君がいないのは何故だろう
鏡を いつも そこで 見ていた気がした
一体 何なのだろう 私とは
唇だけが とても 愛しい
君から 馬鹿にされているように思えた
こんな時代に 男であ ....
この糸のさきを
だれもが放してしまった
糸のかわりに
だれもは棒で突いてきた
棒を糸だとつかんでみても
からだは痣だらけになるばかり
この糸に風が吹くのを
じ ....
私は、
有形の門を通りすぎ透けた暗さ
届かぬところへしみる幽かな終止符
行方知れずの墓
墓標は名無しの波止場
船は無人で行き交う汽笛
宙をつかんだこぶしをひらいて
手をふ ....
締めきった部屋の中にいて
小さな風を感じる
どこからきたのか
あたりをみまわす
ベッドで寝ているぼくの胸を
よぎる小さな影
どこからきたのか
窓に仕切られた空を見る
独りのとき ....
雨も忘れるほど唇を求め合った夜
そこに忘れてきた傘一本
今も時々探してみるけれど
希望を全て 捨て去った
浮浪者ではない 私は
歩こうとした きっと 私は 人だった
そして 一体 何を そこで 望んだのだろう
しかし 私は 街の中に 立っていた
未来には見えな ....
まもなく幸せになれるでしょう
と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう
フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
私は幽霊だ
自分を無くした 私は
私の中の世界を歩かさせられた
ああ でも 私は 眠った
何も知らない 私は
時の流れを見つめて 歩いた
ああ 何も知ろうとしないのであれば
....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。
風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
いつからだろう
世界を導きたくて
三歩さがってみたりするようになったのは
世界を巻き込まなくちゃならないから
きのうのテンションに
きょうあわせてきたひとがいる
ど ....
うすあかるい
海風が流す真昼
爪のように剥がれ落ちた
湿った雪がすべてを埋め尽くそうと
降りしきっています
昨夜の暗い雪雲の切れ目に凍えた
遠い闇に抱かれた青白い星が寂しすぎて ....
うかれているしかなかったのだ
さびしかった
信じられないくらいの
さびしい状況にいたのだった
いちかばちかのような気持ちだった
だから
うかれているしかなかったのだ ....
テレビや雑誌を眺めていると
この世の誰もが自分より偉い奴に思えて来る
お前の事を考えていると
俺の知ってる全ての男がお前を抱いている様に思えて来る
だったら全員殺してしまおうかなんて
このご ....
日記の言葉を読んでいるとき 君はどこにいるのだろう
いつも見えない 今日も 深い霧の中に包まれたまま
寂しさを生みだすだけだ 言葉などというものは
だけど 具体的な考えなど 人には浮かばない ....
全てのことは 終わったのだ!
関係ないのさ 人のことなんて!
俺は 自分のままで いたいだけ!
今日も 何もない空だ
死んでいるのは 一体 誰か?
息をしているのは 俺だけなのだ ....
小さな炎が鳥になり
葉の下の土を照らしている
傾く森
灰を数える
瞳に足りずに 瞳を足し
あふれるものは 金の浜になる
打ち寄せるひとつ
手のひらになる
....
彩度が低下して冬
のような気がしている
けれど見上げれば鮮やかな
空の青
空っぽの空の青
透きとおるってどんな気持ちだろう
こんな空の下ではすべてを見透かされそうで
網膜 ....
弟ガイウ
母ガ癌ダト
マルデ命ヲツカサドル神ノヨウニ
母ノ余命ハ半年カラ一年
私ハワライナガラ
ソレヲ知ラナイ母ニ
来ルコトモナイカモシレナイ
来年ノ旅行ノ話シヲシタリスル
海ヲ渡ッテ ....
わたしはCちゃんにわるいと思った
でも下手くそなところがわたしの
いいところだと思った
上手いひとにのせられて
するするすーすーいけたら
しあわせだし
一生って
言えると思う
....
誰の声もしないけれど
死んでいるのは たぶん 俺だ
自分とは 一体 誰のことを差すのだろう
この街の中で ぼんやり 生きている
一体 ここに 私は 何をしにきたのだろうか
言葉を ....
日差しのない日に何をするべきか
私自身の体は 言葉も 無くした
見ていたのだろう 風の流れる 動きを
人は 流れているだけだった
色々な色の 車を 見た
私は 涙を流した
暗い闇の中で ....
夜をひとり歩いている
もう1時間はんになる
コンビニの袋がちりちり
さびしくないと言えば嘘になる
電車が音をたてている
町のあかりが点滅している
星が粗雑になっ ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った
おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
にょうろりにょうろり長い紐
トタン屋根またがり
ポストくぐって
にょうろり、にょうろり
どこまでいくのか
酒屋のシャッター錆びの穴
にょうろりにょうろり
中に ....
暗闇の中に見たものは 一体何か
ああ それは 一体 何なのだろう
手にしたものたち 例えば 眠りの隅っこで
それ自体は面白いものなのだろうか
それとも 長い 旅路の向こう側なのか
理解す ....
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある
トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり
私って気が小さいのかな
それからは ....
白濁が白濁に午後つらぬいておまえを息に刻む刃の先
一時から一時半にてひとり縫う花の棘の指つぎはぎの指
夜が消え夜の代わりの夜が笑み早すぎる星に刺 ....
軸線が軸を捨てても軸は降る
生きたいか冬に嘘をつき生きたいか
在らざるを蒔いて咲かすは己れかや
ふらふらと夜に午後の血もりつける
....
私のいない日に 眠りに落ちていく
貝殻を 拾おうとする 浜辺で 白い貝殻を
見た 白い 珊瑚礁である 何かを
そこで 眠ろうとした 私は 見た
きっと かつての帰り道として 見た
....
何もない体は
見えなくなった 誰かだ
そして私は一体誰だ
ああ 今日も 何をしていたのだろう
絵も 見えない
そのことだけは 理解した
絵の中の私は
きっと誰もいない景色の中 ....
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