夕方になると

俺を呼ぶ電話が入る

俺は真夜中のゴールキーパー

真夜中だけ

ゴールを守ることを許される


俺が守るのは

俺と俺の仲間達


夜になると気がふれ ....
はらはらほろり
あのひとが帰る
肩に降り積む雪のひとひら
ついてゆきたい
それはできない
せめても帰路の足跡を埋めて
なかったことにしておくれ

夜半の月
鏡の中に白い顔
黒髪の雲 ....
地へ
冷たい雨として
雪終えた空が
地へ
雪終えた空が
冷たい雨として



黄色く丸く
眺める
ショーウィンドウの
ウールの子供服の



の方角、の ....
回を重ねるごとに前説が長くなってるので
今日は手短にして、本分にとりかかるぞ。
その前に、水曜会さんからお手紙着いた。
髭bさんたら読まずに食べた、じゃ
渡世の義理が果たせないので、お返事 ....
ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。

ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。



だれかが歌ってる。
雨音のリズムに合わせて
しあわせそうに
しあわせそうな ....
ふわりと動くちからがある
雪にちらばる削られた木がある
布か機械かわからぬ四角を
抱きしめて眠るけものがいる
ふくろうの後ろ姿をした人が
朝の光に手をふっている



ふ ....
狼狼と遠く哭け

逆立つ体毛の針先に
銀の水滴をほとばしらせて
疾走する闇の底

毒毒
独独
激しく胸を打つ響き

叩き潰された虫の死骸
赤でも青でもない色に染まり

涙草  ....
アネモネの花 流れる小川に
足を浸して赤味差す小さな、ほのか
足先の揺れる水光り
長く尾を引く清流に
白竜の子 触れるという

ロング・ロング・ア・ゴー 昔話の
ロング・ロング・ア・ゴー ....
木々のはざまの灯をくぐり
遠い雨の声は届いて
うねりは低く道にほどけて
夜から夜へと紋をひろげる



冷たい翠が空につらなり
生きものはいないと告げている
灰のなかの白 ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして


少し
はぐれる


月の端を狙撃して
落ち ....
風上に立つ冬が
耳に届くすべての海を
耳鳴りに
します


遠く
遠くに
此処には無い海が
あるとして
それは遠くの
ずっと遠くに
此処には無い海が
あるとしても ....
足もとの道は
ひとつの石に揺れ動き
前方へ前方へと傾いて
歩むものを運びつづける
土の無い道をすぎ
灯の無い道をすぎ
何も無い道をすぎても



指が生まれ
点が ....
右へ左へ
そのカーブへ
踏み込んだブレーキの
深さだけで
越えて行く空間の
流れていく時間を

揺れること
その外側へ
死角に入り込んでは
動けない
行き先を告げる案内板の
そ ....
 
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
なみなみと ゆらゆら
ふあんていな みなもの ひかり
を かざす さらなる ひかり
からだの ひょうめんを なでてゆく わ

どこか ちきゅうの はしっこで
うちゅうを みながら
ういた ....
寒がりの猫の丸い背中
繋がった手と手の行方とポケットの中
氷面を渡る
ような
流れの中で目を閉じる


おーるうぇいず・こーるど、の
僕の足跡の
爪先が少しくぼんでいること
君は気 ....
細かな雪が
隙間なく降りそそいでいる
長く低い壁の向こうに
巨きな一本の老木があり
黒と銀にたたずんでいる



動きも音も雪のもので
老木は自身の他は持たぬまま
ただ ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
木陰に隠れている子が
まぶしげに顔をのぞかせて
空にも地にも鳴りわたる雲
青のこだま
緑のこだまを見つめている



深緑は灰空に深く緑で
遠い雲を映しだしては
雨のは ....
薄曇りから
薄く、射す、朝
射す、薄く、朝
灰汁のような、擦り硝子
カーテンの、微細なファイバーの乱反射も、吃り
秩序が溜まってゆく食卓は
ピルケースのように正しく
グラニ ....
動かない音が迫るときはいつも
道の肋骨を歩いているときだ
誰にも気づかれぬまま
逝った道の



無色の夜の分身が
道の骸に降り立ちて
小さな手足をのばしては
照り返 ....
午後に揺れる はちみつ色の池が
   とろり とろり
  眠くて仕方ありません

医学的にホルモン・バランス
春の陽気を否めませんのよ




かすんだ景色を走るの 普通電車が
 ....
遠くにひとつの食卓があり
ひとつの蝋燭が灯っている
両わきを
たくさんの人々が過ぎてゆく



火は光を燃やし
蝋を燃やし
自身を燃やす
空は序章の終わりのように
ど ....
枝の上の雪の顔
溶けては積もり
同じ顔になり
じっと空を見つめている
生まれる雪を見つめている



屋根の雪がまだらに落ち
鴉はそれに合わせて唱う
屋根から屋根へ
 ....
空からたくさんの手紙をわたされ
緑のなかへ入り
迷ううちに手紙を失くし
戻ってきたときにはいつも
お礼の手紙が積まれている



迷うために迷うのではなく
たしかにどこかへ ....
冬の上空で爆風が唸る
大きな空気の塊が
私の頬を圧す
熱くなった目蓋を
どんどん冷やしていく

また私、
此処に飛ばされてきたんだね
波にのまれて
飛ばされてきたんだね

髪は泣 ....
曇空が緑にとどいて
海を見せてゆく
緑は
しあわせになる



船が船を呼んでいる
砂浜と鉄路のむこうに
声にかがやく枯れ野があり
波をこがねに照らしている


 ....
う、


ゆっくり、ゆっくり、はずして、そっと

ちゅうい、ぶかく、

そっと、そっと、

腿に、集まる、言葉に、集中

昨日、連絡、請うたの、ですが

映る、水面の、言葉に ....
何度も何度も触れてくるのに
けして苦しくなることのない
数え切れぬ手 ふたつの手
近づき 重なり
離れゆく手
離れ 離れて
響きわたる手


さくさくと向かい風
にじむ ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
砂木さんのおすすめリスト(5632)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
☆188_マヨナカノゴールキーパー_Ⅲ- 貴水 水 ...自由詩4*05-2-13
雪月花- 一筆自由詩4*05-2-13
黄、丸、釦、春- A道化自由詩7*05-2-12
現代詩フォーラム_ランダム道中千人斬り_其の四拾弐〜其の五拾 ...- 熊髭b散文(批評 ...1605-2-12
ドロップの歌。- かのこ自由詩205-2-12
ちから- 木立 悟自由詩305-2-11
銀狼- 一筆自由詩3*05-2-10
水辺の、ほのか- 千月 話 ...自由詩8*05-2-9
ノート(鏡夜)- 木立 悟自由詩205-2-9
真夜中の隅- 霜天自由詩1205-2-8
滅びる海- A道化自由詩905-2-8
光鉄指- 木立 悟自由詩105-2-7
そのカーブへ- 霜天自由詩205-2-7
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
さいぼう_の_かたまりは- 玉兎自由詩305-2-5
おーるうぇいず・こーるど- 霜天自由詩605-2-4
粒光季- 木立 悟自由詩505-2-4
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
緑から降る- 木立 悟自由詩305-2-1
保存上の不注意- A道化自由詩505-2-1
ノート(吹光)- 木立 悟自由詩205-1-31
うたた寝_うらら- 千月 話 ...自由詩9*05-1-30
ノート(空と食卓)- 木立 悟自由詩205-1-29
ノート(冬双葉)- 木立 悟自由詩105-1-28
ノート(緑のなかへ)- 木立 悟自由詩505-1-27
爆風- かのこ自由詩105-1-26
緑のうた- 木立 悟自由詩605-1-26
はずして?- ふるる未詩・独白1*05-1-25
子守唄- 木立 悟自由詩605-1-23
ドラッグストア!- チアーヌ自由詩16*05-1-23

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