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何もない
やるべきことが何もない
ぼんやり庭を見ている
小学校入学前で
幼稚園に通っていないぼくは
兄たちが学校に行っていて
遊び相手がいなくて
やるべきことが何もない

ぼんやりし ....
ここに
ひとつの 針金があって
あなたの指は
それを
曲げようとする

針金は うねうねと まがって
あなたの指も うねうねと 曲がる

道を曲がっても
あなたを 見つけること ....
カップヌードルがのびるまで
あなたのこと考えてた
かなしいけどおなかがすくから
ズルズルと

涙がでちゃって
おなかがいっぱいなってこころがすっかすっかになって

日常はなんとなくすぎ ....
きみは
わたしのように怠惰ではないから
ひとりだけ
おとなになってしまった

きみに
あいたくてあいたくてあいたくて
なみだがでるけれど
かりそめに
いきるわたしは
きみの思い出に ....
夏休みが、
明日から休むから
よろしくね!
そういい残して風に乗り
青空の彼方へと飛んでいった

よろしくね!
と言われても
わたくし、天道虫としては
なにをどうすればいいのか
そ ....
患者相談室の看護師さんは
物品を受け取らない
公立病院だからね
規則上も実際もそれは厳しく守られている

けれどあまりにもいつも何でもないことを
どうしようもないことを
よしなしごともあ ....
ぼくの声を
受けとめて
返してくる
きみの息づかいが
ぼくの耳のカタツムリに届き
回転滑り台をおりて
胸にまでくると
安心する

迷うことがあると
きみに電話で話す
話すだけで何 ....
温かい営みの後で
身体が小刻みに震えていて
心を引き離そうとする
宙吊りにされたロマンティックな機械が
風ではない力によって
ゆらゆらと揺れている
もう時間が来たのだと
その時に思う
 ....
ちりとりのゴミを玄関の外に捨てると
蝉が羽化に失敗して 転がっている

またか
この時期 たまに見る
壁によじ登っては 落ちる 蝉 とんぼ

ぐちゃぐちゃに柔らかくて 体に触れない
死 ....
宵の静けさが
夏のためだけに
風鈴を鳴らすので


ひとり
耳を澄まし
感性を横書きする
画用紙いっぱいに水を塗り
そしてその水の乾かぬうちに

空を描き
雲を描き
僕を描く

風を描き
花を描き
君を描く

すべてのものの輪郭が
水に滲んで溶けあって

 ....
時計は午前1時
もう駄目かも知れなかった
この仕事は 僕を
苦しめるだけ


遠くに稼働する
工場の光
この生き方を選んだ
僕がいた
石ころひとつ置いてきた
あなたの庭に

あなたがいないあいだに
そっと

昨日もひとつ置いてきた

一昨日もひとつ置いてきた

その前の日も置いてきた

どこにでもある ....
何も知らない 僕 と
何も知らない 君 を
乗せた船 は 深夜
港を出る

世界は丸い とは
限らないので

行き着く先は
誰も
知らない
ピアノ弾くあなたの指を
私はじっと見つめている

ときに優しくときに激しく
流れるように囁くように
指は{ルビ水面=みなも}を
夜の水面をはじいて動く

私のためにだけ{ルビ一夜中 ....
歩いていました

水平線は見えません

とても見たかった水平線は
霧に隠れて 今日は いません

知っていました 本当は

ここは霧の浅瀬
いつもいつもけむっています

 ....
 おれの才能はただひとつ
 きみをほんとうに好き、と
 死んじまってからでも言えること。

玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋しながら光っているのはホタル。
奴が男でも女でもどうでもいい ....
今日も海に出かけた
遠くに 見ているものが
遠のいていくような風景の中で
一人 目を閉じていると
魚が跳ねた音がする
ぼくの才能は
ただ
ひとつ
きみを
ずっと
ほんとうに
好き

言えることだ
玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋運動をしている奴がいる
奴が男なのか女なのかは分からない
(ホタルは、男が光るんだけどな)
分からないそいつは
無意味ともおもえる腹筋運動を続けている
 ....
「どうしようもない」が「どうしようもない」に
くどくどいちゃもんをつける梅雨
も一人の「どうしようもない」は
冷蔵庫とクーラーを両手に従えて
濁流の中へとんでゆく。

「どうしようもないね ....
赤い雲が青空に溶けていく
さなぎの上に 初めて羽をひろげる鬼ヤンマ
透明な四枚の羽と 複眼に陽が射す
洗濯ものを 外に干す

水辺の近くに立つ 銀の洗濯棒が光を集める
風波をかぶる池の石  ....
嫌なことがふりかかると
時計仕掛けの人形のように
鳩尾のあたりに
現れるのは
何だろうか

黒い服を着て
蒼い顔をして
胸の中央に漏斗を置いて
彼は悲しみの液を注ぐ

注がれてぼ ....
今日、ふと気づいた事があります

空の色や雲の色 月の形に
文句をいう人はいないな、と

それは何故かと思考を巡らせてみれば
すぐに答えは見つかりました

長い間一緒にいすぎて
 ....
つまるところ
どこまで飛んでいけるか
それが
この夏の大いなる課題であって
個々人が
どう生きてゆこうが
知ったこっちゃねぇ
ということなのよねぇ、最近は、とくに。

じゃあサ
あ ....
むっくりと太った柴犬がのしのしやってくる
なんかその照りぐあいは
焼きたてのチョココロネのようで
ぎゅっと抱きしめたら
頭からぽろりととれて
チョコクリームがどっさりでてきそうだ

チョ ....
抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに

あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ

愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
死に行く体を抱えたまま

どこまで歩き続けるのだろう



青い乳房を抱えたころの私は

遠い昔

何を考えていたのか



励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
 ....
わたしがスイカを食べる
それが血液となり
まだ小さい
息子のご飯となる


不思議だ


息子は確かに
わたしのお腹の中にいて
わたしの作った卵から
生物の進化を経て
生まれ ....
ざっそうは
おしえられなくても
はえてくる

パンダのシンシンは
おしえられなくても
じゅにゅうする

ちのみごは
おしえられなくても
ちちをすう

わたしは
おしえられない ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
何もないのに- 殿岡秀秋自由詩412-8-15
針金- いてゆう自由詩112-8-14
かがみよかがみ、あたしは元気です- じじ自由詩20*12-8-12
そっと- 竹節一二 ...自由詩112-8-5
夏休みの「なつやすみ」- 草野大悟自由詩2*12-8-5
ポケットの中に- 小池房枝自由詩10*12-8-2
メールより電話がいい- 殿岡秀秋自由詩412-8-1
即興情熱- rabbitfighte ...自由詩312-7-30
どんでんがえ_し!- 砂木自由詩19*12-7-29
夏(ひとり)- かんな自由詩6*12-7-29
水絵- ルナク自由詩412-7-28
シャツ- 番田 自由詩312-7-28
石ころ- ルナク自由詩1012-7-27
船出- ルナク自由詩312-7-27
小夜曲- ルナク自由詩612-7-26
霧の浅瀬- ルナク自由詩512-7-26
ホタル、きみはもう真っ裸じゃないか- 草野大悟自由詩6*12-7-18
レインボーブリッジの下で- 番田 自由詩212-7-17
才能- 草野大悟自由詩2*12-7-16
骨折ホタル- 草野大悟自由詩3*12-7-16
夏だ!- 草野大悟自由詩2*12-7-15
光る影杖_- 砂木自由詩18*12-7-15
胸の番人- 殿岡秀秋自由詩712-7-15
恋文- 三奈自由詩20*12-7-15
枯れてゆく青空は- 草野大悟自由詩2*12-7-11
チョココロネ犬- 灰泥軽茶自由詩10*12-7-11
風が爽やかな夕刻- kauz ...自由詩13*12-7-10
人生はセンスとリズム感が必要だと思うの- 初代ドリ ...自由詩6*12-7-10
スイカ- 小原あき自由詩13*12-7-10
パンダのシンシン- 小原あき自由詩7*12-7-10

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