…

たっぷりの肥料と 
水やりをし ....
友達じゃなくて知り合いの
たまにしゃべるような
そんな感じの関係が
ちょっと懐かしい

懐かしいと言っても
別に何かあったわけじゃないんだけど
笑ってばかりいられるなら
それは ....
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった

陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦

これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
なんとなくせかされる気持を
落ち着かせようと
傘を開くように
立ち上がる

肩から力を抜き
仙骨を立て
腹から息を出し
前を視ると
スクリーンが
ワイドになる

混雑する電車を ....
いいつけられた そこにはゆるされず
いいつくしても そこははらされない

ののここにも うそのうたにもつみも
さざめくもの いしからよごれてなき

ところふりかえり とどけふりほどき
か ....
きつく、きつく、したら
壊れてしまうかもしれないね
って
胸のうちで微笑み合いながら
重なりあう

雪の
はずだった全ての飾りは
やわらかな音のなか
硬質な匂いの
一滴 ....
弱々しい泣き声を自粛して
見上げる空に満ちるのは
サファイアの海

誰のものとも分かちがたい記憶の潮に
わたしは鼓動をそっと浮かべる

きれいな言葉も醜い言葉も
燃やしてしまえ、落 ....
苦々しい喜びや
清々しい恥じらいが
わたしの背中を支えてくれる

寒々しい真実や
みずみずしい偽りが
わたしの肩を持ち上げてくれる

どうしたって
戻れないのが過去ならば
 ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった

ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
今日も生息した
生きて息した
それだけ

役立たずで
怠け者で
どうにもならない私

でも確かに
生息してた

そのことで保たれる
平穏もある

生きて息する

生き ....
June

手紙を書いている 来る日も来る日も
一言で済む話に 二言目、三言目を無理矢理つなげて

文字で埋め尽くされ 便箋は真っ黒
子どもみたいに汚れた手で ポストに投函する

届き ....
バーチャル世界を漂う夥しい単体から
吐き出される0と1の記号は
フェロモンを伴って 波に乗り
キーボードの前に佇む孤独な心の
隙間に入り込む

 ディスプレイの 
 向こうとこちらで ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ドングリ- 殿岡秀秋自由詩914-8-1
言い訳するときにヘンなステップ踏むのやめてくれよ- カマキリ自由詩514-7-30
音だけでいいから- 千波 一 ...自由詩414-7-25
腰抜かす- サナギ自由詩114-7-24
ソーダと傘- カマキリ自由詩714-7-21
たったひとつ- 千波 一 ...自由詩914-7-20
全員が敵- 千波 一 ...自由詩514-7-17
嫌われてもいい- 殿岡秀秋自由詩514-7-15
ひるまない_わ- 砂木自由詩6*14-7-8
照らす者- 砂木自由詩9*14-7-6
覚悟- 千波 一 ...自由詩314-7-5
必要なうた- 千波 一 ...自由詩414-7-1
気づく- 殿岡秀秋自由詩514-7-1
かなしみとゆがみに寄せて- うめバア自由詩7*14-6-24
だからあの子はくずみたい- カマキリ自由詩514-6-21
紐ツキ- 砂木自由詩9*14-6-20
レイくも- 砂木自由詩4*14-6-20
ただしい孤独について- 梅昆布茶自由詩2014-6-19
夢を食う- イナエ自由詩19*14-6-19
それぞれの形- hash自由詩114-6-15
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録- 朝焼彩茜 ...自由詩24*14-6-15
落ち着く- 殿岡秀秋自由詩614-6-15
かたん_こことん- 砂木自由詩6*14-6-15
極寒結晶- 千波 一 ...自由詩414-6-13
処方箋- 千波 一 ...自由詩414-6-12
積み木- 千波 一 ...自由詩514-6-9
ふたりあやとり- フユナ自由詩614-6-5
いきていきしていきいきいきて- 森川美咲自由詩5*14-6-5
June- itukamitanij ...自由詩1*14-6-3
ネットの恋人- イナエ自由詩11*14-6-1

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