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 こまかく

  こなごなに
くずされるのです 

 支払わなければならない 代償に
 大きく それをさしだせば、
 残ってやってくる 手にするコインの
 ざらつく 他 ....
検索エンジンの会社の
小さな白いバンが
都市の毛細な通路を
縫うように走るのは
世界がほろぶ物語の
せつない伏線だろうか

誰も見なくなったネットに
きのうの生活が
褪せた色にかため ....
凍らせた私の血を
温めなおしていた
あの季節とは
もう
さよなら
サングラスも
その帽子も
ここから先は
進入禁止


ベランダでは
服を
もう一枚

拭う間もなく ....
緑色を青というのは信号だけだと
白線の前でブレーキをかけ思う
嘘でも慣れてしまえば
覚えてしまって逆らう必要もなく

立ち止まらなければいい
音楽を聴いて風景をながめて
ハンドルと時間だ ....
言い訳はしたくないから
時間をハンマーで叩いてみた
うまく割れてくれない
容赦なく体にくいこむから
熱をなだめているムノウ
大きなちいさな空間


何気なく
みつけた意外なカタチに
 ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
もう描きたくないと
イーゼルを蹴って君は出て行った
僕は君の絵がいつも好きだったのに


君は前に言った
キャンバスはこのまま
これ以上にはならないと
絵筆を持ったままで
白 ....
空はどこまで
ってきく君の
求めている答えは
わかっていた
あのとき
君の肩は細くて

花びらを
青い水に散らして
一文字ずつ撹拌する
結実してしまうものが
何もないように

 ....
話しかけたいというのか 声をかけたいというのか 何て言うのか とにかく 名前を呼びたいのです 別にこれといった用事がある訳でもなく どうしても 言わなければならないことや 是が非でも 聞いておかなけれ .... ゆゆ、ゆゆ、
押し付けるようにして

なくならない境界線を
いとおしくなぞる舌は
ちょっと邪魔、
だけど

ごらん
ぶざまなわたしたち
かっこわるいよ

他のだれに ....
 あ、

鈴虫が鳴いているぞ

 あ、

夜空には、まんまる。――お月様だ

 あ、

庭の草むらが揺れた

 あ、

眼の光る、狸が一匹。

 あう、

あぐらを ....
眼の前にやるべきことを作る、

面倒でも作って、それをこなす。

ま、言ってみれば毎朝のラジオ体操のようなものだ。

乗り越えるというほど大げさなものでなく、

身の丈よりやや大きめの ....
ブルーレットおくだけが落とす
ブルーレットみたいな色の汚れが
必死にこびりついている
待っている次の人が
お母さんも含まれている列
お父さんも含まれている列

お母さんにたく ....
張り詰めていた
こわばっていた
一本の糸の上を

緊張して歩いた
一歩 一歩
まちがえないようにして

まっすぐであった


でも疲れてた
疲れてた

顔を上げたら
落 ....
公園で遊んで忘れたプラスチックのじょうろを
思い出せる自信がない

あの子を呼ぶ老婆の声
飴かチョコレート(とけかかった)

寒さを感じることなく
料理は鍋のふちに背伸びし
あくを注意 ....
しゃぼんだま
しゃぼんだま
まるくて
ふわふわかぜにのって
とんでいくのよ
まって
まって
おいかけて
つかまえて
はじけちゃって
にこにこ
たのしい

おかあさんがわらって ....
この街に
夜が戻ってくる
小さな無数の鳥の形だ

夜が鳴き交しうるさい真っ黒な空だ
夜が羽ばたき異臭 夜が巻き散らすむせる羽毛
鳥たちが空に満ちれば
この街の夜が完成だ

この鳥たち ....
こみどり待たせた道路の白線
丸い木の輪に赤い手のびる
二本の足に根の指下がり
みじんぎりの水 羽根切り回り

枯れてく管に門出の粉族
ふくらむ尾の顔
爪先に笑う

部屋に屋根飾り 灯 ....
 演台に
 原稿用紙を広げ
 子どもたちは声の限りに叫ぶ


「笑顔の
あふれる町にしませんか」


「あなたの近くに
寂しがっている人や
弱っている人はいませんか」
 ....

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
ひとりのおおかしぎが
海を渡ってきたのを
見ましたか?

それはどんなふうだったでしょうか
せなかを丸めて
いつものように
口もきかずに
それでいてたくさんのことを
瞳で語り
そん ....
いつもよりはやい積雪に
枝ごと晒された 紅葉

雪と呼ばれるものが
灯る頃までには
枯れているはずだったのに

白くあつい力が強くかかる
やさしく包まれても 落ちるのは
雪と呼ばれる ....
夢のいた場所に僕は行くよ
幻想だとしても僕は行くよ

愛する人を忘れはしないよ
また会えると信じているよ

風に吹かれて どこまでも行こう
誰かが笑っても かまわずに行こう

大切な ....
おーい、と言った
おーい、と返ってきた


そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた


それじゃ、意味ないです
お義父さん ....
アイスキャンデーを半分まで食べて
もういらないと感じた

激しい波の音がだんだん遠のいて
かわりに
飾り気のない雲がほそくたなびいてゆく
陸と船をつなぐ白いテープのように

別れ
の ....
だって だって
だって知ってますか
知らないですよ普通に

普通に考えて
わからないから

普通に考えてわからないなら
普通じゃなく考えたらいいって思ったんですけど

普通じゃない ....
手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた

森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ....
さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど

ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた

とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
結婚してから
一人で食べるご飯が
美味しくないのです


それはただ食べるだけで
一品だけのおかずみたいに
具のないみそ汁みたいに
ジャムもバターもついていない食パンみたいに
パサパ ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
古代魚のうろこ- 月乃助自由詩9*09-10-7
箱庭- hinoa自由詩209-10-4
暮れる- さき自由詩509-10-4
信号のある道- 砂木自由詩7*09-10-4
ピース- sya自由詩109-10-4
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる- 吉田ぐん ...自由詩53+*09-10-2
Left- 小林 柳自由詩3*09-9-29
水色スケッチ- 佐野権太自由詩14*09-9-28
名前について_(1)- あらら自由詩709-9-25
ゆゆ- ________自由詩1*09-9-25
あ、- atsuchan69自由詩18*09-9-25
ターン・タタ・タタターン- パンタタ自由詩509-9-21
お父さん- ともちゃ ...自由詩809-9-20
アトランダム- hhimma;q自由詩209-9-16
じょうろ- ふるる自由詩709-9-16
しゃぼんだま- ミツバチ自由詩3*09-9-15
夜の鳥- キムラタ ...自由詩5*09-9-15
くすりすりくすり- 砂木自由詩4*09-9-13
子どもの宝- 千波 一 ...自由詩10+*09-9-13
アルバイターと海- 吉田ぐん ...自由詩3009-9-10
ひとりの・・・- ふるる自由詩6*09-9-7
黄色と赤- 砂木自由詩5*09-9-6
風に吹かれて- はる自由詩209-9-4
かべ- 小原あき自由詩12*09-9-3
惜夏- ふるる自由詩809-9-3
トス- 人 さわ ...自由詩109-8-31
蟻と森の微妙なスタンス- 草野大悟自由詩3*09-8-31
さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
割れ目- 草野大悟自由詩5*09-8-29
美味しいご飯- 小原あき自由詩5*09-8-27

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