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昨日喧嘩した彼女と小川へ
蒸し暑い中で何時間
喧嘩したっけ
汗をかきながら

小川は澄んでいて
透明な絹が川底の小石をなでているみたい
彼女の足の指はまるで
ボタンに見える
きれいに ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
熱い帯にタイダイの笑い声が響く
電気工事のおじさん
駐輪場のおじさん
建設現場のおじさん
交通整備のおじさん
ペンキ塗りのおじさん
たくさんのおじさん
設備工事の父さんも
あんな風にタ ....
海の中の岩は水の中に
住んでいると思っていた

魚が時々 遊ぶ
漂着したものが
流れ着いては
またくるりと
一礼して 海原へ

どこにも行った事がない
どこかへ行きたいなあ
ちょ ....
青空高くリンリリン
田んぼは緑のハンカチ
アイロンかけたて

自転車のペダルを踏みふみ
これから告白しに行く
100%駄目って知ってるし
すごい迷惑だろうけど
アイスだってイチゴだって ....
 
とても正しくて
とても間違ってる
君はいつも正しくて
間違っていた

何かだけを目指し
何かだけに支配され
何かだけの君は
何かだけを支配して
何かだけを成し遂げた

セミ ....
桃色のカップケーキに銀のフォーク
ファミリーレストランで夜を明かして
秘密を二つ三つ忘れた
四つ五つもらった

窓のむこうには朝焼けの街
そのむこうに小さな山
あの山には小川があるかしら ....
雨が笑ったら
それは春の始まり



雨が色付いたら
それは夏の始まり



雨が美味しくなったら
それは秋の始まり



雨が意志を持ち始めたら
それは冬の始まり
 ....
                    080707



お天気のことを気にしていれば一年があっという間に過ぎて何ごともなく過ぎてゆく、そんな気分になれるあなたは幸せなお方よと、猫が鳴く。
 ....
家の近所のファミレスで 
ずーっと本を読んでいた 

顔を上げるといつのまに 
店の外の世はふけて 
店内に客はぎっしり 
がやがやと賑わっていた 

テーブルの間を
小走りする 
 ....
朝が月を殺す頃

その細い首をきゅっと絞めあげて

太陽がごうんごうんと鳴りはじめ

白い光は
精液みたいにとろりと落ちて


ぼくは生まれてこなければよかった、
と思うのです
 ....
幾波に ひらき
うまれた 土色

陸で重ねた 年月
見上げて
登る灯り

影をとざし
うすゆき ゆらし

のけられた声色
掴み 散るしぶき

あどけなき 風




 ....
とおいおそらを
みあげれば
いつも
そこに
あをのおと

くも
あめ
にじ
ゆき

おそらは
すべてを
のみこんで

おおきな
こきゅうを
するのです

なみだ
 ....
わがままな飛行機雲が
あおぞらに
まっすぐ線をひく

ちくしょう
飛行機雲め

あなたと
私との距離に
まっすぐな線
ひきたいけれど

公園の木々
信号
コーヒーハウス
 ....
月は満ち夜が来て
花の傍に居たはずの何かは
綺麗に溶けて夜に闇をたしました

いくら伸ばしても届かない何かに
綺麗に溶けてしまった闇に
それでも腕を揺らしながら考えます

闇の中に自分 ....
掴む

あなたをしることは
太陽をつかむよう

刻んだ空の破片を
脇に抱えて
あなたを見つめると
丘の上の鐘の音が七色に飛び散っている

あなたはいつもそこで
わたしはいつもここ ....
その
灰色の鏡面に
私たちは並ぶ
等間隔で

母の名前
兄の名前
私の名前

まるで
同じ大きさで
私たちは西を向く

九十度
異なる角度に
あなたの
名前がある

 ....
世界って、かなしいね
無理して笑った女は言った
彼女は最近、死を知ったらしい
雨が止まないね
呟いた言葉は雫に溶けていった

冷たいね、冷たいね
雨って、冷たいね
冷たいね、冷たいね
 ....
枝をつまんで
口にはこんで
種を
枝につけたまま
残して
きみは

二十五個の
さくらんぼを
おいしい、おいしい
と、むせもせず
たべたんだね



今日の
さくらんぼ ....
                080628



明日は大雨ですから
透明なビニール傘ではなくて
しっかりした傘でお出かけ下さい
天気予報が告げる大雨の予測
雨が降るから傘をさす
 ....
牛タンゲーム イェーイ!
そんなことを一人でつぶやくようになったら終わりだ
わたしはとうとう終わってしまったのだ
朝から晩までそんなことを一人でつぶやいているのだ
ぎゅう たん ぎゅう たん  ....
兎の模様にみんな病んだ
蝶に倒れた
病院は花園
看護婦さん三階で井戸堀る
注射を打つ廊下
点滴ぶら下げる香水
百日も紅が治らない
いいにおいのする
いいにおいだけのする
包帯は無地
 ....
たった今大きな丘を越えてきた足を
くるぶしまで持ち上げてみせた
割れんばかりの音とともに地面はほんとうに割れてしまった
にょっきり生えるこころもち汗ばんで
スカートのすそをつまんでは離し
つ ....
この国では
常識という名の良識は
もはや死語となり
それを
語る者は
アウトサイダーを刻印され
片方の唇を軽く歪めたかれらに
まったく相手にされない

そうとも
この国は
もう
 ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
思い出し笑いを
小さな箱に詰め込んだら
いつかのクリスマスプレゼントの
きれいなリボンで飾ってあげる

右手には甘いキャンディ
左手には苦いチョコレート
どっちもあげない
どっちもあげ ....
濃いほうのお父さんの
ガハハな笑顔もいいけど
やっぱり私は
うすいほうのおとうさんの
静かなほほ笑みが好き

声に出して呼ぶと
両方振り向いて
うすいおとうさんが
所在なさそうに下を ....
すこし昔の話をしよう
僕らがまだ幼くて
あまりに子供だった時の事を

覚えてるかな
手のひらにのせた楓の葉を
引き裂き 引き裂き
空に舞い上げた日の事を
母さんが好きだった桜の花を
 ....
心にあふれてくるのは
ありがとうの気持ち
すなおになんて 言えないから
おてがみ 君に


いつだって どこにいたって
離れてたって 会えなくたって
つながってるよ だから
おてがみ ....
伝えたいことを一気に打ち込んだら
何て書いてあるのか解らなくなった

変換キーを押すたびに
簡単なセリフが難しくなってゆく

それでも送信する

不思議と
何かを伝えた気になり
不 ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ザ・ブーン_- 砂木自由詩6*08-7-11
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おとうさんレプリカ- 佐野権太自由詩11*08-6-24
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おてがみ_君に- 春日野佐 ...自由詩108-6-23
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