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見失う
三行の言葉
見失う


午後の光に
のばされる腕
花を
摘みとることなく摘みとる手


灯の上の灯の道
水の上にしかない陽とともに
水のたどりつくとこ ....
あいの里
しのつく秋の{ルビ雑木=ぞうもく}
湯ぎりのしずく
かじかむむねのめぐみよ

髪を結い
知らぬみちをぬけて
はにかむ街へ
いつか人とはぐれて
ふちにたたずむ
銀のあかりあ ....
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ....
  は
   なので
  しないでください


通りすがりの商店の
入り口の看板
赤い文字のところが脱色して
(何故たいてい赤なんだろう)
黒い文字だけが残った

「葉なので ....
『ころがるわ。』

みんなには内緒やけどな
うち、好きなひとおんねん
そう言って笑う
なぁ、なんで僕に言うたん
僕ほんまは君の事好きやねんで?


『ちゃうねん、あの、ちゃうねん』
 ....
あなたと
いつでも
たのしく
いれたら
包帯 が
巻かれた
そこから
光 が差し込むのならば
身体いっぱいに
包帯 を
巻いてやれ
もういいかい?
まだだよ
なんて二人して楽しかったね
だけど君に見つかったとき
言えなかったんだ
好きだって事
学生時代みたいに
遠くから眺めてそれだけで
僕ら幸せなのかな
走ってい ....
酔っ払って
海岸に
遠くの音
ひずみの向こう
波は立ったまま
立っている

寒いのは
恋人を連れていないから
あたたかい手を差し伸べる人を

遅くまで起きていても
誰も叱らない ....
ぎらぎらと 
眼の光る犬が 
飼い主に首輪をつながれ 
通りすぎた 

わたしもあんな眼で歩き 
いつも空から{ルビ観=み}ている飼い主が 
今日という日にそっと隠した 
見えない宝を ....
捨てられた便座の{ルビ蓋=ふた}が 
壁に寄りかかり 
{ルビ日向=ひなた}ぼっこしている 

日射しを白い身に浴びて 
なんだか 
とても幸せそうだ 
夜杖に狭間梳き
地より柔らかにうねりゆく朝もや

泊められていた火船
砥石の角をたち

白く月の望む腕に
かなえられて昇る
微笑むことを覚えた君の
行く先に、私はいますか
 
 
その瞳が
礫(つぶて)を落とす度に
私が泣き声をあげることを
君はきっと、知らない
 
鼓動が早まる度
消えることを望む私の ....
見上げた秋の夜空に昇る 
丸い月の下を 
千切れ雲は{ルビ掠=かす}めゆく 

光に浸した綿の身を 
何処かへ届けるように 

月明かりに照らされた 
十字路に立ち止まり 
マンホー ....
夜明け前
神々の気配が
冷えた大地をわたり
静かな{ルビ洞=うろ}に届けられると
指さした方角から
蒼い鼓動が、はじまる

やがて
優しい鋭さをもって
崇高な感謝があふれだすと
う ....
あまい痛みを伴う夕暮れ、
カーテンを閉め 鍵をかけた部屋にふたり
あなたはあたしに一言言った。

真っ赤に染まった耳、伏せたまつげ、
握りしめた拳、
離した くちびる を、ひらいて ....
やっぱり残業してから見舞いに行くと
二十歳の彼が仕事を続ける
おじいさんの入院で家族も忙しいのだろうが
今 自分が抜けたら仕事も大変だと見極めた
この二年近くで働き 大人になったなと思う

 ....
都会に迷い込んだタンポポの綿毛が
アスファルトの上で花を咲かせた

道行く人は忙しなく
誰もその存在に気付かない

それでもタンポポは咲いていた
人に踏まれても風に吹かれても  ....
幸運の女神は前髪しかないって
どんな髪型だ
女性として
いかがなものか

というのも今
詩のしっぽつかみ損ねた
また
行っちゃった

詩って
あの、その、あれなあれ、だから
タ ....
胸いっぱいの誉れのためにも
きこえないふりを
しなくてはならないが
よけいきこえてくるので
いたたまれなくなる

逃げ出しなんかしない
涙もださない
汗すらださない
靴底を地に押 ....
硝子の風が
きりりと秋の粒子で
二の腕あたりをすり抜け
寂しい、に似た冷たさを残して行く

野原は
囀りをやめて
そうっと十月の衣で包まれている

わたしは
それを秋とは呼べず
 ....
先週皮がめくれてた 
お爺さんのお尻の傷を 
トイレの時に確認したら 
するりときれいになっていた 

看護婦さんもやってきて 
「先週塗ったわぜりんが効いたのね 
 わぜりんは、いい奴 ....
窓際の椅子に座り
私は外の静けさに身を任せた
夜風はそっと心を撫でて
私を深い場所へといざなった

心の破片はすべて異なり
それはまるでジグソーパズルをはめていくような
また毛糸を編んで ....
今日は僕の家に泊まる?

「うーん・・・」立ち止まって考える

気を利かせた車が 僕たちの前で停まる

でも 考え込んだまま 止まったまま



車の運転手の不思議そうな顔

 ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
夏の名残を雨が洗うと
淡い鱗を光らせたさかなが
空を流れ
ひと雨ごとに秋を呟く


九月は
今日も透明を守って
焦燥のようだった熱や
乾いた葉脈を
ゆっくりと
冷ましながら潤ませ ....
水は 
どんな器でも 
形のままに入る 

わたしはいつも 
誰かの器に合わせず 
濁った水を 
入れすぎたり 
足りなかったり 

もしもわたしが透明ならば 
誰かの器にぴった ....
薄紙は
とても破れやすいから
私はいつでも
言いなりになる

ことばの数だけ
肌を重ねて

ほんとうの恋は
最初だけだと
いつのまに
私は気付く

あとは
薄くなぞるだけ
 ....
目の前にいる誰かを 
幸せにできぬ自分など 
無くなってしまえばいい 

わたしの消えたところに 
もっと優れた人が現れて 
そこは{ルビ日向=ひなた}になるだろう 
もちろん分かっていたの
もう、さようならなんだっていうことは
あんなに熱くはしゃいでいたのに
最近はすごくよそよそしいし
ねっとりしていた風も
そよそよ
蝉も鳴かなくなって

ほんとう ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3087)
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