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夜空を切り裂く光が
万華鏡みたいに泣いて
涙も乾かないうちに
新しい顔をする

打ち上げられた花火を
こんな風に見ている君は
どこかへ行きたいのに
どこへも行けないまま
僕の夏に飛び ....
曲がり切れないカーブは
初恋の人の背中に似ていた

触れたくても逃げていく
それは風のように柔らかく
ほんのちょっとの憧れを
焦がしてしまった
胸の中に太陽がいる

私の瞳だけは
 ....
夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして

遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く

群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい

花火が街を照らす間に ....
寝息が包んでいた闇を抜けて
小さな呼吸は
始発電車よりも早かった

眩しいからなのか
朝を薄目で盗んで
それを混ぜるための
パレットが欲しくなる

乗せるものが無くても
軽くて透明 ....
二人でいつも
放課後を探した

教室のカーテン
裏から見える世界は半透明で
人が踊るには丁度良い

誰かが食べ残した
ドーナツの穴を潜り抜けて
知らない場所まで行こう

セーター ....
鳥かごみたいな
カバンの中に
大切な本を
持ち歩きたい

部屋の隅で
広げた世界を
丁寧に折り畳んだ

それはまるで
スカートの裾を
抑えるように
風の誘いを断った

カバ ....
失敗ばかりした
分析などしない
理由は幾つもあるから

その割れた風船を
腰に結んで
風を待っても
飛べるはずがない

この先
過去に戻れなくても
忘れ物はしたくない

だか ....
傷だらけで
言葉を掴んでも
その端っこで
手を切った

無数の星より
鋭い歯を持つ言葉たち
それを磨くため
時には光を受け入れる

詩に向かう時
いつも夜で
あって欲しい

 ....
夜と朝の間で
目を開ける

光と影が
折り紙のように
生まれる街で

美しいものを
見るたびに
何か返事を
したいと思った

僕なら声で
猫なら尻尾で

星をなぞりながら ....
三色ボールペンの
赤は忙しいから
青になりたい
黒は寂しいから
青になりたい

必要とされる日が
少しあれば良い

赤みたいに
強くはないし
黒みたいに
怖くはないし

涙 ....
もう心から 
笑える日は来ない

大切なものを
失くしてしまったから

それでも
朝が来れば
パンを焼き

その耳で
どこでもドアを作る

お腹なんて
空いていないのに
 ....
地面に落ちる葉っぱの全てが
前を向いたら
その日はやっぱり
秋なんだ
誰かの分まで
運命という風を
ひとりで受け止めて
爆発したから
スカートの裾が揺れた
どこかで
傘の骨みたいに ....
バレッタを留めた君の髪の毛が
よそ見をしながら遊んだ日
うなじの模様に惹かれたら
心にも同じアザができてた
痛くはないけど少し恥ずかしい
こんな気持ちのままじゃ帰れない
いつまで待てるだろ ....
和音の順番で開く身体が
ほつれた傷口を差し出す時は
ウサギの林檎が心臓になる
抑えきれない声が震えるほど
耳を揃えて蘇る気持ちを
足したり引いたりしながら育ち
出口へと導いてくれた
夜明 ....
叶わなかった人を呼ぶ名前に
瞼を腫らす涙が
膨らんだ蕾のような思いを
逆さまにしたままぶら下がってる
まつ毛の上の蜃気楼に
擦り抜けてしまう人の身体を
いつかは触れて覚えていたいよ
永遠 ....
脱いだサンダルが戻って来る
さっき蹴飛ばした光のように
潮の道連れをピンクに照らし 
夏の端っこを避けて歩いても
トングが切れて指が挟めずに
サンダルの分かれ道で止まると
初恋みたいな伝票 ....
真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよな ....
呼吸の出口を塞ごうとした

その光でもあの背中でも

届かなかったと悔やむ間もなく

踵が地面を嫌がっている

誰かのリュックで飛べるほど軽い
夢を抱えても笑わないでね

次のペ ....
少し長めのマフラーを
砂漠の上で
引きずり汚した

誰かの踵だったかも
知れない

何かの予兆なのかも
知れない

ぐるりと見渡す
景色の中に

あなたを置いて
行ってもい ....
手を伸ばす
飛んでいった風船が
割れる場所で

破片を集める
誰かの持ち物
検査するように

目に見えるものが
全て輝いた
落ち葉が重なる
黄金の街で

抱きしめたいな
地 ....
何かを失くした
そう思った時
吹き抜ける風は
自由で良いな

押していくだけの
背中を眺めて
明日は休もう

季節の区切りが
心を人にする

穏やかな朝も
荒れ狂う夜も
立 ....
歩いて来た
砂浜に落とした
貝殻のベッドが
受け止めるもの

薄い体に
透ける光の道
星の嘆きや叫びを
映し出す

心のバリアを
外した時に
初めて輝く
命の呪文

人が ....
頭の上に
王冠を乗せる
例えそれが
幻だとしても

春の日向を
掴めるだけでもう
靴紐の長さが
短くなる

旅人の靴が
動き出すまで
たくさんの爪が
剥がれるように

桜 ....
髪の毛の中に光を通す
黄金の束が揺れる稲のよう

頂上に黒い影が伸びても
この道で変わると決めた心は

本音を伝えるための声を抱き
誰か私を摘んでくれないか

唇を押し当てる風のよう ....
クロワッサンの
生地を丸める時

過去と未来を
決めなきゃならない

左に置き忘れた
約束は
右へ向かってく
希望の尻尾と

同じ味なのに
心が違う

クロワッサンの
生 ....
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いは ....
AB(なかほど)さんのミナト 螢さんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君色花火- ミナト ...自由詩423-12-30
真白- ミナト ...自由詩4*23-12-23
車輪の詩- ミナト ...自由詩6*23-7-5
ブルーアワー- ミナト ...自由詩3*23-6-21
アフタースクール- ミナト ...自由詩623-3-13
カバンの詩- ミナト ...自由詩923-2-24
これから- ミナト ...自由詩423-2-17
推敲- ミナト ...自由詩5*23-2-8
evergreen- ミナト ...自由詩423-1-28
青になりたい- ミナト ...自由詩423-1-9
百年先の孤独- ミナト ...自由詩222-12-24
Autumn- ミナト ...自由詩320-11-19
恋愛的瞬間- ミナト ...自由詩3*20-1-27
Intro- ミナト ...自由詩320-1-23
明日の行方- ミナト ...自由詩120-1-22
潮騒- ミナト ...自由詩420-1-15
wasteland- ミナト ...自由詩319-12-24
明日- ミナト ...自由詩3*19-11-26
panorama- ミナト ...自由詩319-11-7
成長- ミナト ...自由詩119-8-7
風の人- ミナト ...自由詩219-4-12
プラネタリウム- ミナト ...自由詩219-4-9
開花- ミナト ...自由詩519-3-26
メッシュ- ミナト ...自由詩2*18-11-27
- ミナト ...自由詩318-10-16
ララバイバイ- ミナト ...自由詩318-2-27

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