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ライトゴロを後逸した野球部員のその後
花火大会の最後の1分
河川敷にたくさんの人が集まり歓声をあげる
ワワワワワワワワ
足の爪にマニキュアを塗った浴衣の女
川ぞいに建てられた特別養護老人ホー ....
右手を背中に廻し
左手をお尻に添える
髪は乱れていて
ちょうど良い
形の
柔らかさの
温もりの
自由に
絡まる舌や
いくつかの部位

思わずにはいられない
アフリカ西海岸と
 ....
お客さん、焼きましょうか?
それとも煮ましょうか?
、そのままで

夢を食べる人がいる
お腹がふくらんでいつも放屁ばかりしてる

愛を食べる人もいる
少し物足りないので自分を傷つけ ....
夏の日に
僕等は少しだけ詩的になる
降り注ぐ太陽は殺意とともに肌をじりじりと焼いて
そんな苦役さえも受け入れて
僕等は夏を楽しむのだが

夏の日に
僕等は少しだけ何かを予感する
この喧 ....
「冷やし中華はじめました」、それは夏を大まかに括っていた、水色の一枚の暦のように、町中華の古びたガラス製の開き戸に貼られていた、その水色の張り紙を、店主のおっさんの手がゆっくりとひき剥がしてゆく、ぽっ .... 米米米米 米米米米
買いにいけども
米が無い 米が無い

米の棚にはインスタントラーメン
米の棚にはインスタントラーメン

米が無くても生きていけるけど
心の底辺に流れる不安
インス ....
帰らなくちゃあせるける
帰らなくちゃあせるける

することがあるのは
ありがたいことだ

そう言えるのは
今日地獄から戻れたから
景色が広いから

とりあえず帰る場所あるってよ
 ....
盆が過ぎ
盛りを越えず
しずくはおちない
八月

陽の下
きみよ

九回で終わると思うな
イレギュラーはつきもの

焼けた肩に仲間が触れる
口元にしずくがこぼれる
伝 ....
今は廃校になってしまった小学校のグラウンドに
ぼくら男子児童は立たされていた
50m走のタイムを計るのだと
体育の大森先生は号砲のピストルを
真夏の空へ向けて構えていた
過疎化の進んだ小学校 ....
海を小舟で渡る
あなたが自転車で
ゆっくりと追い越していく
どこに行くのかと声をかけると
海に行くのだと言う
ここが海だと告げるけれど
それでも海に行くのだと言う
わたしも急に海が見 ....
突然の雨に
傘を忘れたきみは
雨宿りのために
ショッピングモールに駆け込んで
びしょ濡れの髪を
ハンカチで拭いて
ひと息をつく
一昔前なら
夕立に降られた
気の毒だけど
何処か透き ....
暑い季節にはみな熱い手を持っているのに
それでもふと触れた手がひんやりとしていて
溶ける魔法を解かれた
永遠に溶けないやさしいこおり、みたいだった
つくつくぼうしが鳴き始めると
耳をそばだて ....
あれは小学2年の夏休みのことだった
隣の家の姉さまは
白地に花菖蒲の浴衣を纏って
細い躰を座敷に横たえ
静かに扇風機のぬるい風にあたっていた
ぼくは庭にあったシーソーに乗りたくて
姉さまの ....
お盆を過ぎると、
いつも風が少し涼しくなるのは、
多くの死者たちが来訪していた、
その磁場の名残なのか、
死んだカブト虫たちを裏庭の暗い土に埋めて、
その上にできるだけ細長い小石を立ててゆく ....
張り裂けた夏の青空の向こうから
ミンミンゼミの声がしている
エアコンの水滴が窓の外側に滴り落ちて
きっと外はまだ暑い

小さな町の病院の診察室で
まるで終わりの始まりのような説明を受けてい ....
ポエムちゃん、サヨナラ
汗ばんだからだでふたり抱きあった
昨日までの嘘は水に流して
今夜からは本は読まないで眠る

潔く、完璧な AI に譲ろう
思えば、想いはすべて映像だった
ことばは ....
津軽海峡をわたって、
北国のみなみに訪れた、
とても素敵な黒いトンボ、


それは本当に良いことなのか?
それとも良くないことなのか・・・、
以前よりもずっと暖かくなった地球、


 ....
ともだちが
家族を持った
ともだちが
家族を増やしたころ
また別のともだちが
家族を持ち
家族を増やした

ともだちは
ともだちと
そもそも
ともだちであったが
ともだちの家族 ....
時計 重なり
燃える 時計
開いては閉じる
空の草の目


声と空蝉
途切れ途切れに廻る世界
光っている
触れるものすべてが光っている


夜を動かそうとす ....
 満月を

 追うように走る

 夜の快速電車



 いとエモし



 おなかすいたから

 つぶあんぱん頬張りながら

 窓ガラスに映る

 ぼんやり景色を眺 ....
にわか雨は上がった。その暑さは雨のせいか比較的やわらいでいる。空はもうすっかりとあかるい夏の水色になって、住宅街はとてもおだやか。そんななんとなく緩慢になる午後に、いくつもの陰りがついた。とおくの方で .... まくらを持ってる
すべての音を吸い込むまくら
まくらとどこへでも行く
市場、裏道、廃ビル
寂しいとき抱きしめると暖かい
まくらが泣いてるときはぼくが撫でてあげる
それで朝まで抱きしめ続ける ....
鈴虫よ、
そのささやかに響きわたる、
きわめて細い、
澄んだ高音のさえずり、
そのガラス質のように薄い二枚の羽で、
涼しい夜をさらに涼しく研ぎ澄してゆくもの、
君は、まるでまだまだ音を出す ....
何回目かの朝がすぎて
何回目かの夏がきた
朝から犬が吠えていて
朝から蝉が鳴いていた
犬は吠え終わったけど
蝉は決して鳴き止まなかった
メロウさんは屋根の上
柔らかく微笑んでいる
生ぬ ....
父が亡くなったと知らせをもらって
実家に帰ると
和室に父は寝かされていた
三年ほど入院していた病院は
実家の斜め裏にあり
歩いて約三分の近さだったけれど
父は生きて一度も家に帰ることはなか ....
雪が降ってくる
どこまでも続きそうな猛暑の日

日々の熱を溜め込んだアスファルト
太陽で熱された屋根瓦の上で
小さな雪の結晶はあっけなく
蒸発して消えてしまう

しかしそれは少しずつ
 ....
サングラスを掛けない、
たとえ夏空の太陽がまばゆく輝く日だろうと、
たとえそんな夏の日々がもうとっくに過ぎ去っていたとしても、
わたしはいつまでも快晴の空を見上げている、
わたしはいつまでも季 ....
空の道を
持っている
鬼やんまは
幸いかな
幸いに気付く私も



夏は
短い

「秋風吹いて来たなあ」
八十数歳が言う
悪戯を刺した苺が波に沈み、
すると糸が穗先までピンと張った
弧を描くように竿が曲がり
命の鼓動が手元に ガツンと伝わる

竿を起こして夢を浮かせる
現実までは、あと数十センチだ
生きた夢 ....
いつものドトールで
アイスコーヒーを飲む 夏の午後
僕は熱でパンクした自転車を直した
静まる 通りは 盆休み


冷房の効いたテーブルで
スマホのニュースを僕は読む
そして ガムシロッ ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3433)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花火大会の最後の1分- 松岡宮自由詩824-8-31
おしり- rabbitfighte ...自由詩424-8-30
詩を食う人- アラガイ ...自由詩11+*24-8-29
夏の日に- 岡部淳太 ...自由詩1024-8-28
「冷やし中華_終わりました」- 本田憲嵩自由詩1224-8-27
米が無い- 自由詩5*24-8-25
帰らなくちゃ- 木葉 揺自由詩8+24-8-24
白球- 湯 煙自由詩7*24-8-23
Life_In_The_Fast_Lane- ちぇりこ ...自由詩1724-8-23
乗り換え- たもつ自由詩424-8-22
夕立- 花形新次自由詩224-8-21
夏のはな- そらの珊 ...自由詩10*24-8-21
想い出- レタス自由詩9*24-8-21
晩夏の鐘- 本田憲嵩自由詩1324-8-20
午後4時- 山人自由詩6*24-8-20
素敵な嘘- atsuchan69自由詩13*24-8-20
黒トンボ- 本田憲嵩自由詩724-8-18
留年中- 北村 守 ...自由詩324-8-18
白く漂う- 木立 悟自由詩724-8-17
夜の快速電車- おやすみ自由詩324-8-17
祭囃子- 本田憲嵩自由詩7*24-8-14
あっちむいてほい- 凪目自由詩324-8-14
ヴァイオリニスト・鈴虫- 本田憲嵩自由詩524-8-14
メロウさん- ちぇりこ ...自由詩1324-8-13
母のよこぐるま- そらの珊 ...自由詩10*24-8-13
薄氷の時代- ヒロセマ ...自由詩10*24-8-13
サンフラワー- 本田憲嵩自由詩724-8-13
※五行歌_二首「夏は_短い_命」- こしごえ自由詩10*24-8-12
苺と海- atsuchan69自由詩9*24-8-12
盆の通り- 番田 自由詩124-8-12

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