春のいく時
春日野佐秀
気がついて ふり返れば
桜はもうなく
最後の花びら
一枚
(
ひとひら
)
ひらり ひらり
風に流れてく
春がいってしまう
つかまえようとした
この手をすり抜けて
春はいってしまう
自由詩
春のいく時
Copyright
春日野佐秀
2004-04-10 23:04:30