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磨り硝子の夢のなかの
喫煙所で ぼうとしていた
鳩たちの群れる高円寺駅北口
ふっていない雪は うつくしく
心の端のほうで消し去られていく
さわってもいいけれど
そこにはないよ
僕の手にも
やせた胸にも
ズボンの下にも
さわってもいいけれど
つたえられない
書いたっていいけ ....
きいてね。
きいたこと、あってもね。
うるさいだろうけど、ね。
ねぇ、きいてね。
きいてね。
その耳たぶでね。
もっと奥のほう、
まごころ ....
もしもし、
春になって
やさしい色の花で
世界は染まっていったよ
せつないときには泣いてもいいかい
もしもし、
なんとなく今朝
中川家の漫才を ....
怒りがきみの総てをひたすとき
きみは一つなぎの皮膚だ
つま先から脳天まで体を奪われ
きみはただのペットボトルだ
わけもなく心が震え
泣くことさえで ....
すこし寒い朝と
すこし寒い夜と
あなたはそれでいいと
あなたは言うのでした
かなしみはどこにもないと
よろこびの逆はきっと
いつか色あせてし ....