圧縮繊維 の雲
を 引っ掻こうとするも果たせぬ細枝 細り
凝り固まったアスファルトから続く
彫刻的な彫刻的な陰影まみれ の樹皮には
纏足をほどく糸口が ありません 


何か ....
雨上がりが
夕暮れに間に合ってしまい
その為に見てしまうもの、を
見ていました


結局は
全て冷えゆくというのに
明るみに出てしまったショベルカー、の関節
轟き続ける工場からた ....
まばゆさの
明かり障子 前にして
あらゆる形状の輪郭は 
努めて 溶け
まばゆさの内にあり 薄く 美しい水墨のようで
それでいて 
あらゆる形状は 悲しかった


思わせ振り ....
起きたら
三島由紀夫だった

下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか

会ったことないのに懐かしむ

せっかくだから ....
ひとり ひらく 夕暮れの手のひら
灰色の高みの
氷のような雲から
午後を
午後を と
つぶやくもの


ゆくえ知れぬその手に
裂けた花をのせれば
はじまりはよみが ....
まなじりにひらく羽
空の水をとおる
半透明の光を見つめる
はばたきのなか まばたきのなか
ひとえ ふたえ
瞳は空と話しはじめる


白い終わりの木々に囲まれ
道の無い ....
天気雨が終わり
朝が降る
花の頭の魚が
光の首の鳥が
幾つもの頭の獣が
何匹も空へ昇ってゆく
海のなかのふたつの木
冬の終わりとはじまりのように
降りそそぐ朝のなか ....
水たまりの底には
うすく泥を着た羽とガラスが
凍った影のように並んでいた


鴉と鴎の鍵盤が
雀と鳩の木琴に
雨の降るなか
嫉妬していた


たくさんの
言葉のサ ....
足のないネクタイは
人の首にぶらさがって移動する
それも不便だろう
足をつけてあげると
嬉しそうに部屋をかけまわり始めた
帰ってきたら
スキップの仕方を教えてやらねば
今日も足のつい ....
土と風の間を
蝋燭の火が流れてゆく
緑の夕方を
横たわるひとりの子の上を
枝の影は伸び
透きとおり 重なり
森のなかの道を指さす


雲が雲を吸い
空を明るくに ....
疲れたら 死ねばいい

そんなカッコイイこと ドラマは連載した

みせつけの ときめきを だきしめて

無言電話にこたえよう

見えない世界には みえすぎた者がいる

あぁ ....
砂漠へ行きます
では
私の写真ではなく
水を持っていってください水を

これからは いえ昔から
これからも
私たちは ひとりです

むこうは暑いそうなので
手に汗をかいて
指輪を ....
悲しい歌がひとつ終わり
静けさが喜びのようにやってきて
ふたたびはじまる悲しさに微笑む
雨の花に空は映り
空には雨の地が泳ぐ



水の歌が降り
歌の水が降り
鳥 ....
私はポツンだ
宇宙のポツンだ
名も無く朽ち果てていく
歴史のポツンだ

それでも大地に立ち
呼吸をし
飯を喰らい
排泄し続ける

この私という存在
どうしたんだろ?
やる気が出ない
意味なく悲しい

子供の頃
理由なんかなくても
元気になった

夕方の公園でブランコこいで
エノキの樹が
遠ざかったり近づいたり

大きくなっ ....
寄りかかれる温かいものが現れると

みんな幸せになるらしいのに

不安が増殖していく

欲しい言葉がもらえると

みんな嬉しくてドキドキするらしいのに

寂しくて堪らなくなる

 ....
散る空があり 重なって
地にひとつの花を描いた
子供がたくさんの光を飛び越えていった
声の飛沫はらせんに昇り
かがやきとかがやきとかがやきの差異が
手をつなぎ かすかな羽 ....
拡声器の夢が
拡声器の子守歌に背負われ
揺れている


道から道へ
原から原へ
静かに理想は移動してゆく


堂々巡りの内の人よ
たどりつかないは
たどりつき ....
花を負う花が雀になり
鴉にやさしくついばまれている
音は聞かれる間もなく火となって
水だけを求めて落ちてゆく
別の音が別の音を得て空に生まれ
二羽の鳥の背の上から
川に沈 ....
わたしはよく
一度にたくさんのことをやりすぎるので
なんもかんも中途はんぱになってしまいます
なにせ不器用なものですから
今日も
はみがきをしながら
テレビをみて
ラジオをきき
時報を ....
分かれた空がさらに分かれ
水のなかの葉をすぎてゆく
音は動き 季節は動く
ほどけては鳴る遠い金
映るすべてに傾く空を
青はころがり
かがやいてゆく



陽は落ち ....
白 灰 午後 虹
放られたままに響く冬
窓に映る野を馳せる
手のなかの声 粒の声
まわる色 重なる色
水に濡れた小さな神話の
終わりとはじまり


陽から降りつづ ....
川の水と
海の水が
からだのなかで
縞模様に重なり
相容れるようでいて
相容れることのない
ふたつの双葉になってゆく



ゆらめく二枚の絵の前に立ち
ゆらめく水から来 ....
ふたつの瞳
ひとつの鍵盤
さざ波のように混じる音
静かに言葉を連れてゆく音


通り過ぎる会話と
通り過ぎる雨に冷やされ
白くつづく午後の道


人の声は昇り 人の声は去る
 ....
 カタコンブ片


地下墓地の奥に見つかった
女体がひとつ
乾き切ったほむらの形相で
蕩けた口の大きさで
己の生死を問うている

造物主に
世紀を越える時
女もこどもも兵士も一様 ....
たくさんの雀が
それぞれの空を持ち
わたしの内をはばたいている



淡い羽が 喉を昇り
外に出て 腕に乗り
別の色の 空へ帰る

繰り返す



今ま ....
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか

と ....
雑音の雲の子守歌
雪を蹴り 光る
雪を蹴り 光る
凍ることのない遠い音


夜には優しい二本の手首
朝には見えない起伏を照らす
起伏のひとつであるわたし
片方の目 ....
街に新しい色が来て
赤はみんないなくなる
空の鳥は銀になり
小さな家を埋めたので
原の鳥はただ一度だけ
冬へ昇る階段になり
原を行き来する足跡に
雲と羽を散らしながら
空の鳥 ....
そんなひまがあったら
     窓を開けて月に吠えます
そんなひまがあったら
     空をつかみ鳥になります
そんなひまがあったら
     雲をちぎり雨を描きます
そ ....
砂木さんのおすすめリスト(5632)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の纏足- A道化自由詩304-1-5
時刻通り- A道化自由詩304-1-5
水墨姿- A道化自由詩604-1-5
服と裸- 山内緋呂 ...自由詩35*04-1-5
降り来る言葉- 木立 悟自由詩304-1-4
降り来る言葉_Ⅱ- 木立 悟自由詩204-1-4
降り来る言葉_Ⅲ- 木立 悟自由詩404-1-3
とおり雨の月- 木立 悟未詩・独白104-1-3
ネクタイ- たもつ自由詩904-1-2
降り来る言葉_Ⅳ- 木立 悟自由詩204-1-2
かがみのあじ- あいこ自由詩204-1-1
独房独居許可局- 山内緋呂 ...自由詩10*04-1-1
降り来る言葉_Ⅴ- 木立 悟自由詩403-12-31
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途切れた電話- 暗闇れも ...自由詩4*03-12-31
降り来る言葉_Ⅵ- 木立 悟自由詩303-12-30
ノート(空へ)- 木立 悟未詩・独白203-12-30
降り来る言葉_Ⅶ- 木立 悟自由詩303-12-29
ふかづめ- かなりや自由詩403-12-29
降り来る言葉_Ⅸ- 木立 悟自由詩303-12-27
降り来る言葉_Ⅹ- 木立 悟自由詩503-12-26
ノート(鉄叉路)- 木立 悟未詩・独白603-12-23
ノート(たたずむ瞳_Ⅱ)- 木立 悟未詩・独白103-12-21
カタコンブ片- 折釘自由詩403-12-19
ノート(雀)- 木立 悟未詩・独白403-12-18
きみに- 竹節一二 ...自由詩803-12-18
ノート(夜火)- 木立 悟未詩・独白403-12-17
ノート(冬の目_Ⅲ)- 木立 悟未詩・独白203-12-16
ノート(ひま)- 木立 悟未詩・独白403-12-14

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