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君に対して
誠実な言葉を口にすることが
できなくなったのは
君が僕を軽く扱うから
それは僕が
気が付かないまま
不誠実な行為を繰り返して
いたからなのか
ゆっくりと壊れてゆ ....
それは嘘かもしれない
いや、
本当かもしれない
まさか、
嘘でしょ?
じゃあ、心に聞いてみな
心は嘘つかないから
本当に?
じゃあ、風に聞いてみな
普遍的な事を教えてくれるは ....
どしゃぶりの雨がふった
桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに
はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
....
横にずれる
時折見え隠れする
交代の時
予感する
もちろん
偽りだ
話の焦点が合わないのは
君のせいなんかじゃない
月は満ちてる
高架下の恋
囁いたね
過ぎ去ったね
色褪せ ....
雨になりそう
バスがぐるぐるまわって
ETCレーンを抜ける
分離帯の植え込みが
千切れ飛んで
そしたら一本目の川を超える
珈琲色の田が広がる中洲
土手に目を向けると
赤いジャー ....
左折レーンにいた
交差点にしゃがみ込む人たちを見た
赤い小さな水たまりを見た
音声を風が運んだ
がんばって…
がんばって…
助手席の彼女が見たもの
人の言葉を持たない小さな生命が
消え ....
通りのつむじ風
吹き抜けて
枯葉が舞う
昨日見た猫は妊娠していた
警戒を強め
その目には生きる意思と
か細さがあった
春がやって来る
暖かくなる
桜が咲く
居場所の再確認
....
言い出しかけてる僕らはずっと光のような錠剤
たたずんで立ち止まってただ休んで
向こう岸駆けてるちいさな曇りのような困惑
あくびして背伸びして放りだして
すぐにそうやって今日もなんだかあ ....
クレヨンで
真ん丸目玉
爽やかブルー
プクク
フフッ
アハハ
丸まってさ
顔は隠してさ
お尻は出してさ
布団にくるまってさ
山びこ、
山びこ、
やい、
やい、 ....
飴玉に
恋した
それは
悲恋だ
ゆっくり
隙間をぬって
全てが満ちる
瞬く間に
全てが弾けて
波紋だけが
静かに漂う
丁度いいから
笑っただけ
指を差して
眼を開けて
口を広げて
全てが丁度良かった
....
歩く
未来を消費して今になる
という表現が気付けば過去に変わっていく
思い付いた何もかもが遅い
電光石火のタイムラグ
歩く
可能 ....
重たい色の唇と
言われたらしい
なんだって
導線から外れたら
振り出した足の小指から
じわじわ疎外されてしまう
単なる一歩は丹念に
親指から親指へ
カラーテープをみつめて
重心を ....
暗闇と心を分け合い
なぞられる無き言葉
茎の黄緑が集めた光
ガラスの氷と溶ける
土に立つ木漏れ日の中
鉢に割られた時と鳴る
隠さないで
見つけないで
探さないで
調べて
気付いているからさ
もういいんだよ
調子良い
逆さま
待って
ねぇ、
待って
晴々としてて
笑う
揺れる
融ける
夜に眠れない日の
朝の陽射しに含まれている
ほんの少しの水蒸気を吸って
生きてみたいと
これは憧れのように抱いていて
つけっぱなしの蛍光灯
そんな時ほど
リモコンの在り処には地図があ ....
コオロギの 濁点のような生涯
悲しい肉色の
西洋ツツジを切らさずに
昏々昏々 赤子と眠る
歌う
芝生
ルーフ
遠く
小石の通せんぼ
双葉
強く
ただ強く
消える
時を閉ざして
穴を刺して
消えてしまう、
その前に
蒼さが
透き通る
君が歌う
たとえば暗い場所から明るいところへ出たときに
必ずくしゃみが出てしまうように
薄着をした他のおんなのこに眼がいくのは
生理現象の一種にすぎないんだ
雄性ホルモンというのはさ
家賃滞納の貧 ....
御託
幻
塊
美意識
狼
努
はたまた、
夢
合図だよ
たかが
合図
たかがね
スイッチを
先っぽが冷えてしょうがない
そのままに
動かさない
眼も
指も
....
川の底
真鍮の石
浮き立つ
絵空事
ガラクタ
淡い眼
鯰の溜め息
心の愛撫
力無き感触が
手の内にある
ギュッと握りしめて
今日も歩く
月の光がやさしく降りそそぐ夜明け前
星のカケラのように
ぼた雪ふたつ みっつ
急な斜面の屋根の上
ひとつ転がり
ふたつ弾んで
みっつ溶けて泡になる
月の光に吸い込まれ
色を音を時さ ....
どうしてそんなに泣くの?
最初の記憶 陽が暮れるのが悲しくて
お腹も空いていた
言葉も 言葉じゃないものも
受け入れられていた
狭かった胎内
さあ出発の時だよ 此処においで ....
わたしって
どこまで贅沢なのか
生きてゆく理由も、死んでゆく理由も
どちらも欲しがって
どちらも見失いそうだ
三角屋根の向こう側には、空
その向こう側に潜んでいるようなあたたかい嘘
....
メガネをかけたままキスをしてもかちゃかちゃフレームが触れ合うばかりで、ひろすぎる部屋の中ではほかになんにも音がしない、孤独とはこういうものだと不意に悟ってしまう夜があった、わたしにもきっとあな ....
片野さんはシステムで
片野さんはその前には詩を書いていた
片野さんがシステムを書き出したので
片野さん、システムですね と言うと
片野さんは、詩ですね、と答えたのだった
片野さんの最終ロ ....
シナモン
アイツの口
波
及び、涙
滋養
あぶらだこ
回りくどい
父さん
目玉
クルクル
クルクル
コーヒー
トラック
クルミ割り
自在
コントロール
井戸の底
何もない祭日に
父に寄り添い散歩へ出かけた
ベンチは暖かい風が腕へとぶつかる
公園の中には木の枝ばかりが散らばっている
アイスクリームを買ってもらうと
芝のへりに腰掛け
忘れていた人た ....
靴を
鳴らして
栄螺を食べて
丸まって
流れの
力で
飲み込む
ブルーな
回想
危険な
静寂
電話の鳴る擬音
電話の鳴る擬音
電話の鳴る擬音
カッコウの歌
境目の恋
....
地下鉄
議題
青椒肉絲
山羊
胚
形
便宜
陳謝
吊れ
無音
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