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昨日と何も変わらない
今日が昨日の続きに過ぎないからか
しかし今日が明日に続いてくれるとは
限らない

時間の経過を知りたくて
時計を見る習慣
昨日吐いた息と
今日吸った息

遥か ....
本気になれない自分がいる
今風に表現するならマジになれない自分がいた

的が外れてしまうかも知れないけど
たとえば
逃げ場のないところに追い詰められても
自らの拳を振り上げて闘えない腰抜け ....
旅の人は足を止める
道は遥か地平迄伸びていく

旅の人は休息を必要とする
身も心もつかれ果てて埃にまみれていた

旅の人は道端の叢に倒れ込む
仰向けにねて見上げた空を鳥の群れが飛んでいく ....
若い女性のみずみずしい肢体が
老人の眼を焦がすんだ

見てはいけないのか
いやらしく見ていたら
汚ならしいのか

同じ位の年頃の娘が俺にはいるんだから
恥ずかしくないのかと
自分に言 ....
時間は止まらない
止めてから
後に戻せない

だから
後悔が生まれるんだ

時間はなくならない

人それぞれに与えられた時間が
日々目減りしてはいくけれど

足らない
足らな ....
ズボンの下にスカートの下に
ヒトは何でパンツを穿くんだ
そしてせっかく穿いたパンツを
何で脱ぐんだ

ズボンの下にスカートの下に
あるパーツは
そんなに特別なのか

そこは
凹凸の ....
小學校に上がるか上がらない頃でした
ある日の黄昏時
お須賀ばあちゃんは便所で倒れてしまいました
凄い音がしたので
孫の私が見に行くと
お須賀ばあちゃんは横倒しになっていて
小刻みに体が震え ....
いつか何処かで
人は誰でもその身体を無惨に千切られて
灰にされて
風に飛ばされる

そんな
ご不幸を
御愁傷さまですと
何度も見送ってきた
けれど

いつかはきっと
御愁傷さま ....
もし
地球が半分腐っていたとしても
残り半分まともなら
それはそれなりに
バランスは保たれて
朝はやってくるし
日は暮れるだろう

何の根拠もなしに
そう思ってしまう私は
心が千 ....
おにヤンマを捕まえて
その片方の足に糸をくくりつけて
飛ばした

それは
ほんの遊び心だった
子供の頃の

無邪気だったから
その残酷さに
何も気づかなかった

そうこうしてい ....
私じゃないもう一人の私が
私が眠る頃を見計らって枕元に現れる

私じゃないもう一人の
私の顔色はいつもわるくて
薬の袋を手に持っている

私じゃないもう一人の私は
薬の袋から錠剤を取り ....
背中にぜんまいがついている。それがすべてのヒトの動力源だから、必然とそれを回す力が必要になる。
果たしていつからそんな仕組みに変化したかは解らなくなっていて、それを追及する行為には死の罰則が待ってい ....
目を離した隙に
幼い子供は大人になってしまい
取り返しのつかない歳月は
アルバムの中に閉じられた

明日へとかかる橋の欄干に寄りかかって
遠くに見える昨日の夕陽は
泪に霞んでしまう

 ....
地球儀を回して世界一周し少年はもう老いてしまった

そっと咲く花より花壇のなかに咲き競いあいたい女でいたい

人混みの人の匂いを避けたくて空いた電車を待ち続けてる

肌に薔薇彫っているのに ....
むかし
私は反戦の詩ばかりを書いてました
他人の真似をして
だけど浅い心の底では
平和は水や空気と一緒でした

むかし
反戦詩人だった私も
今は救いようもなく歳を重ねてしまい
ただの ....
魂の脱け殻が落ちているらしい

日常のあちらこちらに

凡人は誰も気づかずにいるから
誰も気づけずにいるから
日常はいたって平穏だ

人は生きている間にも
魂の脱け殻になってしまうら ....
AB(なかほど)さんのこたきひろしさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
何も変わらない- こたきひ ...自由詩421-6-27
敗北者とか負け犬とか- こたきひ ...短歌721-1-10
旅の人は- こたきひ ...自由詩620-11-20
愚か者- こたきひ ...自由詩420-6-14
時間が足らない- こたきひ ...自由詩520-1-20
くだらない詩だけど- こたきひ ...自由詩420-1-11
死のオムニバス- こたきひ ...自由詩619-12-15
よみがえります- こたきひ ...自由詩619-11-20
仮定の連鎖- こたきひ ...自由詩419-11-11
美しいものが- こたきひ ...自由詩519-8-21
私じゃないもう一人の私が- こたきひ ...自由詩319-4-27
西の空に向かって- こたきひ ...自由詩618-12-23
やがて沈む夕陽に- こたきひ ...自由詩618-11-12
地球儀と地球- こたきひ ...短歌418-11-11
昔話とその後- こたきひ ...自由詩418-10-31
花は- こたきひ ...自由詩218-5-21

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