恋をしていた
たぶん
していたんだと思う

バラ色の生活を
夢見ていた
幼い想像で

こんな
冷蔵庫の奥で干からびた漬物を
片付ける為ではなく
マドレーヌなんか焼く為に
台所に ....
堕ちた孔雀が集まる場所で
ただひとりかがやくものは傷を得たもの
白く織られた光の羽の
かすかなほころびから見える花
光や音の波の向こうに
見えること 見えないことの向こうに ....
(た)

たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、それとって
たーちゃん、あれしまって
たーちゃん、どう思う?
君の声に
溶けかかった僕は
 ....
山へと向かう道の角を
一本の木からあふれた花が埋めてゆく


新月の原
うずくまる獣
高く低くつづく夜


響きのなかに現われる
草色の歌
波うつ獣の背の上に
花 ....
パスタ屋で
蟹スパに憧れていると
ななめ後ろ カップルの男が
こちらを見ている

さっきからわかっていましたよ
こちらを見ているのは

やだ
恋人がいるのに
目の前の彼女を見なきゃ ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
午後の端の三つの光
二つの吹雪を越えてゆく
今は眠るひとつの翼
たどりつく零を聴く瞳


初めてなのにわかる声
終わりの後につづく声
あたたかな夜に近づいてくる
あたたか ....
きみの「ああ」が好きだった。
やさしい瞳でうなずく、あたたかい「ああ」が好きだった。
僕らはいつも少年達のように空を見上げて、周りからは「鳥になりたいふたり」なんてひっくるめられたね。
いつから ....
ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になる ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る

ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす

永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る


動きたくない

温もっていたい


そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる


辛いなあ

眠いなあ

だ ....
開いた左の瞳から
閉じた右の瞳に応える
言葉だとわからないほど
小さな言葉で
あたたかさと重さの言葉で
話しつづける
常にあたりを流れていて
片目を閉じると現れる
会 ....
まんじゅうの中には多分



があるのだろう

だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
嗅ぎ終わり 爪を纏めた 招待状


心さえ 閉ざす余白に 紙の赤


父母は笑む 滂沱鼻水 蠅憩う

祝詞さえ {ルビ手跡=て}に淀ませて 墨もくろ


別れの紀 渡す花束 枯れ ....
先の尖った柱は寒い
鳥が一羽も近寄らない


たくさんの巣に囲まれた
先の平たい柱の横で
自身を削ってはうたを歌う
削らねば歌えぬうたを歌う


背を向け 火を聴く鳥 ....
背中に負った
水の赤子が
たぷたぷたぷたぷ
寝息を立てている



雨の日 かさをふたつさし
雪道の上をざつざつ歩くと
まわりからたくさんの
水の寝息がやってきて
 ....
風呂上りの
君のお尻をムニムニした
ほの温かくて
無防備だった
心が休まる
柔らかさだった

パンツ穿く前に
もういちどムニムニさして・・・
けっして色っぽくはないけど
夫婦の幸せ ....
ふと手に触れた夜が
地平線を見せてくれた
幻と幻の間をふちどる
ほんとうのかたちを見せてくれた


水たまりの上に跳ねる言葉を
橋の向こうから見つめるもの
影と影の間のまなざし ....
   せんえんさつ
                ちょきん
   ちょきん

   はさみのおと   



   ためても

         ちょきん

   ....
大きな

とても大きな野原に

今 という

それまた大きな川が

流れていました

その川の川辺には

とても絢爛な冠をかぶった

優しい心の人がいました

その人は ....
でぃーぶぃでぃー


記憶の音は楽しいですか
いつまで鳴っていますか、あなたの頭
きのう
割れたがらすで指をきりました
自己ですってば 姉さん(って誰よ
雲のあいまに
チがながれてい ....
ナッツほとばしる アラザンは昨日とれたぬいぐるみの目に使う

トリュフ用生クリーム全部食べた おいしい

うるせーな ココアはチョコからつくるんだよ 〜一喝〜
思いがけない玩具から
いくつも朝が現われる
適度にすすけた声からは
何羽も鳥が飛び立ってゆく


現われては消え
融けこんで
小さく小さく また現われる
朝も 鳥 ....
でっぱらない 私
仲間と入ったレストランで
おんなじものを食べて
美味しいと騒いでる中で
一人だけ
まずくて食えないとは
言えない

まあ 好みは色々だからねえ なんて
誤魔化したつ ....
あたしの胸に刺さる棘
痛々しい過去の繊細な記憶を
いじるようにグイグイとのめりこむ

綺麗な薔薇には棘がある
だからあたしに棘は無い
棘はあたしの敵

棘だらけの彼女は愛されて
棘無 ....
小麦粉と
砂糖と
バターと


まぜまぜする
焼いて出来上がり

お菓子は簡単

相手を思う心と
優しさと
相手の心と
少しの切なさ

まぜまぜする
告白して出来上が ....
ネットしてる場合じゃない
今日は仕事の初日
ひげ切り整えて
歯ぁみがかなきゃ
おくれっちまう
風呂は沸きすぎ
やがて16ビートを刻むだろう
なのにこんなコトバ打ち込んで
それでも目一杯 ....
小学生の時の話で

学校に行くと先生が休んでいて

自習の名目で

突然試験をやらされた


わからない問題は後回し

けど 記憶にないから

答えず終い(俺はね)

そ ....
昔の。
例えば、中学一年生のときの英語の教科書を読んでやろうかと、
いやにえらそうな気分になったので声に出して、読んでみた。

最初は単語ばっかり、
後半に段々難しくなってくる。
発音も怪 ....
指の跡 みじかい文の うらおもて

いまさらの 恋が見えない あぶり出し

ときどきが どきどきするほど わるい恋
砂木さんのおすすめリスト(5632)
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