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お父さんは
となりにいるよ


夜、仕事を終えた次女が
君の病室に行くと
ほとんどの場合
君は眠っているんだけれど


次女が
病室に入ったとたん
なぜか
ぱっちりと
瞳を ....
目を追った先の、
飛行機雲が描いた、
初恋の計算式
イコールが、ひとりぼっち
 
わたしは駆ける
みずいろの自転車に
またがり
草風がその前輪に巻きつき
死んでゆくのだけれど、
だ ....
本屋へ行った帰り道
公園に入った

ぐるっと公園を囲んだ木が
濃い影を作っていて
意外に温度が低い
真夏の午後二時で
誰もいない
セミがやかましい

水飲み場のあたりは水びたしで
 ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
ら ら ら という文字が 
いつのまに薄れゆく 
都会の空です 

と ほ ほ という文字が 
滲んだ墨汁の雨雲となり 
黒いにわか雨の降りそそぐ 
21世紀のTokyoです 

黒 ....
今夜の献立

・夕焼けと向日葵の背中の煮物

・虹のフライ

・蝉と夏休みの子供の声の和え物

・打水のおつゆ




ごちそうさまでした、と
流しに綺麗な皿が
水に浸さ ....
流れるプール
もう何周目かわからない

浮き輪に乗っかって
ぷかぷかスイスイ
ゆらゆらぐるぐる

上を見れば
塗っちゃったみたいにはじからはじまで青い
自分の流れていくのと逆に雲が流 ....
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
              080731




なんか単純なのだと
咲いたばかりの花が
赤色の理由を述べる

単純な色なのだと
信じる者は救われるが
足を掬われて
転ぶことも ....
風に吹かれ髪がひるがえる
ただ、風を受け入れる

きらめく波頭が目を奪う
ただ、光を受け入れる

潮騒と木々のざわめきが耳に届く
ただ、音を受け入れる

僕はいまここにいる
ただ、 ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
マーブルチョコの飛び石で家まで誘おう
ホワイトチョコを塗ったウエハースの綺麗な外壁
屋根はチョコクッキー
煙突にはコロンを使おう
支える柱はなんと言ってもポッキーだね
時々プリッツやトッポな ....
海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別

そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする

海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
ポータブル
OR
トイレット
??

う〜ん・・・・・・
う〜ん・・・

トイレ!!

三年ぶりに
セルフ ウンチョス
の、
意思表示

脱オムツ宣言

光の
脱オ ....
ありのまま、
あるがままの姿であれと
ひとは口々にいうけれど


 途方もない約束を
 捨てたくなくて
 潰れてみたり

 飾りのつもりが
 汚れてみたり

 だれかが ....
部長は激怒した
書類の誤植が見つかったからだ
大森専務が大林専務になっていた
すぐに部長は平社員の小林を叱りつけた
小林は木を一本加えて
森にして書類を作り直した

誤植を直すためには
 ....
ぎゅー
とか言いながら
小学生の次女が背中から抱き付く

突然の攻撃に弱い僕は
反射的に振り払う仕草をする
から彼女は頬を膨らます

いつものパターン
だけど今日はちょっと事情が違っ ....
愛は
オムツをしている
三年前から
突然
オムツを。

愛は
ウンチョスや
シッコを
やっと
オムツに
出来るようになった。
下剤のおかげでね。

今日
トイレに行ったん ....
愛が
ドロドロと
刻み食を
唇から
垂れ流しながら

こんなに
早く
食べれるようになったんだよ
こんなに早く

スプーンを
口に運んでいる


おれは
うんうんと
 ....
三年間
女を抱いていない

あなた以外の
女は抱かない

エイリアンと
プレディターが
戦っている

旅にでたけれど旅って何さ

ここはどこかな ねえ
サンダル船長さん 調子はどうだい

うん 段々 体が重くなってる
海水がしみこんでるのかなあ
沈んじゃうのかな

えー それは困るよ ....
ミミという女の子がいて
今もどこかで生きています

彼女は
ゲームセンターのUFOキャッチャーで
お母さんにキャッチされ
取り出し口から生まれてきました

生まれたての彼女は
背 ....
元気じゃない時は
人を助けたくて仕方がない

まずは元気になってからと
自分に言い聞かせて
ようやく余裕の出た時には
視野が広がって
他のことを思い付くんだ

必要な時しか
必要な ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
陽を受けてさわさわと葉を寄せ合う花壇
花の名前はしらない

あたしたちってあんまり集まれないからとっても困るね
理由もなく群生する川辺とかが
一色に染まりがちな秋とか
春とか夏とか冬と ....
湖にボートで乗っかり
ゆっくり漕いでいく

メロンゼリーを思い出す
地球の穴にメロンゼリー
ボートのスプンですくう

目の前にかわいい女の子が
座っていたらいいなあ
僕が冗談を言って ....
雨は降らなかった 猛暑だった
埃っぽい早朝だった
突然のはげしいノックの音に眼をこする
ふあい なんか事件っすかあ 立ち上がりながら
生あくびひとつ 鍵は開いてますよお
次の瞬間 ドアノ ....
 
魚のために
椅子をつくる
いつか
座れる日のために
 
背もたれのあたりを通過する
ふと、足りないものと
足りすぎているものとが
少しずつある

雨に濡れた生家が
生乾きの ....
目を開けたときには
もう夢の中
あなたの考えていることはすべてわかる
あなたはわたしと離れられない
でしょ

「仕方ないね」
ちょっと笑ってみせてよ
「これでいいんでしょ」
そうね
 ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
となりにいるよ- 草野大悟自由詩4*08-8-5
新天地のうた- ゆうさく自由詩4*08-8-5
公園- ふるる自由詩9*08-8-4
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
「_ら_ら_ら_の人々_」- 服部 剛自由詩4*08-8-3
夏のゆうげ- 小原あき自由詩30*08-8-1
プール- ふるる自由詩9*08-8-1
余熱- るか自由詩24*08-8-1
簡単な男- あおば自由詩7*08-7-31
海へ_(ただ受け入れる)- kauz ...自由詩8*08-7-30
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
海辺の理由- 二瀬自由詩35*08-7-28
スウィートヒルズ- 桜 葉一自由詩508-7-25
- ふるる自由詩10*08-7-25
セルフ_ウンチョス- 草野大悟自由詩308-7-23
等身大- 千波 一 ...自由詩10*08-7-22
迷い森- 木屋 亞 ...自由詩8*08-7-22
父性- kauz ...自由詩10*08-7-21
愛Ⅱ- 草野大悟自由詩308-7-21
- 草野大悟自由詩308-7-21
抱く- 草野大悟自由詩308-7-21
ザ・ブーンン- 砂木自由詩8*08-7-21
_ミ_ミ_- 吉田ぐん ...自由詩1908-7-21
必要量- 木葉 揺自由詩4*08-7-19
いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
サミット- れつら自由詩708-7-18
- ふるる自由詩10*08-7-17
給水制限の朝(Mr._チャボ、正義と友情と愛とナントカと)- 角田寿星自由詩708-7-16
ゆれる- たもつ自由詩1008-7-15
道具みたいなものだけど- チアーヌ自由詩308-7-15

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