すべてのおすすめ
おーい、と言った
おーい、と返ってきた


そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた


それじゃ、意味ないです
お義父さん ....
アイスキャンデーを半分まで食べて
もういらないと感じた

激しい波の音がだんだん遠のいて
かわりに
飾り気のない雲がほそくたなびいてゆく
陸と船をつなぐ白いテープのように

別れ
の ....
だって だって
だって知ってますか
知らないですよ普通に

普通に考えて
わからないから

普通に考えてわからないなら
普通じゃなく考えたらいいって思ったんですけど

普通じゃない ....
手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた

森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ....
さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど

ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた

とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
結婚してから
一人で食べるご飯が
美味しくないのです


それはただ食べるだけで
一品だけのおかずみたいに
具のないみそ汁みたいに
ジャムもバターもついていない食パンみたいに
パサパ ....
夏の夕暮れ

散歩する僕を突き放すように
雲は遠く空を覆っている

沈んで行く太陽に照らされて
黄金色に光っている


あたりには
雨の匂いが満ちてきて
遠くから雷鳴が聞こえる
 ....
こういう場所に来ると
スクレロフォビィによく会う
スクレロフォビィが
いちばんいなさそうな場所なのにね
なぜか集まってるのは
スクレロフォビィばっかりだったりする

   *

私達 ....
あいしてる、
あいしてるよ

今日はいいたいんだ
いつもはことばにすると
びっくりするくらい
縮小されてしまうけど

ちょっとだけでもいいから
きみに見えれば
いいと思った
8月 ....
うすく流れる明け空に
寝返りをひとつ

隕石とか堕ちてこないだろうか
僕は僕の人生を
いいかげん
供養してあげたい

逃れようのない角度で
刺し込む朝は
強制ですか
それとも、任 ....
送り火みたいな花火をした
愛犬は鼻を火傷しそうになり
わたしたちは
少し寂しかった


お盆も終わって
仏様はみんな帰ったけど
納骨の済んでいない魂は
未だここに残っている


 ....
だいすきと言ってしまえば
それだけのただのことばに
なってしまうの


「その辺で待ってて」だたち
にその辺にあたしの場所を
つくって待ちます


にんげんはこんなに体のお
おき ....
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって

くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた

中学 ....
夕暮れの歩道橋から 
今日も街ゆく人々を、眺める。 

一人として同じ顔はないけれど 
無数につらなる足音に耳を澄ませば 
ぼんやりと 
誰もがのっぺらぼうの 
丸い顔に見え ....
忘れた景色のことは
もう、分からないから
私を追うのなら
出発は
最終列車がいい

戻るつもりのない時間帯に
その街を出てきたことだけは
今もまだ
覚えているから
どう ....
緩やかな助走から
蹴伸びする季節が
完成されたフォームで
越えてゆく
夏の高さ

背中に近いあたりの
肋骨を支えている

僅かな緑陰を選んで
少し歩いて
少しの水を飲む

* ....
記憶を
残す
出来るだけ
美しい形のものを
渡す
それが
なんなのか知ったのは
ずっと
後の話





いつか
死ぬことを
知らずにうまれ
しばらくは
その ....
体が鉛のよう 心に少しずつ重い時間がのしかかる
それでも
貴方と一緒に働いて 共に時間を過ごすことが
一番幸せなのです

心の中のちくりとした感覚は
貴方には幸せな家族がいるからでしょう
 ....
ただそのひとが
そのひとにおいてそのひとであることは
ときどき
とても難しいことらしくて

大勢が集まるところでは
草いきれむんむん
手のひらばかりのざわざわ森のようです

手招きや ....
歯が痛くて痛み止めを飲んだ
いつも飲みなれている市販の薬
しかし 全然きかない
夜中にあまりの痛さにとうとう
救急医療に電話をしてみる
ええ もっと強い薬を出すことはできます
ああ でも歯 ....
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
わける血のない石くれ
落ちるものは流れ
焼けたものは渇き
散ったものは滑り
登ったものは尽きる

かざした手からそっと
見続ける月の こうこうと湧く光り
だしてくれとどこかで
牙をむ ....
リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた


という夢をみた


 ....
電車でごじかんかかります
乗り換えはよんかいです

あんまり遠くに
いるもんだから
こっそりたくさん
泣きました

あんまりなんにも
わからないから
何度も途方に暮れました
嘘は ....
水の上の火
空の姿か
底の姿かわからぬまま
ひとり ほどける


風 息 原へ
去るを見る
砕けるを見る
散るを見る


傘をたたむ
遅い夜の色
ひとつやわ ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
八月の桟橋の上から夏を覗き込めば
青い空にはキラキラ、ゆらゆらと、
白い雲にはもこもこ、ムックリと、
緑の木々の枝葉にはニョキニョキ、ほんわかと季節の欠片達
そこらじゅうに浮かび上がり、
そこはか ....
ざあ〜けるんじゃねえ
遊ぶんじゃねえ
てめえらは
資本主義のアメリカめかけ日本に
どっぷりつかって
ちっぽけな日本語で観念的に
ただ遊んでいるだけじゃね〜か

結構
どこにゆく術も ....
毎日
大学病院前の
ひろいバス停で
猫背のひと

みどりはつよく
陽にあたってきみどり

おばあちゃんのズボンは
昔からサルエル

床のタイルのここは
どうして一枚だけ
はげ ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3664)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かべ- 小原あき自由詩12*09-9-3
惜夏- ふるる自由詩809-9-3
トス- 人 さわ ...自由詩109-8-31
蟻と森の微妙なスタンス- 草野大悟自由詩3*09-8-31
さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
割れ目- 草野大悟自由詩5*09-8-29
美味しいご飯- 小原あき自由詩5*09-8-27
夕立- kauz ...自由詩10*09-8-23
スクレロフォビィ- 若原光彦自由詩10*09-8-23
しあわせ- はちはち ...自由詩609-8-23
のりピー、一緒に逃げよう- 佐野権太自由詩10*09-8-21
繋がる- 小原あき自由詩9*09-8-21
むっつ_もうすぐはたちのうた- はちはち ...自由詩5*09-8-20
ないたよなか- はちはち ...自由詩7*09-8-19
丸、に尽いて。_- 服部 剛自由詩6*09-8-17
ワンダーラスト- 山中 烏 ...自由詩9*09-8-17
夏ゼロ- 佐野権太自由詩6*09-8-16
森は人に届く- 石田 圭 ...自由詩2409-8-13
仕事という名- 茉莉香自由詩209-8-12
自由詩な葉っぱ緑/手のひら森- 海里自由詩209-8-10
呪いと- 砂木自由詩5*09-8-9
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
じゃり- 砂木自由詩7*09-8-7
夏バテ- ゆるこ自由詩809-8-6
距離- はちはち ...自由詩13*09-8-6
すぎる水- 木立 悟自由詩809-8-5
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
8月4日/過呼吸に見舞われない為に- 遊佐自由詩6*09-8-4
焼き尽くす明日- 草野大悟自由詩309-8-3
大学病院前- はちはち ...自由詩9*09-8-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123