不揃いな足音は鳩 鳩 鳩の
何かを象徴して下さることを願った赤い皴の寄る足でした
逸らした塞いだ目に耳に染み付いた 赤の皴 皴 皴に
自らの底面の砂利を明け渡す為ベンチの上面へ足を抱え上 ....
紅色に蕾んだハナミズキの予感の
爆ぜるように的中した枝の 昼間の春の
染み込んだ雲は少しも耐えたりしないので
自在に 夜は春を濃くして暮れ


紅を翳らせてゆく 通りの並木の直立の ....
目的地を探して
彷徨う心の軌跡は
直進し
蛇行し
迂回する

高い山の頂上を
目指すルートを探しているなら
地図を調べればいい
かつて登った者に尋ねてもいい
頂上の
その一点が
 ....
 
 急患で呼び出される医師      の妻

 制服を着たままたしなめるパイロット     の妻

 いつも勘でつくってんの ....
愛を繰りだす窓際の寝室
撫で、掴み、引き押しながら
おそ過ぎた朝食を悔やむ
みじかくも仄かな一日は

濯いたての匂いが饐えてゆく
掌に背骨は山脈のように
つっぷした表情を、時に苦悶させ
 ....
●はじめに●

はじめに すべからく
大きなぬいぐるみを抱いた
可愛いコアセルベートに人生の苦味を少々
タブラ・ラサ
タブラの遠雷のリズム
クレシェンド クレシェンド
地平線を つ ....
手に触れる花からはじまる
円筒形の歴史があり
空と目の間でまわっている



音が音を奏でている
こすれあう音
すれちがう音



変わりつづけるかたちの夜
とどめおけ ....
鳴きちる鳥の満ちる朝に形が満ち
形を得た形たちを再び濁らせゆくのは
千切れけぶる花の煙


それは なれの果てではなく
気が遠くなるほど緩やかな横溢
浮かされ翻弄されているのは
 ....
曇天とは無関係に翳った夢の後
ぎゅっと
その翳り残るこめかみを圧する
スピーカーからの果汁


光みたいな酸味、沁み
やっとのことで
鈍すぎた朝に気がついたのは
昼に ....
春の電撃作戦。開始。
街のいたるところで僕らは耳に手をあてる
どかん
それは小さな破裂
作戦が始まった合図だ、ほら
そしてまた、どかん
コンビニで働くあの娘、最近きれいになったね
と ....
その刹那
滲んだ夜景の濡れかたが
酷く美しかったので
そのガラス越しに 
くちづけてみました

落ちて逝く様を
見られたくなかった
と言うのが事実でありますし
本当はどうでも ....
ばかみたいに・・・
ううん
ばかでもいいや
まちがってても・・・いいや

きみを
しんじるんだ
嬉々として初夏の陽気を真似てまで我が玉肌を見たいか春よ 光のなかで光を引きずる
あちこち折れた羽のように


増えては
増えては 軽くなる
はばたきに似た歩みの音


灰のにおい
羽のにおい
いつのまにかひとりの道
鈴の音
陽 ....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず

気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず

子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
うち寄せる 悲しみは
涙となりて
泡となりて
海へ返ってゆくだろう

舞い上がる喜びは
微笑となりて
白雲となりて
空へ返ってゆくだろう
気がついて ふり返れば
桜はもうなく
最後の花びら {ルビ一枚=ひとひら}
ひらり ひらり
風に流れてく

春がいってしまう
つかまえようとした
この手をすり抜けて
春はいってしまう
君さえ幸せなら
泡となって消えてもいい
君さえ幸せなら
泡となって消えてしまおう
なんだか
おなかがへった
ふつかも固形物をのみこんでいないから
あたりまえかもしれない
歯をみがくのがめんどくさいので
みずばかり飲んでいる
ときおりおかゆさんを食し
うがいだけですます ....
ずっとそこで迷っていて
お願い

指先に力のこもらない日は、
いつも頭を抱え込むようにしていなさい、
すぐに 誰かが助けてくれる。
そんな風に言ったのは誰だった?
迷っているのは 今 ....
肉体を支えるものが骨であるならば
空を支えている骨は人の想念である
人が空を想うかぎり空は空であり続け
けして空は空から落ちてくることはない
つまりそれは
人が人であり続けることと同 ....
自らを喰み赤子になる
自らを喰み赤子になる
終わりなく届かぬひとつの舞
くりかえすことなくくりかえす
くりかえすことなくくりかえす



ずっとそこにあるものだから
じっ ....
1.

今日から失業者ですわコラ。知能程度の低い友人どもはねちっこく解雇解雇と書き立て
ますが、私が会社を首にしたのですよコノヤロウ。
日本国をアジアにするべく完全失業率のアップに貢献したのだ ....
楽しいな楽しいな 浮かれきって
すっかりアタマいかれて
めちゃめちゃに気分がいいぞ
身にも心にも花が咲き乱れて
へーい 公衆トイレへ私服に着替えに行く少女たち
へーい 車道にウンコすわりして ....
この高さから
とびおりたら うすい
皮膚はやぶれ もろい
肉はとびちるだろう
目をつぶって ほんのにさんぽ
前にすすめば それでおわり
わたしのくるしみは はたから見れば
ささいなことだ ....
あなたにとって
私はいい女かなあ

君にとって
私はいい母親かなあ

彼らにとって
私はいい娘かなあ

どこをとっても
ポンコツな気がする

いつか
最後の日に
つくづくポ ....
何もない手に
白が降りて
名前を呼んだ
もくれんよ
もくれんよ


微笑む間もなく
雨は来て
空を伝い
午後を撒いた


灰の鱗
一人歩きの傘
午後の陽の行 ....
花に水をあげている君を見て
ああ、じょうろのまま一生を終わるのも悪くないな
と思ったのは、もう
うつらうつら
していたからなんだろう

背中の取っ手から
ひんやりとした手の温もり ....
「羽の無い天使」



高架下に羽の無い天使が立っていた。
そこで住んでいる風だった。



羽の無い天使
と目が合うと
―わたしは人間です―
とわざわざ言った
のがチャンチ ....
良いものは
良いものだろう
良いからな

ズッタずたダズン

コーヒーの夜

カモン

ぺけぺけは
ぺけまる
ぺけ印

ズッタずたダズン

それが無料なら
どうなって ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
偏光病- A道化自由詩504-4-19
ハナミズキ通りの夜- A道化自由詩304-4-19
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横溢過程- A道化自由詩604-4-15
レモン- A道化自由詩504-4-15
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ソウなんです- みつべえ自由詩404-4-10
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「羽の無い天使」- たけ い ...自由詩1404-4-8
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