きらきらと留まるものを見ているのなら
手を伸ばさず 歩いていくのなら
近道ではないかもしれない
それは 近くにあるんだろうと 知る
川の畔に 綺麗な鳥が飛んでいくのを抱き合って 見ていた
 ....
架空の過剰で

切なくなってもみせました

青信号はみどりのいろで

赤信号は洞窟のいろで

あなたの肉を爆ぜさせました


今朝もあなたで

海のおとを聴きました


架空の過剰で

切なくなっても ....
ビニール袋を首から提げて眠りにつく
私はとても眠かった
私は寒いアスファルトの中を 一人で歩かされていた
白い息が赤いポストに強いコントラストを作り出している


私は今日も眠い
1 ....
夜が
片方の手に獲られる
片方の手に
片方の手が乗る
夜は
じっとしている


何もない場所にただ建てられた
何にひとつ隔てるもののない壁
霧の舟が ....
柱の光に触れては曲がり
道の入口に立ち 忘れてしまった
ひとつであり 向こうのもの
忘れてしまった


去っていった
また
去っていった
縦の響き
地図の作者
 ....
魚が釣れた
私は食べる
火で 焼いて
魚を 食べる
私の口で
魚の 体を


皿の上に並べられた魚を
ごはんと一緒に食べるとき
魚の目は どこを見ているのだろう
乾いた体に  ....
「見つけると幸せになれるのよ」
近所の女の子がいう
四つに分かれた青緑の草を数本持っている
これでわたしは大丈夫だわと
少女の眼は語る
ひとつわけてほしいが
胸の前でしっかりと葉を持つ少女 ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました

カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
 私は凍てつく雨粒に塗れて居る。空もアスファルトも真っ黒で、私は脳裏に流星の雨、全ての宇宙を思い浮かべ、其れ等全てが記憶の粒子として脳に埋葬される事を夢みて居る。今年の十一月は毎日が素直な冷たい雨の天 .... 私は今日も終わる
夜明け前の 世界で
寂しい微笑みを浮かべさせられながら
私は 今日も 終わるのだろう


世界は地獄だ
迷路の出口を 走り回らされた
夢が生まれる
希望は だけ ....
「苦しくなるのをやめにしないかい?」
「、そうだな」
「ところでこんな話があるんだ」
「なに?」
「忘れてないだろ、ほら、あれだよ」
「楽しい話?」
「そうさ、今日だってあったろ? ....
昨日死んだ愛猫の
硬くなって冷たくなった
生前の柔らかさを失った
その朽ちていく体を前に
悲しみが目を通って
忙しく立ち去っていく
その一方で
航空機事故で亡くなった
大勢の日 ....
明日はどんな悪戯をしようかと

そんなことを考えては

必死に知恵を絞り

頭の中ではその知恵どおしで

脳内会議

涙の中で終わったどこにでもある

平凡な映画のエンドロール ....
台所が火事で燃えている

私が寝ている間に火が消えてくれるだろう
そう思って寝ていても
火は消えなかった

もうかれこれ
半年になる
強風が冬を迎えにゆき
冬を連れて戻ってきた

 ....
主のいない広い屋敷に猫を一匹放したまま、今日だけは檻から出していてやろう
俺はひとりいつものあばら家で寝る
おまえも淋しいだろうが、俺も寂しいんだ
寂しいもの同士はやはり離れて寝るもん ....
夢の中で何かを思う
私の心は少しだけ幸せなのかもしれない
全くといっていいほどにラジオの読まれないハガキに
夢の中で その声を 耳にした
いつもの定食屋のおじさんは
声をかけてきてくれた ....
いまにも降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ よ

            あの

 雲 底

  (  )
  (   ) ....
非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる

誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所

遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない

のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない

 ....
眠い思いで電車に乗って
どこに帰るというのだろう 僕は
橋を渡って そして
今日も 広い 川を越えていく


詩を書こうと思ったのは10年前のこと
僕にとっての詩は何でもなかった
 ....
誰にも話さないで
誰にも聞かないで
ゆめなど散り散りにもえてく
そして貧しくなっていくこころ
指も開けば寒い
瞼はディープな森とかし
捜査難航、回顧困難 わたしたちは落ち葉
そこからとび ....
魚体の見えた気がした
部屋の片隅で
過去の私であることを思い浮かべた
朝である湖畔で


一つの思いの並べられた水面に
真っ白な釣り糸を垂れると、
真っ白の何が釣れるのかと、
巨 ....
いつも前をみなさひと叱つてくれた母/あでやかに彩(いろ)めきわたし生涯初のだいびんぐ/息をみたし瞼をとぢて“さよなら”のかたちで関節をのばす

すでに顔をそむけ唇を噛みしめ/母のしおからひ指先をは ....
時の隙間に迷い込んだ男は私なのか。私はもう定時だから帰りたかった。回りは上がろうとはしない。売り上げの上がらない会社にいてもしょうがない。もう辞めるべきだな。電話が鳴る。誰か取れよ。俺は疲れたんだ .... 人のようにも
穴のようにも見える影が
石の壁に沈んでいる


黒を造る
三本の樹
黒より黒く
黒より低く


雨の日と揺れ
辺りの音と
異なる震え
わずかな ....
死地のように獣も
死地のように獣も


頭の上の宙空から
常に何かを発しながら
進む道を午後に変えてゆく
















 ....
 
 
そらに
コップがうかんでる

ほんらいの
とうめいなすがたで

にどと
われることもなく

コップに
なることもなく
 
 
俺にはもう何にもすることは無いような気がした
部屋の中でニタニタとした 笑いを浮かべている男
釣り竿を持ちながら訳もなく微笑みのこぼれる瞬間であるかのように
少し危ない精神を持っている自分自 ....
うつろな視界の外側で小鳥の囀る気配
ひとしきり肩の上を行ったり来たり
動こうとせぬ私の様子をいぶかしく感じたのか
右の頬を軽く啄み樹海の奥へと飛び去った

時の感覚を失う
それがこんなにも ....
日曜日の夕暮れが刻一刻と沈んでいく街の明かりがとても寂しかった。昼頃に私は目を覚まして、やるべきこともなくしてパスタをゆでていた。何も私には味付けに対するイメージが何もわかなかった。卵をいれてみよ .... 逃げるな
電車は来る
連れていく
時間通りに

決められた
その経路を
なぞるために
伸びる轍だ

逃げるな
明日はくる
世界に
嘘の雨が降る

私の呼吸は
それに従う ....
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