父親だけではないのです
自分との繋がりを
こころのどこかで疑ってしまうのは
「おかあさんのおなかから
あなたはうまれたのよ」
あたたかい腕に抱かれながらそう聞くと
母親と自分の繋がりを ....
大人は全然わかってないんだから
そんな風に思っていた
子供のころを覚えている
だから今
わが子と向き合うとき
大人になった自分と
子供のころの自分
どちらを優先させようか
ゆらゆら
....
ふいに終わる日
規則と壁の絵
路から径
灯と声の重なり
角から角
持たざる夜に
ひとつ わたす
棄てられた標の山を
風は昇る
地と空の雪
むすぶ波
真昼の ....
「はやくしろー!!」
それは少なくともライトオンではなかった。ポケットには、レズビアン専用のテレホンサービスのティッシュが入っていて、うすっぺらいレシートは無印良品の茶色のノートのものだった。バ ....
ごかいはどこかしらん
(2010・12・12mixi)
記念式典
歩道の上に
人の大きさほどの
鉱が置かれる
式典が終わり
鉱は五つに分けられ
そのうちのいちばん小さなものが
あやまって溝に落ちる
あわてて拾 ....
ねぇ
あの島の海燕の卵を捕りにゆくから銃を貸してよ
登れない/切り立った崖の/そのまた崖の窪みに巣はあるから
自動小銃で煩い親鳥を乱射してやるの
海燕の卵なんて食べたことない ....
たどたどしい声で街を流れながら歩いていく私は、今日も緑色のスターバックスを目指していた。焦げ茶色の色に磨き込まれた窓のスターバックスが向こうに見えてきた。3年ぐらい前に品川の原美術館でその展示を見 ....
おや(すみ)させてモモ
だきます
(2010・12・11mixi)
部屋は 黒色
一人 眠る
今日も 考えている
私の こだわりを
私の 胃腸から
夜は輝いている
君に帰る
昨日に抜け出ていく
君の中身を
君の憂鬱で
夜など 曇っている
一人 行こう
今日も ....
恢
きくところでは
りっしんべんは心をあらわす
筆づかいはひととなりをあらわす
書の道のたしなみがあれば
ときをしずめて
おもむくままに
かすれも太く
しゅうしゅうと
....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
僕は眠る
風の 流れを 無くし
ポツリと 眠ろう
渋谷だろうと どこにいたとしても
ごま団子になって 味を 確かめる
それくらいの いいわけだったら してもいい
日の入りから 午後へ
....
憂鬱な鼓動を
そこに響かせている
何にもない日の
夢に 落ちていく
輝いた 日没
バス停の 右のどこか
憂鬱な晴れ間をのぞかせている
くたびれたような その ....
顧みられない壁の横で生まれ
白も黒も知らずに白と黒になり
街を隠す羽を動かしている
冷たいにおい
曇を遠ざけ
冷たいにおい
手の甲を踏む
街に沈む街
....
舌を外して
額につけて
すぎる光 すぎる光
ああ本日も
さわやかな曇天なり
自転車を猛スピードでこいでしまう
毎日の生活がある
自転車をゆっくりゆったりと漕ぐ
あきらめとゆとりの生活がある
ぼんやりと歩く散歩の中で
見えてくる気づきがある
気づいてしまう
....
君にも誰にもセリフもなくした
一人になるのなら 気楽な物だけど
とてもお笑いだろう
僕は疲れた
とてもひどく疲れているわけ
憂鬱に嫌悪感が増してきた
夢の中の寂しさとい ....
ごめんなさいね セバスチャン
こんなわたしで
もう かくれんぼはおわり
でてきておくれ セバスチャン
α(亀裂の称号)を せめて抱かせて
セバスチャン
ほら きいて
サイレンはやんで ....
豪雨が来た 夜
眠りに崩れ落ちた夜
雨粒を 見つめるのだろう
この夢の中に あるものとして
憎しむことすらそこになく
*
こうしていたいんだ 小春日に
子供の まだ 傷ついた ....
“0件”
仕事はじめのメールチェック
付箋はうつくしい
しだいにとおのく せんせいの声
ぼくのしせん 窓のむこうに
かたい 高架橋 まぶしく
(あ、消防車も)仕事の車のせわ ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
浮浪者にされた自分へと
眠ってしまおうと私は考える
意味ですらもない それは 海辺でのこと
睨み付けている 子供の瞳のようだった
防波堤でキャスターマイルドを放り投げ捨る
あの時 ....
詩を書くの初心者の私でも誰かに読んで欲しいと思うの
小さなノートに書いて読んでくれそうな人に渡すとね
興味がある人は目が変わるのがわかる
でも興味がない人には断られる
あたりまえだけど ....
お酒が飲めない体質だと気付いたのは
まだ若い二十代の初めだった
看護婦さん達の飲み会に誘われ
お目当ての女性も参加することを知ったから
精一杯のお洒落のつもりで
当時
ステージで着てい ....
脇道をふさぎ手のひら横たわる
雨の音の光さかまく深夜かな
かたちからまぶしいかたち引いてゆく
拒まれてそのままにおく冬装束
....
誰かれの造りし枠に詩人なし
説教をするのも聴くのも己れのみ
哲学が聞いて呆れる下半身
リア獣がリア充を喰う夜更けかな
....
空の端がひらき
地を歩む
ひかり負う背
河の痕をゆく
夕闇の路
無人の車が
はじまりをうたう
ひとりを乗せる
原の
つづく原の
根はまた ....
私は馬鹿だ
並んだ この
おもちゃの中の心にあるだろう
子供の 夢見る 世界だ
だけど目指した 学校の
閉ざされた 世界に
いつも立ちつくしていた
そして 理解できなかった
....
朝は朝食に味噌汁を飲む
味噌汁と一言に言ってもなかなか奥深いもので
すっかり味噌汁の虜になってしまった私は
関西の白味噌の上品さに飽き
信州味噌の素朴さに飽き
最終的に田舎、大分の田舎味噌に ....
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