最後の雫
アマル・シャタカ

私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
紙面に刻み付けるほどの価値もないのかもしれない
あなたの書く文字が美しくて
それがあなたの愛の美しさだというのなら
きっと私のものは
ただのガラクタなのだろう
もう愛なんてものは私には遠すぎて
夜空の星を見つめて涙することよりも
難しくなってしまった
祈るようにそれを欲しても
かえって淋しさが増して
耐え難き心の震えが
透き通る音色を響かせるだけ
静かに響く希求それは
悲しみであり孤独であり
愛という弦を持たない私の
いびつな旋律
もはや
誰の心を震わせたかったのかということすら
忘れ果て途方に暮れる
沈む夕日も流れる星も教えてはくれない
あなたが誰であるのかどこにいるのか
あるいはこの世界にはいないのかということさえも


自由詩 最後の雫 Copyright アマル・シャタカ 2006-12-20 22:18:15
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