青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
遠い昔の縄文の
汚物の塚を保存する
歴史保存の尊さか
ヒマラヤ杉に隠された
世界規模の気候変動
遮光土器は本当に
差し込む闇が横一線



土塊(つちくれ)の中から捻り(ひねり)出 ....
あまり覚えていない友達のことなど、私はいつも忘れた。私は自由でいたかったし、時の流れをいつも感じていたかった。単純肉体労働など、嫌気が差してやる気などおこらなかった。それだけは私が私であることの選 .... べつだん躊躇ったりすることもなく
無造作に引きちぎった胸元のボタンを手渡してくれた

「ありがとう」

「礼なんていらないよ
こうするものらしいしさ」

恥じらいをみせれくれれば可愛い ....
ない花の
ない花言葉
曇と光に
隔てられる朝


あなたには誰もおらず
聞き耳をたて
鼓動はひとつ
あなたしか あなたにはおらず


雨の羽虫
水に映らな ....
朝からチョークで
線を引いていた
家にチョークで
線を引いていた
夜に引いた線が
触れられたり踏まれたりして
薄く消えかかっていたからだった
ぴょんと飛び越えたり
軽く跨いだりして ....
学生のころ帰省の旅費を稼ぐため、廃材の釘抜きのアルバイトをしたことがある。
真夏の炎天下で一日中、バールやペンチを使って材木の釘を抜く。ただそれだけの単調な作業だった。

毎日、早稲田から荒川行 ....
すこしずつ失いかけている
じぶんのもの
だれかのもの
時間
神経
ほね

すり減らし、こそぎ落とし
さいごには糸になる
糸くずで
とんでいく
どうとでもかまわない


何 ....
死期を悟ったと言って
父は仕事を辞めた
これからは好きなことだけして暮らすぞと言って
山奥の民家を買い
池と鶏舎つきだぞと笑った
週末に会いに行くと
家の改修を手伝わされた
鳥の世話も鍬 ....
放射能浴びて死のうかのう
農家と漁師が呟いている
農家も酪農家も
放射能で死ぬ前に
自ら命を絶った
あの地震生き抜いて
死んだ
あんなにも抱き合い
命をも
抱き合い
優しさ ....
急いでって君の手をとって
駅の階段を駆け上る
発車のベルは鳴り止まない
このままこの階段で
いつか波音を聴きながら二人で眺めた丸い月まで
登って行くことは出来ないだろうか



お別 ....
好みの映画と心から感動する映画とは違う。
見たい映画といつ見たくなってもいいように、いつまでもそばに置いておきたい映画とは違う。
けれど、ボクにとってそれらをすべて凌駕するのが「メリー・ポピンズ」 ....
受精で
創造されたもの

壁のない部屋が荒れ狂う大宇宙のはるか彼方を漂っていた

巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨 巨巨 あ 巨巨巨

巨大なたたずまいが四億の夜を硬化 ....
力を信じる人
仲間を信じる人
明日を信じる人

僕達は
大きな葉っぱの上に
偶然落ちてきた
震える水玉

金を信じる人
言葉を信じる人
目に見えないものを信じる人

風が ....
あなたではない、友達がいます。
そんな当たり前のことを口にすると、彼は手の平でわたしを見るかのようにそっと近づけて、近づけた手の平をそっと引っ込めました。誰でもそんなことを言われたら、さみしくな ....
蹴っ飛ばすには丁度良い間合いだと思うと
ふいにジェットバスが画で思い浮かんで我に返って
蹴っ飛ばすのは南無阿弥陀仏の意味を調べてからにしようと考えた

部屋を振り返ると
小日向さんのようだと ....
縦に裂く指のひとつの行方には夕暮れのみの魚よこたわる



一歩めで柱二歩めで廊下燃し三歩で天地の境またぎゆく



「まとも」とは何を指すのかわからずにここまでは ....
曇も空も
濁りの水色
髪も 笑みも
午後も 火も


うねり 夕方
浪と夕方
音を窓から放つ鍵
水色の ひとつの指


背骨 階段
背骨 階段
一瞬消えかけ ....
トラックが
女の子を後輪で
柔らかく轢いていくのを
交差点にいる
私たちは
あちこちにある
空のせいにしようと
縫うように歩くのだ
信号を見失って
瞬きを繰り返す
そのまま目を ....
働きもしないのに
飯を食うのは卑しいだろうと
箸を持つことが出来ない
胃袋の中身が空であっても
そこには模倣する
数々の碑が立ち並ぶ
体ごと全部閉じ込めて
おくべきだったと今も念 ....
さあ、季節感
完全に無視しつつ
歌いましょう
サンタクロース イズ カミング トゥー タウン

ねえ、あなたには見えるでしょう
青空に降る雪が
サンタクロース イズ カミング トゥー タ ....
一、
君はすでにその時、落としていたんだよ、君の、愛ってやつを。店員は私の顔を覗き込んで、少しいらいらして言った。私と店員はごみ箱に落とした万年筆を、閉店後に探さなければならなかった。私の愛 ....
今年初めての茄子が採れたので
お義父さんが好きだった
茄子味噌炒めを作ってみました

だけど、いつまでも残っています
冷蔵庫には
茄子一本分の茄子味噌炒めが
ぽつん、と

美味しくな ....
乾いた草が舌の上を這い
取り出せずに残ったものが
息を潜めてうずくまる
理解している
彼らはやがてそこで死ぬ

指先にこの身体を切り開くちからがあったなら
腐敗を免れたかもしれな ....
ひとさし指が青く
午後に挿される
最初に想い出し
最初に忘れるもの


夜に響く手と
真夜中に響く手との差異
進み去る方へ縮む手の群れ
闇の近くに輪を描く

 ....
かたく包まれたものを見ている
濡らすたびにかたくなり
ほぐしたくてもほぐせないほど
ぴたりとはりつき 包んでいる


水の音がする
さかさまの
水の音がする
もと ....
鍋に牛乳を注ぎ
砂糖を適当に入れて
冷えた状態で
とりあえず木ヘラでかき混ぜる。
鍋底はザラザラし
固体の砂糖をすり潰してるようで
なんか悪い気がしてくる。
ザラザラ感が薄まって ....
沖縄出身らしいコンビの片割れ
何言ってるのか聞きづらいんですけど

それとは違うんだよね




前を向くってさ

結局のところ、そう言うことなんだと思う

しつこいぐらい諦 ....
鼓動は通り
鼓動に還る
夜は
そこに無いように在る


夜の坂を下り
振り返る
夜を作るもの
何もなさを照らす


黄金と黒の
二重の円のなかで
せめぎ ....
差していたビニール傘には
雨が滴となって付いていて
細く包めるときに
水となって手に拡がり付いた。
とりあえずズボンの生地で拭ったら
沁み跡として残った。
湿気を帯びた空気の中
黒髪で太 ....
砂木さんのおすすめリスト(5632)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青らむ、- 石瀬琳々自由詩30*11-7-7
土塊(つちくれ)ー縄文3ー- ……とあ ...自由詩911-7-6
景色のどこかで思うこと- 番田 自由詩311-7-5
第二ボタンのひと- 恋月 ぴ ...自由詩2011-7-4
ひとり_ひびき- 木立 悟自由詩411-7-4
チョーク- 長押 新自由詩4*11-7-4
釘を抜く- yo-yo自由詩17*11-7-4
110704- 唐草フウ自由詩7*11-7-4
自分の命- mizunomadoka自由詩811-7-3
座る- 長押 新自由詩4*11-7-3
こいし- 村上 和自由詩311-7-2
メリー・ポピンズ- 乾 加津 ...散文(批評 ...5+*11-7-2
創世記_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩7*11-7-2
よろめく水玉- nonya自由詩12*11-7-2
木々の家々- 長押 新自由詩4*11-6-30
このやろー- 村上 和自由詩311-6-30
水無月粒- 木立 悟短歌2+11-6-29
ひとり_うつわ- 木立 悟自由詩311-6-29
クラクション- 長押 新自由詩2*11-6-29
少女でなく女- 長押 新自由詩4*11-6-27
サンタが街にやってくる_2011年夏- 花形新次自由詩1*11-6-26
レシートと店員- 長押 新自由詩4*11-6-24
茄子味噌炒め- 小原あき自由詩12*11-6-24
残滓- ゆえ自由詩3*11-6-24
ひとつ_うつろい_Ⅸ- 木立 悟自由詩211-6-23
ノート(濡らし_濡らしても)- 木立 悟自由詩411-6-23
ホットミルク- 電灯虫自由詩9*11-6-21
しやがれのひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-6-20
ひとつ_うつろい_Ⅷ- 木立 悟自由詩311-6-19
隣の雨- 電灯虫自由詩7*11-6-19

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