アルルカン
umineko

自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない

アルルカン
存在するだけで
笑ってくれるそんな場所なら
私は
いつまでそこに立つ

いまや
私そのものが
風前の灯で

まして
私は集めた木の実を
全部ぜんぶ平らげた

アルルカン
おかしいでしょ?
我慢比べが私の流儀
生きていくのに

苦しいほうへ
苦しいほうへと
いつでも翼を傾ける

さあ
また冬がくる

思い出を
胸に満たして
私は深く沈んでいく

薄らいでいく意識の中で
私は
あなたを思い出す

元気だよね
たぶん


こんなにくるしいよ
 
 
 



自由詩 アルルカン Copyright umineko 2006-12-20 23:13:38
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