一日中 しとしとと降り続いた雨ははたと止んでいる
ガラス越しに稜線が見える
夕焼けに染まった稜線
砂漠の上をラクダがとおる
ゆっくりゆっくりラクダは右に動く
あまりに美しく あまりにも悲しす ....
 
 
この街の
いたるところにかけられた
モザイクを撤去する
工事がはじまっている

モザイクがかかっていた
懐かしい街並は
高層マンションに立て直され
その中の暮らしは
モザ ....
自分なのだけれど、自分でもないような気もする…、耳の曲でU2やら、ビョークやらをイメージしていたが、特にアイルランドは何も無い国だったな…。1年前の話でもう…僕は何年も自宅で曲を作っているわけです。黒 .... 言葉のなる木が微塵に砕けて
ちっちゃなミジンコ
恒河沙生まれた

単眼複眼
お花の目をして
ぴこぴこなのぴこ泳いでる

君たちの
ひとつひとつを色にして
どんな絵だったら描けるだろ ....
最近アドバルーンを見なくなったね
そう君に言われるまで
アドバルーンと言うものの存在は
すっかり忘れていた

子供のころは百貨店や
ショッピングセンターの屋上
たまのイベントなどでしばし ....
名前もつけずに飼っている
その存在は大切すぎて
呼べないのに抱きしめている
離れるのがこわい

いつかいなくなる
短い命のあたたかさを
忘れるぐらい冷たい雨に
ずっと濡れていた

 ....
未明からカラス達が鳴き騒ぐ
燃えるごみの日
電力を享楽する都会 まして貪欲な鳥達に
夜盲は無縁なのだろう
ゥアー ゥアー
アー アー
グオッグオッ オッオッ
アガ アガ グァー
多彩な ....
ーー奥さんの良く行く、カラオケに主人も同行することはなかったのだろうかと思った。それも、今時では珍しいことだなと、私は思った。ゴルフの練習場には5つほど打つ場所があって、主人は端っこから打つのが好 .... 文字化けカボチャ万聖節
黄昏のキングコング孤影

いいえあれは
彼は
蜜柑色のジャック・オランウータン
秋の木の葉色の森のひと

それに一人でもないようです
ジャック・オー・ランタン ....
金曜日ないし週末はカレー
と決めているひとも少なくありますまいが
うちは水曜日にポトフ
  
毎週すいとんをいれて
すいとんのフーガ
すいとんのエクトプラズム
すいとんのスィート

 ....
たぶんそうなのだろうと僕自身の心に、少しづつ黒いネズミの微笑みを刻み付けて。
一体本当に、この私は誰なのだろうと
ながしそうめんを、横取りしてそこで食べても、同じ


なんとなく何かを見てい ....
秋の空宙をみつめる遺影かな  
 
いつもの帰り道を
いつものように歩いていると
知らない道を歩いている
どこかから寝息が聞こえるので
誰かの夢の中だとわかる
寝息を頼りに知らない道を歩いていくと
知らない家にた ....
孤独な布団の中で眠りこけていた
真っ白な頭の思い描いた リニアモーターカーに乗って
山麓の岸壁の ほったて小屋の中で
監獄の 岸壁の友達を 案じていたりもしたのだけれど
いなくなっている予感が ....
私は街の色のくすんでいる
時の流れのその中で
思う形が 壁にぼやけている
金を 人は 手中にする 
その 輪郭の明確な色彩に


人の心はぼやけている
灰色のぼやけている 柱で
明確 ....

「あの‥突然ですが、ボロクソな恋を綴るこの惨めな男の詩は 改訂を繰り返し ながら継ぎ足されてゆく気配です
予め お断りしておきます 。」


俺がリリーに夢中になったのはもうか ....
伯父は
酒に酔うといつも僕を責めたて

僕も内心で怒りながらそれらを無視し続けた

伯父は僕の生き方が気に食わなかったし
僕が内気で口数の少ないことが更に腹を立てた

あるとき伯父は
 ....
昨晩よりも丸い月になります
天象航路
あふれてありふれるべきもの
月光

示準化石としてのアスファルト
示相化石としてのコンクリート
昔、日本があった場所

ストーンサークル・オルゴ ....
ゴッホはゴーギャンをまねて

あの椅子の絵を描いたのではない

どこにでもある椅子を

グリーンを背景に(ブルーではなく!)描いたゴッホ

椅子のうえにはろうそくを燈した


不在の椅子にろうそくを燈 ....
野分も過ぎれば
盆水は枯れ
鬼灯なる火祭り朧
無月に揺れた
石蕗が送り火
窓/渋柿に染まり
偲ぶ風花
季節は移ろい
滞るままに
連おもう携帯の

いつか
あの山の ....
私は馬を買って家に帰る この長い道のりで
遠くを見ている 砂漠が夢の中であるかのように 私には思えた
幻を流れた ぼんやりと街を忘れて
様々な 何らかの物語をじっと遠くに頭で考えこんで
そ ....
男の声は人に聞こえない響きで
褐色の空気が いつもあるだけ
暮れ行く夜明け前の時の中で
ただ 流れる 女の影に群青色を見る


一つを手中にしようとする
そこにゆらめく湖に 何一つ無い
 ....
星もなく
ふあんに耐えかね
肩にくいこむ夜をおろすと
知らない山のほうから遠吠えがきこえる
呼んでいる
/存在(たいしょう)ではない たしかに
よばれている
脳天から電光石火よびさまされ ....
「ここではないどこか」って場所 この世には沢山あるけど私にはない




唯一の救いのようにさよならをいう文のなかに誤字をさがす日




うそつきは大嫌いだっていううそを ....
もしも彼女が本気で読んだら
作者に何も残らない

一文字余さず味わいつくして
海に溶かしてしまうだろう

始原のことばの海は深くて
作者はしくしく泣くだろう

もしも私が本気で読むな ....
とある詩人が当代の
詩をものにして伝説の
詩聖にならんと唐を出て
ドラゴン目にして絶句した

四声平仄朗々と
五言で篭絡するはずが
啓蟄の竜がガオガオと
欠伸なだけで口ぱくぱく

 ....
風のなかを
風になれない音がすぎる
到かない光が
夜を見ている


凍った川のむこう
動かない夜
音のいちばん熱いところ
炎の奥に鳴り響くもの


姿のうし ....
連れ去られた声共々
水の惑星の底の無い墓標で
ゆらゆらと陽炎に
あいさつをするのが日課になってしまい
本日の公園は万有引力の縁の下
ここぞとばかりに
下弦の月はそり
青く冴えかえる
ふ ....
青空が刺さりつづける神無月



誰も見ぬ星を数えし神無月



ちりあくた忘れた夢を見る浜辺



失くすもの無くても失くす神無月



 ....
天国にいってしまったら
天国から手紙は来ないから
せめてできることだけを
おぼえないとなあ

せいかつは強弱のヴォリュームでいきること
ときには手をぬく
つんのめるほど減り込まないよ ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
稜線のラクダ- 山人自由詩2*10-10-18
モザイク- 小川 葉自由詩510-10-18
PCのこととか- 番田 散文(批評 ...110-10-18
木っ端ミジンコ- 海里自由詩210-10-17
脱走アドバルーン- 明楽自由詩6*10-10-17
生命- 朧月自由詩210-10-17
燃えるごみの日- salco自由詩7+*10-10-17
ある日の現場で- 番田 散文(批評 ...110-10-17
十月はかぼちゃの国- 海里自由詩110-10-16
闇鍋月の逢魔が刻- 海里自由詩1*10-10-16
日曜日の画用紙に- 番田 自由詩110-10-16
秋の空- こしごえ俳句3*10-10-16
寝息- 小川 葉自由詩510-10-16
山のあの牢屋では- 番田 自由詩310-10-16
人の街と- 番田 自由詩110-10-16
アノ〜チョットいいデスカ?- アラガイ ...自由詩4+*10-10-16
- Porter自由詩710-10-16
月光ドレッシング- 海里自由詩1*10-10-15
弟を、さがしています- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...110-10-15
かがり火- アラガイ ...自由詩9*10-10-15
家路- 番田 自由詩2*10-10-15
海の見える家から- 番田 自由詩210-10-15
インクルード- 乾 加津 ...自由詩15*10-10-15
you- 苅田由枝短歌6*10-10-14
表現における公準(要請)と公理- 海里自由詩1*10-10-14
無言絶句- 海里自由詩110-10-14
ひとつ_ほとり- 木立 悟自由詩710-10-14
泡沫- こしごえ自由詩2*10-10-14
なきつき- 木立 悟俳句210-10-14
1011- 唐草フウ自由詩15*10-10-14

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