華やかな街が
  あなたの眼のなかで壊れていく
  そのなかでだけ それは 死なされていく
  小さく硬いなにかが振り回されている
  大きく脆いなにかが燃やされている
  咲き ....
億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
止まぬ言葉が
ちりぢりに降り
器からこぼれ
鳴りつづけている


瞳の痛みが
舌を浮かし
別の舌をもとめさせる
細く小さく
なぞるように


厚い泡が水面に浮 ....
そんなに力を入れなくとも
自然につむればいいのだから
おまえはおまえの片目くらいは
ちゃんと面倒みなきゃならない
病みながら旅する道にたんぼぽ咲いている ふたたびが
ふたたびをくりかえし
起こる風が
花を揺らす


ふと 指が
虫の羽の陰をすぎる
そのあいだは
切り落とされたように感覚が無い


季節を剥がし ....
街を知らず
けだものを知らず
街という名の
けだものと交わる



汚されているのではなく
汚しているのだ
尾の根元まで
いま
こうしているあいだにも


 ....
下を向いて
話していた時の顔が
他人のような顔に思えて
それが辛いのに その時は笑っていた
笑ったことが一番辛かった

日々 からっぽになっていく
なぜかそんなふうに感じている

か ....
ノアの方舟に穴あけている 雨から出て不味いタバコの煙 ほんの少しの
夜のふくらみ
匂いの粉が
ふちどるかたち


奥に向かい
手をひらく
ひとつは土に
ひとつは空に


夜のうろこ
夜をすぎ
行方はひかり
 ....
髪を梳く花の吹雪に笑む子かな



廃屋をあれは星だと笑む子かな



降る揺れる消える花びら笑む子かな



ふたつの手ひとつに鳴って笑む子かな
 ....
ぎっしりとデスクの並んだ職場で、社員たちは互いに協力しながらてんでに仕事をしていた。データを入力したり、書類を作成したり、文書を印刷したり、メールを確認したり、同僚と打ち合わせたり。私は職 ....  
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
生産工場などで適用されてきた
トヨタ生産方式を
日々の生活に適用したらどうなるのか

ジャストインタイムで
買いだめなどはなるべくせず
必要なものを現在の必要に応じて調達する
無在庫主義 ....
青く青く山が迷っている くちびるに触れる鈴の粉
遠雷 器
雫と滴が
すれちがう径


ひとつのなかの無は増して
響きはさらに高くなる
窓の鉛 壁の銀
水の淵を照らす粉


分かれる前の ....
隔離されなければならない 家族から 仲間から 社会から 世界から その場を乱したりするわけではなく 逆にその場に適合しすぎて その場を栄えさせ過ぎてしまうから この社会の網の目が勢いよく不気味に成長し .... 楽しさは
長い時の間に流れていく
今が濃縮し
一つの一つの細かい瞬間を 忘れさせる

本当に明日になったらまた会うことになるんだろうか
不信な音が鳴っているのに小さく耳を塞いだ
まだまだ ....
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。

姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。

煮ると焼くしかない僕のレパートリ ....
{画像=140426112527.jpg}

都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた

1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
私の目はどんどん見えなくなっている
ぼんやりと、ゆっくりと、確実に
どんどん見えなくなれば
みなの姿も あの人の顔も
どんな感じなのか 憶測で考えていくだろう
できるだけいい方向へと思う ....
舟から生える樹
川岸の影
海を描く霧
器の水に
沈む糸くず


雪が雪を追い抜いて
土や花を振り返る
土にも花にも
雪は見えない


酒に勝つ甘味が見つからず ....
地の上に
小さな月が幾つも転がり
海への径を照らしている


黒い瞳の
ななめうしろ
銀の髪に
ゆらぐうなじ


海を越えては
また戻る
とどまらぬ羽
 ....
自分が思っているようには
他人は自分を見てくれない

それで私は
極力自分を
客観視しようと試みた

気付いたら
他人の顔色ばかり伺って
ますます自分が
わからなくなっていた

 ....
 
おいらの悲しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらの悔しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらがひとのために歌うのをきいたのは、おまえだけだ



 
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
風の斜めを斜めに接いで
透明は高く昇りゆく
月の火の径
むらさきの径


黒い肖像
黒い炎
名前は立ち去る
空は
羽に煮立ちだす


指の内の冬
かたち ....
泣いている顔の酒があり
なだめもせずに呑み干した

ああ けだものよ
おまえにはまた
崖の上で赦しを請う
















 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壊れる- 草野春心自由詩314-5-25
億年の- 梅昆布茶自由詩16*14-5-25
狐の死- ただのみ ...自由詩21*14-5-24
ふたつ_めぐる- 木立 悟自由詩114-5-21
ノート(51Y,5・20)- 木立 悟自由詩214-5-21
病みながら旅する道にたんぼぽ咲いている- 北大路京 ...自由詩414-5-19
ひとつ_かたわら_Ⅲ- 木立 悟自由詩314-5-17
ノート(51Y.5・14)- 木立 悟自由詩214-5-17
痛みの部屋- 加藤自由詩5*14-5-16
ノアの方舟に穴あけている- 北大路京 ...自由詩12*14-5-13
雨から出て不味いタバコの煙- 北大路京 ...自由詩214-5-10
ひとつ_かたわら_Ⅱ- 木立 悟自由詩114-5-8
ひとつ_かたわら- 木立 悟俳句114-5-6
- 葉leaf自由詩614-5-4
どすこい- 殿上 童自由詩17*14-5-4
トヨタ生産方式的生活- 梅昆布茶自由詩1414-5-2
青く青く山が迷っている- 北大路京 ...自由詩914-5-1
ひとつ_滲夜- 木立 悟自由詩414-5-1
twitter- 葉leaf自由詩214-5-1
よく話したっけ- 加藤自由詩3*14-4-28
姉と話す- 梅昆布茶自由詩2014-4-26
黒猫_/_陽の当たる暗闇に消えていくもの- beebee自由詩25*14-4-25
さよならの鎖- 唐草フウ自由詩16*14-4-24
ひとつ_冬辺- 木立 悟自由詩414-4-23
ひとつ_蒼へ- 木立 悟自由詩114-4-22
客観視- Lucy自由詩15*14-4-21
おまえだけだ- 殿上 童自由詩18*14-4-20
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
輪と彼方- 木立 悟自由詩214-4-16
ノート(51Y.4・16)- 木立 悟自由詩214-4-16

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