もしも もしかして
わたしが きように よわたり じょうずな はとだったら
きっと きょうも くるっぽーとないて
ぽっぷこーんを もらうだろう

でも そんなふうには いきられなくて ....
煙草が吸いたくて
その場に座り込んだ

通り抜ける脚
目的を持って進む足

その流れから
置いていかれた僕は

ぼんやり煙草を吸って
吸い殻を踏み潰した

あはははは
くすく ....
荒れ野が片方の目に鳴り響き
もう片方の目に指揮を促している
痛みの無い緑の涙を流す
ひとりの観客のために奏でられる波



波を聴き終えたひとりのものが
誰に向かってかさえ ....
夕べの階段の踊り場に止まっていた蝉が、今朝出勤する時には落ちていた。
死んでいた。何となく、そうなるような気はしていたけれど。
夏は、蝉の季節。
人通りが絶えるほど暑い午後に、街の影に蝉の声がこ ....
言葉 言葉

積み上げても 積み上げても

すぐに崩れる 石の塔のように

言葉を積み上げて 耐える今を

救ってくれる なにか大きなものは

どこかにあるのでしょうか


 ....
さようなら波
めぐりくる波
朝の原と昼の原
境いめの道に
鳴りわたる鈴



かき傷だらけの明るい日
光の化粧をした光
両手を緑に染めながら
腕ひらく子の歩む道


 ....
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....
傷付けて
傷付いて

それでも離れられなかった


笑い飛ばして
気まずくなって

それでも失いたくなかった


嘘ばっかりで
身勝手ばかりで

それでも抱きしめて欲しか ....
あなたの玩具箱から

逃げ出したいと思う

このまま 

古いもの 新しいものに 

埋もれていくのは

嫌なんです

なぐさめてくれるお人形は

ひとつぐらい

どこ ....
夜にも鳴いてるカッコウの

しずけさ際に 

ぼんやり燈す 薄明かり

ひたすらに 

貴方の走らすペンの音

背中にそっと 触れたいけれど

厳しい横顔 

もうしばらく ....
銀紙を たくさん砕いてるよ

もう ずいぶんたまったよ

今日は よく晴れた日だったね

君を呼び出して

あの 高い橋の上から

砕いた銀紙を ばら蒔くよ

君に見せたいから ....
学校ひけたら
駆けていく
あの駄菓子屋は
今も そのまま?
鬼ごっこした
松ばやしは
いつの間にか
駐車場

それでも 
ここは あの頃の匂いがする

初めてキスした
公園の ....
差し出された腕が 宙を泳ぐ

僕は 君をあやすかの様に微笑んで
そっと 君の両手を膝に戻した


頬を膨らます君が
抱っこをねだる君が

差し出された腕が

愛しくて ....
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
彼は

また「逢いたい」と言ってくれるだろうか


もう 

何度目だろう彼と会ったのは

6、7回は会っているだろうと思う


これは 

俗に云う「密会」


そ ....
誰にも なんにも

言えないものだから

大切にしまいこんだ笛を

吹き込む風が

鳴らしています


静かな部屋の中で

かすかに鳴る 笛の音を

聞いていましょう
 ....
白い杭と鉄条網が
鉄の獣を取り囲んでいる
天気雨がなまぬるく
獣の背の光を流す
欠けた虹がすべるように
ひとつふたつと遠去かる



溶けるように昇る空
指の跡のつ ....
残り物の野菜とスープブイヨンと塩胡椒を少々
コトコト コトコト
ひたすら煮込んで 野菜スープを作ろう

味よりも栄養を摂取したい僕は
さらにいろんな物を混ぜてみた

哀しみと
苦しみと ....
ふおーん
警笛を置き去りにして
カーブに消えていく電車
踏切では遮断機が開くことを忘れて
取り残された人々
遠くでもう一度
ふおーん

ここはゆるやかに傾斜している世の中なので
くす ....
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
僕が君に
初めてあった日

あの日から
ずっと
僕は君を見続けていたよ

何をしても気分がはれなくて
蝋人形のように
凍えた僕が
君がいるだけでうれしかった

喜びも苦しみも分 ....
僕は1度だけ

星が降る空を見たよ

とても幻想的で綺麗だった

君にも見せてあげたかった

一瞬でも

君と僕の悲しさが消えるかもしれない

そう思ったよ

君は星の見え ....
切り離された臓器の傍らであなたが眠っている

ちからなく

まだこちらに戻ってこない意識


真っ直ぐに伸びる廊下の向こう
夕日が熟れた色で光っていて
あの世へ行く道みたいだった
 ....
いたい いたいと ながすなみだは
ちゃんと ぼくを うるおす ちからを もっている

ひたひた な かなしみに
じわじわ の ブルー
うるるん うるおして
じわり じわり

ぼくの ....
雨が小さく入ってきては
分かれた姿をかがやかせている
窓に積もる風がくずれ
部屋の光は火の輪に変わる



土の下をゆく水の音
暗く残る灯火のいくつか
高架橋は惑いに惑い
 ....
アラスカへ行こうと思った。
きっかけは、本屋でふと目にしたアウトドア雑誌のグラビアだった。
「特集アラスカ」
 広い空。雪を頂いた山々。太陽に輝くカリブー達。自分の住む北海道と似たものを持って
 ....
青いお空の下

足早な雲のように

彼女の中身は乱気流

夕立ちは近いだろうね

そして雨蛙は泣くよ

あぜ道の靴跡の下で
揺れる陽炎に 渇水し干からびたミミズの死体は
祈るように折れて アスファルトの道なりに続いている

あと数メートル先に 花咲き誇る 土の庭があるというのに
透き通る炎の中で 養分さえ焼き尽くさ ....
指、で押す
蝉のお腹の柔らかさのことを
私はぼんやり考えている


お腹、を
開いた人は
仰向けになり空の方角へ開いている


光、の直進は
結局ことごとく挫折し ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
砂木さんのおすすめリスト(5631)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もしも_わたしが_もしかして_のぞんだら- 玉兎自由詩4*04-8-11
道路の隅で- 綿花自由詩104-8-11
ノート(片目)- 木立 悟未詩・独白404-8-11
夜の蝉- 折釘散文(批評 ...104-8-11
言葉- こむ自由詩2*04-8-10
鈴実酒- 木立 悟自由詩204-8-10
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
メビウスの帯- 綿花自由詩204-8-10
お気に入り- 蒼木りん自由詩3*04-8-9
恋歌膝枕- 蒼木りん自由詩2*04-8-9
銀紙- 蒼木りん自由詩2*04-8-9
- さち自由詩9*04-8-9
君のイチバンに- 綿花自由詩104-8-9
祭りのあと- チアーヌ自由詩1704-8-9
はいけい- 蒼木りん未詩・独白2*04-8-8
風の笛- こむ自由詩4*04-8-8
鉄獣軌- 木立 悟自由詩504-8-8
野菜スープ- 綿花自由詩204-8-8
ゆるやかな直線- 霜天自由詩404-8-8
あい- 玉兎自由詩9*04-8-8
★103_イマ、キミハ…- 貴水 水 ...自由詩5*04-8-7
★102_ホシノフル、サト- 貴水 水 ...自由詩3*04-8-7
麻酔- 蒼木りん未詩・独白4*04-8-7
なみだ- 玉兎自由詩4*04-8-6
かがやきと窓- 木立 悟自由詩1*04-8-6
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_- びわ自由詩504-8-6
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遠隔作用- A道化自由詩9*04-8-5
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5

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