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うみのうえで
きらきら
きらきら
右手も
左手も
えがおいっぱいのV。
・
。
・
・・・・・
。。。。。
V、したい。
左腕
だめみたい。
右手 ....
ストレートな言葉が煌めいている
計算のない素直な言葉たちが
大きな声で自己主張している
言葉に衒いなどありようもなくて
発せられた言葉と意図された意味は
ピッタリくっついている
平 ....
小さな指のさきで
木の実をひろいながら
ドングリ
という言葉を
娘は覚えた
昼間のつづき
眠りの窓をしめて
散乱する
ドングリと戯れていた
ことばと戯れていた
ひとつふたつ ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる
手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる
雪がつもり
薄っすらと ....
いまは雨がやまないの
あるいて帰りたいけど
まだとおいから帰れない
いつか晴れたら
行きたいとこがたくさんあるよ
目をとじなくてもそれがうかぶから
いまは雨で濡れてても ....
終わりは
すべて哀しいものだと
いつかあなたは
示したけれど
確かにわたしは
時刻をひとつなくしたけれど、
なくさなければ
始まることのなかった
時刻のなかで
わたし ....
どこへ行くの
と、聞くので
おれの中へ、おれ自身へ
と、答えたら
牛は
モウ〜とひと鳴きして
とてもつまらなさそうに
空へと消えていった
真新しいクレパスの
いっぽん、いっぽんに
なまえを書いてゆく
きみのなまえだ
先端恐怖症の妻は
体育着の胸に
名札を縫いつけてゆく
今日は調子がいいの、と言って
慈しみの雨が屋 ....
カチリと電気を消す音
布団を直す音
眠れないと
体をもぞもぞさせていた子どもも
やがては静かになって
規則正しい呼吸の音がひとつ
それが夜の音
冷蔵庫は低くうなる
時計の音は少し間 ....
父のポケットに
ときどき手を入れてみたくなる
そんな子どもだった
なにもないのに
なにかを探してしまう
いくら背伸びしても届かない
指の先がやっと届きそうになって
そこには父はいなか ....
夜が僕の体の中に
あまりにもきれいな
罫線を引くもんだから
僕はついついキーボードを
叩いてしまう
天井から
季節はずれの雪みたいに
言葉が降ってきて
これもまたあまりにも
やさ ....
奪われないので
今日もひとり分を生きた
果てのない風船の暗闇で
惑星の君が手をふっている
伸びる道は無限に存在し
いつでも繋がっていると同時に
いつでも一定の隔たりがあり
謎 ....
空は
あくまでも
空であり
雲は
いつものように
雲であり
雨は
定義のように
ふり
木は
そのとおりに
そこに
立ち
風は
かぜのままに
ふく
カシッ
くるみの殻
秋の日差しのなか
乾いた破裂音
くるみの林
赤や橙に色づいて
かさかさ揺れているかな
ひと吹きでぱらぱらと
涙のようではなく
思い出のようでもなく
....
なあ あんちゃん
俺たちふたり ドラム罐転がして
まっすぐな坂道のぼっていこうよ
ここ二週間 頭は痛えし咳がとまらねえ
たぶん少しだけちがった空気吸って さ
たぶん少しだけちがった景色を ....
胸の想いは、
薔薇色の珊瑚だよ
だから貧乏だなんて
口が裂けても
絶対に、
言ってはいけないよ
こんなふうに、
今は。
志のある人なら誰でも
・・・・とても
苦しい、時代だ ....
静けさを呼吸して
ふくらんだ悲しみをはく
そんな自分を少し可哀想だと思う
今日も一日、雨だったから
なんて、理由にもならない
何となく電源を入れた
パソコンがウィーンっていいながら ....
寒いね
さむーい
しんけいつう、になった
肋間神経痛だって
(初恋の痛みだと思いこんでた)
しんけいつう、に(も)付ける薬はないんだよ
あはは
おばーちゃんみたい
あはは、おばーちゃん ....
たった一人で
たった一粒の
愛へ落ちてゆく
街角で
目があった
おんなのふるくなったひとは
ばふん、と笑い
わたしは
カシャカシャカシャチーン
「仕事の顔」から「家の顔」になる
....
(やり過ごせばいい)
あなたのメールで
それはわかる
もう
心はここにない
口惜しくて追いすがり
問い詰めてみたいけど
そんなこと
(夜半にかけて
局地的な大雨に)
....
今夜の月は
半分しかないのに
風力発電の三枚羽根に
砕かれている
居場所がなくて
ぐるぐると、さまようものも
照らし出されれば美しいのだろう
今日も祈っている
風車越しに月を掴もう ....
駅から徒歩9分の帰り道を
僕はネクタイを弛めて歩く
商店街は今日もにぎやかで
電柱に括られたスピーカーから
童謡なんかが流れている
人が通りすがりに上を見た
僕もつられて空を見上げる
....
夏の雨が帰ってきた日
電車の行き交う河川敷で
嵐が運んできた枝で
薪には困らないなあ…って
ぼんやり過ぎ行く時間に蓋をして
現状のあまりのかなしさに
涙の雨も降らなかった日
写真にはやぎ ....
ピアノ、ばらばらに弾いて、分解
あたしのものにはならない音が
誰かの耳に聴こえる
ばらばら、ってきもちいい?
部屋にはぱらぱらと散ってゆく音なのに
あたしの指は一生ばらばらにならない
....
嘘がとりでから出てきたよ
えんぴつで○を描いたよ
じゅっことはんぶん
もうちびて描けない
嘘はじゅういっこ出てきたよ
みんなおんなのひとで
みどりやあかのドレス
あおやきいろのくつ
....
水面から少し出ている
君の肩の稜線は
涙を誘う
なめらかな肌にハート型の葉っぱ
なんて
ああ
あっちのアマリリスの茂み
ミツバチが蜜を運んでいる
爆撃機は今
どこを飛んでいる ....
僕が机の上に
大きな地図を広げても
働き者の男たちは
こんなものただの古新聞じゃないか
と言ってバケツの水に漬けようとする
ほらここが
僕らの生まれ故郷だよ
そう指し示しても
男た ....
新しい報せとともに
伝えられた罪状
希望を記そう
涙につづろう
一緒に描いた未来と
ここにある現実
やはり2つは別物でしたか?
....
あああ最終電車
きょうもよくのんだな
さいきんのみっぱなしだよな
おまえ
ねむいよな
ああ鼻のおくが
ぶどうのにおいがすんだな
いいにおいだな
となりの席のやつが
ごち
ってがらす ....
ギリギリでバスに乗りこむと
最後部の片すみに
ちょこん とすわっていた
同じ塾の子たちと離れ
まわりを遮断するように
本を開いている
「よかった 帰りが一緒で」
となりにすわると ....
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