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人が何かを捨てるのはね、
もっと大事なものを拾いたいときなのよ、
捨てる勇気もないのに拾いたいものばかり思うって、
それは夢とは言わないわ、

妄想というのよ。

 ....
グラデーションは必ずしも美しくない
そう教えてくれたのは
確固たる信念でもなんでもなく
ただの空虚だった

ああまた日が暮れてゆく
そのじわりとした色が僕に響いて
それはすなわち僕の ....
イメージするたびに
少しずつおまえが遠くなってゆく
大きなヘッドフォンのゆるさは少しも変わらないのに
霞んでゆくような映像のぶれが切ない

ベッドの下を掃除していると
おまえの口紅 ....
日替わりで
ミルクの量が変わるコーヒーをあなたは
おまえの機嫌が手に取るようだ、と
綺麗に笑って
少しずつ飲んでいた

コーヒーにクリープなんか入れるやつは死刑だな、
初めて敬語 ....
あなたを作り出したものは
全ての泥の中に潜んでいたのでしょう
紫色の鉛筆を
その指が滑らせるたびにあたしは
真っ暗な底を目の裏に浮かべて
まっすぐまっすぐ泣くのです

パンドラの箱は ....
こんなにも黒が
似合っていいものか

ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
見るに堪えない
もう限界なのです
あたくし


晴れやかな笑顔の他人を
少しも憎いとおもわずに生きていくことの
むつかしさ

本音を少しだけこぼして
申し訳なさそうにすがっ ....
ひとつだけ思いがぶり返す
すべては 沈みたいがために
あの人はいつも 優しくている
それが痛々しいとは 知りたくないようだ

置いたままにしたスミノフの瓶が
ひとりでに倒れるのを 
 ....
黒いノートの背表紙に黒い字で黒と書く

無意味


まるで全てを手に入れたような顔をするのね、
と君は言って ひどく辛そうに笑った

一つだけ欲しいものを言ってみなさいよ、
あんたの ....
虚像の滲みが 君を遠ざけてゆくので
僕のほうこそ滲んでしまって
実はもう消えてしまいそうだ

のばした手が 精一杯で
君はもちろん虚像だから
つまり 精一杯も届かない

ああ真 ....
その刹那
滲んだ夜景の濡れかたが
酷く美しかったので
そのガラス越しに 
くちづけてみました

落ちて逝く様を
見られたくなかった
と言うのが事実でありますし
本当はどうでも ....
ずっとそこで迷っていて
お願い

指先に力のこもらない日は、
いつも頭を抱え込むようにしていなさい、
すぐに 誰かが助けてくれる。
そんな風に言ったのは誰だった?
迷っているのは 今 ....
砂木さんの田島オスカーさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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