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ハミングバード
鳴き声を知らない
激しく羽ばたいて
空中でとまり
蜜を吸う鳥

小さな鳥
ハミングバード
忙しく飛ぶので
翼が見えない

何を言おうかと思って
何も言えないと知 ....
お好み焼きちょうだい
と声かけて
奥からハーイと生返事
大丈夫かなぁと思いながら
しばらく待っていれば
窓の外に山が見える
頂上はきれいな銀灰色
杉の梢は空高く
引っ張ればぼろっと落ち ....
板が立てかけられているところに
通りがかって横目で見ていると
いい板だよ と呼び止められて
いい板なら とその気になった
でも板なんか買って
どうするんだろう
黒い油が浮いた板なんか
壁 ....
春は抱かれ
燃える
緑が芽吹くにおいに居て
眩む
むせかえる
しびれ
新しい手足を産むときの
吐息
甘く

金色のひかりを浴びて
たくさんの顔が歩く
小さな子に
人種について ....
春風の吹く中 洗濯物を表にかける
ポールを二本立たせて
横の棒には鎖を巻いている
ハンガーの丸い先を 鎖の輪にかける
強い風に さらわれてしまわないように

ポールの立つ前には 鯉の泳ぐ池 ....
僕の寝室には
フランケンシュタインがいる
扉は閉まってる
音は無い

水辺で
鳥達と遊んでた
踊ったり
歌ったり
戯れてた

ピートは言うんだ
アレは頭がおかしいだけだって
 ....
あたらしいアパートに引っ越すゆめ
知らされていないのにそれをしっている(ゆめだから)
じぶんの写真集を出すゆめ
つるつるの上等の紙で

起きたら
死がちかくにあった
それは安寧として ....
 ラジオで知らない歌が流れる

 ステイ、ウイズ、ミー

 なんておそろしい言葉
 ほとんど、呪いのようだ

 愛が、きっと怒りに震える

 明日が、きっと世界を見放す

  ....
たんぽぽの綿毛とんでゆく
私がふーっと吹いたから
可愛い茎を
一番上の引き出しに入れて
鍵をかけるんだ

それでも
引越しのときに
机は置いてきた
砂だらけの空き家に

春はきら ....
こんなふうにはじまって

   ひさしぶりにメールしますよ。

ひとくさり話をして

   くだらないことばっかゆってごめんね。

と終わり追伸には

   追伸は…、今日はなし。 ....
陽気な悪魔がとびきりの

可愛い笑顔で寄ってくる

俺の余命は二時間五分で

犬に食われて死ぬんだと

そう告知して楽しそうに

宝物でも愛でるみたいに

楽しそう ....
”かあちゃん、ゆきを、さわりたいよ”

腕の中の子が囁く

”ゆきで、ぎゅっぎゅって、やりたいんだ”

蚊の泣くような小さな声で

お医者様に、冷たいものに触っては、駄目と言われている ....
なつかしい音


なつかしい音


なつかしい音



結局 わかんなかったな


なつかしい首


なつかしい首


なつかしい首



めんどくさいん ....
祖母は厳しい人だ
でも私にはいつも優しい
子供の頃一緒に住んでいたけれど
怒られた記憶はあまりない

とてもせっかちで歯に衣きせぬ物言いで
厄介ごとを集めてしまうような人ではあるけれど
 ....
一番乗りではなかった
ロッカールームで 常連の中年女性が
油もたんぱく質も無い体を あらわにしている
錆び付いた金属のような 褐色の人
臆病者のこんにちは、は 届くことなく
乾いた音を響かせ ....
毎日
日が沈む
し、
昇る
月も沈む
昇る

海を裂いて
龍を呼んで
地球を止めて

ねぇ、
ブナが枯れちゃった
僕は悲しい
そんな僕を見て
君は悲しい
でも、
僕は ....
その国
国なのに王を持たず
恋人もいない

波打ちぎわが逃げ続けるので
海は憧れの的

         つぐみの子が口を開け
         「夢が叶った」
         と ....
時として
慟哭の色合いを持って
透明なハンマーが
君の頭を穿つ

散る最中
途切れる瞬間
微かな振動

その塊を紐解いて
中心へ向かえば
光輝く幻が
君の指先の示唆を
辿って ....
僕には、あなたが
いてくれるだけでいい
何をしてくれとは言わない
そこにあなたが
いてくれるだけでいい
あなたがそこにいることが
僕は何よりもうれしい
たまにしか会えないから
また会え ....
マジャン と聞こえたので
えっという顔になった私に
中国人の友人は ジェスチャーをしつつ
マジャン と言う

なんとなくそのしぐさから
ああ マージャンね というと
日本では マージャン ....
煙突の上に煙突が乗っかって
綺麗な空だ
黒い空だ

人を憎むな
人を憎むな

こぼれ落ちる星がひとつ
ファミレスの窓がふたつ

天井が壊れ
フィルムの中で踊っている
くるりくる ....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する

赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
えっちな牛乳

というタイトルの牛乳を買った


1本300円するのだ



飲んだ



なんだ 普通の牛乳と

何も 変わらないじゃないか



 ....
例えば優しさがあって
それは優しさだけど
君を傷付けたとする
僕は悪くないとは言わない
君も謝られることは求めていない
後には傷が残ってしまう
難しいね

ねぇ、
公園の三毛が
仔 ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
可哀相な音がする

車も人も少な とぼとぼと
あなたの足でやって来る

歩いてんのは子供ら だろう
ぽつりぽつり
ジャージャー橋を
そしてぽつり と



歌の匂いをのせている ....
さみしい
言ってはいけない言葉
かもしれない
夜中 想うきもちは

さみしい
想ってはいけないのかもしれない
過去の過ちだから

さみしい
かっこ悪い
正しくない
素直になるな ....
風船が飛んでいった
遠く
遠くへ
そして
すーっと
空に融けた

機械仕掛けの巨人兵が悲しい顔をする
手は空に差し伸ばされている
僕は
いいんだよって
しょうがないことなんだって ....
Englishman in New York が聞こえる
懐かしい香水の匂いが通り過ぎる
地下へもぐる階段で
地下鉄の隣の席で

自分の左手を見つめる
指輪がひとつ
そのほかはヌード
 ....
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた

一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて

かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3433)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハミングバード- ふるる自由詩4*10-4-28
お好み焼き- 春日線香自由詩410-4-27
- 春日線香自由詩610-4-27
春燃える- たちばな ...自由詩11*10-4-26
風と_洗濯棒- 砂木自由詩4*10-4-25
フランケンシュタイン- Oz自由詩410-4-23
ゆめ- はるな自由詩310-4-23
stay_with_me- Ohatu自由詩310-4-22
たんぽぽの季節- 木葉 揺自由詩710-4-22
時給はそこそこのお店です- 国産和風 ...自由詩310-4-20
極上の悪魔が- TAT自由詩2*10-4-19
かたくりこ- くろきた自由詩510-4-19
rr- イシダユ ...自由詩1310-4-19
きずな- 朽木 裕自由詩210-4-16
ヨガスタジオで- たちばな ...自由詩9*10-4-16
あの日の境界線- Oz自由詩2*10-4-14
嘘の国- ふるる自由詩7*10-4-11
opus_+_undo- Oz自由詩210-4-5
あなたがいる- kimkim自由詩110-4-5
赤い言葉- 砂木自由詩6*10-4-4
夜空- しべ自由詩510-4-4
震える言葉を摘み取ってみる- kauz ...自由詩7*10-4-3
えっちな牛乳- 八男(は ...自由詩610-4-3
通る- Oz自由詩210-4-3
逆上がり- 殿岡秀秋自由詩610-4-1
はなびら- しべ自由詩410-4-1
さみしい- 朧月自由詩110-3-31
巨人兵- Oz自由詩410-3-30
おとなのひと- たちばな ...自由詩9*10-3-30
春風- 砂木自由詩6*10-3-29

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