雨を抱えた朝の傷
ただ静かに銀になる
ただ静かに鳴り響く



縦の傷をよけ
横の傷を踏み
円い傷の外周をゆく
点の傷を飛び越え 飛び越え
光のほうへ転ばぬように
 ....
もうずっと長い間
止まったままの時計に向かって
話しかけてきたような気がする
まぶしい午後の光のなかで
ずっとずっと独りで



引き出しが外れて飛び出して
つぎつぎと重な ....
佐々宝砂さんの

『チアーヌさん「かわいい匂い」に関する私見』を読んで

ちょっと思ったこと。


私は子供の詩は書かない。

今まで一度も書かなかったわけではないけれど

我が ....
めをとじて
いない いない

でも いないことを まだ
かくにんしたくない

せんしゅうの おわり
あなたと あって
こんしゅうの おわり

めを とじて
いない いない

 ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788

 それからお断り、私の ....
青いガラス細工の小さな箱に

真っ白な綿をしきつめて

大切にしまいこんだ

ひとつの化石


時計の針が 逆回りする夜に

ふっと灯って 

ふわふわと 光りはじめます
 ....
朝と別の朝はつながり
声や水を憶えている
光や傷を憶えている
頬をかすめゆく小さな 小さな
見果てぬもののかけら かけら
定まらぬ世界をゆく定まらぬもの



水色と銀色
 ....
いっきに体内に摂り込んだ

快と不快で

落ち着かない細胞たちよ

リズムに乗って

たゆたい

季節は止まることなく

私も止まることなく

日常を越えていき

キー ....
 込んでいるのは駅前だけかと思った。310号線に左折したらすいすいゆく。のだと思った。が、310号線、北へ、車は続いていた。
 永遠に続くような気がした。永遠に続いてくれればと思った。フロントガラス ....
いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
氷と光が交差する地に
人のものではない門がある
曇のような土がある
虹は滝のように降る



まだどこにもつながっていない
建てられたばかりの鉄塔が
空の輪の下
冷たい層を ....
瞳孔が広がってきたな
俺も一生廻りあえないほどの汚ぇ顔してんだろう
金があっても無くても奴らからのモノはいつもカルキ混じりだな
ったく、口の中が臭くなるんだよ

ケイなんでそんな楽しいの
 ....
船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
きりとると

思ったより

悪くないかもしれない
朝の虹が
ちぎれた雲の上にだけ見えて
鋼のかけらのようにただよい
光から 光から 離れてゆく



海の亀裂
雨後の花
浪に昇り
空に会う



海と同じ色の岩 ....
モルドバのO-Zoneというグループの「Dragostea din tei」(菩提樹の下の愛)という曲です。

曲に合わせて猫ちゃんがツッコミ!↓猫ちゃんをクリックです
http://www2. ....
からみあう木の根をくぐり
風のない海に出る
陸のほうへ 陸のほうへ
風は高く飛んでゆく
砂には浪が残される
浪のにおい 浪の色
浪のかたちが残される



雲は深く降りて ....
手のなかの金魚がたどる路
響きのための階段を
宵宮の光が駆け上がる
かわいた飲みもの 食べものの跡
においはずっとたたずんでいる



街にやって来た映画の群れ
ひとつの方を ....
水に映る光を

この手に入れたくて

焦がれても

焦がれても

風が吹けば消えてしまう



たとえば

空にかかる月に恋するように

不可能なこと

たくさん ....
枝で割れ
高くてたまらない空から降る日の光と共に
枝で割れ、枝から漏れ
枝で割れ枝から漏れる紅い朽ち葉は
可愛い可愛いと思った者への
女の、口付けの跡の
剥離、
塵、

 ....
水の中で泳ぐ魚

光を受けて煌く水面

いきいきと

ゆうゆうと

なんの疑いもなく

生きている



白日の下

照らし出されても

臆することなく

堂 ....
あなたの
黄金の背の裏側の
やわらかな音が風をわたる
浮き沈み
絡み合い
陽のにおいに波打つ



雨ではない雨
雨のままの雨
けして閉ざされない湿り気として
地平線と ....
夕日は傾く時間を知っている
その頃になれば
世界がゆっくりと閉じていくことも知っている
背中で、背中ともたれあう
隙間の部屋
四角いスイッチで昼と夜とを切り替えて
のろのろと、立ち上がる
 ....
木々の隙間から見上げた空は

青空ならよかったのだけど

残念ながらの曇り空

ちょっと重たい灰色の



それでもこころが軽いのは

あなたの笑顔があったから


 ....
窓のふくらみの目がひらき
風をゆっくりと見わたしてゆく
どこからか来る黄金の音
越えてきた土の混じる音



目には青空と野が映り
どちらも南にかしいでいる
煙る碧と子らの手 ....
通いなれた道

住み慣れた家

そうして

一緒にいることに慣れきったふたり



あたりまえの毎日が

黙々と流れ

口にできなくなった言葉が

行き場を失いふきだ ....
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
野はかがやき まるくなり
つつむかたちと
つつまれるかたち
同心円のやわらかさ
金色に金色に目をふせる
まるいかたち
ねむるかたち
金色に金色に放たれる



これは古 ....
ひとつ
息を吸うたびに
くうきが 肺のそこに届く

吐き出せば
からだは
音の波をかきわけて
くるくると
上に 昇るのだ


追いかけていく先の
もっと上のほうにある
空の高 ....
やわらかな魂のいる
逆さの方向から
血まみれの魂が来て
もういいんだ と言った



わたしは着ていた服を脱いで
一枚一枚かけていった



わたしは朝で
わたしは海 ....
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