光にまぎれ
冬にまぎれる
ひとつひとつ
空に満ちる


花のかたちの水
ひらこうとする指さき
指さきは 指さき


雪になり陽になり
見えなくなり散らばる
 ....
つぼみを壊した


誰にも言えぬままだった


庭のすみで彼らは責める


降る雪のなか咲きほこる













 ....
布団に入ると
からだが伸び
足が出てしまう


いつも凍え
いつも
地を飛んでいる


忘れたくないものを
燃やし 撒き散らしながら


忘れたいものを
 ....
隙間のうたが家をなぞる
屋根を除き暗く浮かぶ
金と緑 水と水
互いを招く 打ち寄せる


棄てられた庭
蔓が壁に描く大木
雨の音 波の音
色の音 鎮む音


遠 ....
何処へゆく何処を向いても冬の日に無数の星のなかのかげろう



読み仮名は誰のためでもあらずしてただ自らの崩れし証



細く在るからだすべてに陽を浴びる幽かな ....
きんいろを通り
きんいろになる
ずっと ずっと
鳴っている



遠くのような
近くから来る
生は治る
生は響く


雨が雨をすぎるとき
滴に残る
影 ....
なだらかな
未分化の稜線
言葉少なな
ひとつの泡


曇間の明かり
水が水を分ける音
一枚の葉
星の裏まで
同じ大きさ


旧い川に
ふいに沸く銀
 ....
静けさと静けさ
くりかえす甘噛み
打ち寄せるたび
持ち去られる秘


からだを通る水は痛く
まばたきの奥に声は拙い
手のひらの火
一瞬の重なり


滴が鉱に ....
白へ白へ旅をする
木目の道の途切れるところ
裸足の足指
つまびくことの
終わりとはじまり


小さな柱がいくつかつづき
見えない川を示している
枯れた花が陽を拾う
 ....
鳥滴光声
距離もなく
ただ在る


手水原香
数もなく
ただ鳴る


壁もなく窓もなく
ただまばゆく
既 ....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に

湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと

関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
三つの空のある窓に
光の穴があいている
動きつづける点の奥から
はざまの唱が聞こえくる


朝の翳り
夜の白銀
窓しか照らさぬ窓から来るもの
倒れ砕けた木のむこう
 ....
住む人の居なくなった実家
風を通すために帰省して
東京に帰る日の昼食は
味噌ラーメンが美味しいと
親父が通っていた店で食べる

 若いころ札幌で食べた
 味噌ラーメンの味に魅せられた親父 ....
りんりんりん
秋の夜空からおちてくるのは
おうぎの、おうごんの
しゃんしゃんしゃん
セル画のごとく、ぱらぱらら
「今宵はたけのこごはんだよ」

しゃきしゃき
夜の秋は長いなんて
 ....
以前、株の売買をしていて、現在は惨憺たる状態なのですが、そのことをお話ししたいと思います。
株をはじめたのは3年ほど前、株ブームが起こっていた頃です。その頃は、東証の一日の出来高が45億株を超え、バ ....
生きものと光を
行き来する生きもの
真昼に飲む水 音になる水


静かな明かりの目をした子に
わたす音はふたつある
明日の朝 霧が晴れたら
望むところへ進めるように
 ....
百年の花が咲く
音だけの虹
昇る夕べ


鳴る穂を抱く
水の穂
指の穂


おまえを
おまえに与えられずに
叫びつづけた 水に映した


明るい貝殻
問 ....
ひとつのつづき
ひとつの雨
祈る者なく
響きは在る


青や灰の音
縦に巡る空
滴ひとつ
離れるうた


熱の歪みがさらに歪み
様々な濃さの黒のきれはし
羽 ....
足の爪 長いよ
切ろうよ
切ろうよ
おかし


草の原 はざま
追いかける
追いかける
おかし


波しぶき 砕け
ひらいても
ひらいても
おかし
 ....
道と緑 弦の脚
紙より重い ひとつの羽根
前へ 前へ 
鳴りつづく


雨とはざま
空に触れない
遅いはばたき
銀の冬の糧


水は見えず ただ聞こえる
 ....
今日 キミの夢を見た
もう居ないくせに
「いつも見てるよ」と言うのだ

薄曇の外光が窓から入り込んで来て
中途半端な空間を作るので
夢の端っこを掴んだまま手放そうとせず
意識が行った ....
何かが落ち 水煙がたつ
鳥が空に背を向けている
滴がどこかへ着くまでの
光のふるまいを見つめている


夜が海辺の岩をつかむ
幾度も幾度も つかんでは離す
道のまたたき ....
うたなのか がっきゅう会なのか
それとも朝なのに集まりなのか
しばらくの間 わたしは聞いていた
げんきな声を出す すずめたち


 生き抜いてゆくのは大変ですね

鼻をかみながらそう  ....
生きものの光が震えている
音が 世界を回している
透明のなかの
ひとつの指


夢の終わり
饒舌と雨
とどまることのない
欠けた波


ざわめきは残され
空は ....
降るみどり 降るみどり
天の曲線
鏡面の黄泉
しずくをすぎる
たどりつかない重なりの
降るみどり 降るみどり


人はとどまり
音は昇る
響きは何を重ねたいのか
感じなく ....
曇と灰針
水の卵
暮れ無く暮れて
音は振り向く
投網のような鳥の群れ


共鳴の錆が降り
地に触れてむらさき
足跡の熱を吸い
無音をもとめ
発光する

 ....
もどかしく
朝は
窓の前に止まる


見えない器があり
ずっと何かに満ち
少しの揺れにあふれる


遠い声が来る
入ってこれない光
かき分けられてゆくかたち
 ....
闇のなかにしゃがみ
手をのばし
髪の毛に触れる
足音が
遠のいてゆく


水を
出しつづけるくちばし
透し 染まり
戻るもの
ふたつの天気雨
すれちがう


くち ....
雨あがり風の履歴の騒がしさ



煙ゆく光を原に削る冬



ふたつ膝ふたつの光だきよせる



見えぬ背の見えぬ行方を描く鳥



器からしずく持ち去 ....
輪には輪の渦には渦の溶鉱炉くべられし穂と冬空の青




金属を踏む左足火のかたち花のかたちにひらかれる指




もろもろの人の憎しみ浴びながらぴくりとも ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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